山田 佳 院長の独自取材記事
けい耳鼻咽喉科
(堺市南区/栂・美木多駅)
最終更新日:2026/01/23
泉北線の栂・美木多駅から車で7分の場所に位置する「けい耳鼻咽喉科」。同院は、泉北庭代台医療センター内にある「山田歯科医院」と併設・連携している耳鼻咽喉科医院で、歯科と耳鼻咽喉科の双方の観点から診療を行うことができるのが強みの一つ。院長の山田佳先生は、日本耳鼻咽喉科学会耳鼻咽喉科専門医で、特にめまいの治療を得意としている。患者一人ひとりとのコミュニケーションを重視し、「地域の皆さんにとって、耳鼻咽喉科といえば当院だと言ってもらえるような医院をめざしていきたいです」と、熱く語る山田院長に、診療にかける思いや歯科と連携した診療のメリットについて話を聞いた。
(取材日2025年9月25日)
歯科と耳鼻咽喉科の双方の視点で患者をフォロー
開院のきっかけを教えてください。

主人が当院と併設の「山田歯科医院」を先代から受け継ぎ、院長をしています。歯科と耳鼻咽喉科は領域が近くてかぶる部分が多いことから、いつか併設という形で私の専門分野の耳鼻咽喉科も開院できたらと、夫婦の中で話し合っていたんですよ。お互いの専門分野を生かし合うことで、より幅広い疾患や症状に向き合うことができ、地域の皆さんに寄り添った診療を行うことができると思ったんです。子育てや新型コロナウイルスの流行が重なり思うように計画を進めることができず、もどかしい思いをずっと抱えていましたが、2024年2月、どちらも落ち着いてきたタイミングで開院する運びとなりました。
どのような患者さんが多く来院されていますか?
午前中はご高齢の方が多く来院されています。耳が聞こえにくいという症状の方が多いですが、耳がかゆいなどの小さな違和感で来られる方もいますよ。「こんな症状でも行っていいのかな?」と感じるような症状でも診療しますので、心配せずご来院ください。そういった小さな違和感から大きな疾患が見つかることもありますし、何もなかったらなかったで安心できると思います。診療だけではなく、心の不安を取り除いてあげることも医師として重要なことだと思っているので、そういう時こそ頼ってほしいです。午後は風邪の症状があるお子さん連れの方や若い世代の方も来院されます。親子で一緒に診療することも可能なので「子どもからうつったかな?」と感じたときは気軽にご相談ください。また、通常の半分ほどの時間でコロナウイルスとインフルエンザの検査ができるPCRを新たに取り入れました。待機室も2部屋用意しているので、安心してご来院ください。
主な診療内容を教えてください。

耳が聞こえづらい、鼻詰まり、喉の違和感など耳鼻咽喉科全般の症状を診療しています。私はめまいを専門として診療していた経験があるので、ふらつきが気になる方やぐるぐる目が回る方など、めまいの症状に悩まれている方を詳しく診療できる点が当院の強みですね。また、女性医師単独で診療しているクリニックはこの地域ではあまり見かけないので、女性医師を希望している方にとって頼りになるクリニックでありたいなと思っています。当番制でどの医師が診療してくれるのか不安になったり、わざわざ担当医に曜日を合わせなければいけないとなると、通院するのもおっくうですよね。私自身がすべての患者さんと向き合うことで、患者さんにとって安心して来院していただける場をこれからも守っていきたいです。患者さん一人ひとりとしっかり時間を取って、コミュニケーションを大切にしたいという思いから、土曜日は午前だけではなく午後も診察を行っています。
子どもの診療も安心して行うことができる体制
歯科と連携することで、どのようなメリットがあるのでしょうか?

歯科領域と耳鼻咽喉科領域の治療をスムーズに行える点がメリットです。例えば、睡眠時無呼吸症候群の診療では、併設している歯科医院でマウスピースを作製することができます。対象となるのは、ご自宅で行う簡易型ポリグラフィー検査により、1時間に15~29回の無呼吸・低呼吸が確認された中等症の方です。睡眠時無呼吸症候群は、生活習慣病に結びつく他、日中の眠気や起床時の不快感などの原因にもなります。しっかり眠っているはずなのに、朝すっきりと目覚められない、日中も眠くなってしまうといった方は、一度検査を受けてみることをお勧めします。また、歯列矯正をする際、鼻詰まりがあると上顎の発達を妨げ、歯列矯正の期間が長くなる恐れがあるんです。このような場合も、耳鼻咽喉科と連携が取れていると鼻詰まりの治療と歯列矯正を同時に行うことができるので、円滑に進められると思っています。
子どもの患者さんを診療する際に、意識していることはありますか?
痛い治療をすると、病院自体を嫌いになってしまい治療が遅れて症状が悪化する可能性があるので、できるだけ痛みに配慮した診療を行っています。また、嫌がるからといってスタッフ総出でお子さんを押さえつけるとさらに嫌がって暴れてしまうので、恐怖心を少しでも和らげるようにリラックスできる雰囲気づくりも心がけていますね。ご家族の方には「どこが悪くて、なぜ通院が必要なのか」ということをご理解いただけるまで説明しています。中耳炎一つとっても、さまざまな種類がありますし、どこがどう悪いのかイメージしにくいですよね。なので、イラストや図を使用して視覚的にわかりやすくご説明しています。帰宅してからも診療内容を思い出せるように、将来的には病気についての説明用紙をご用意しようと思っています。これからも「患者さんに寄り添った診療を行うための変化」を積極的に取り入れていきたいです。
スタッフさんについても教えてください。

当院のスタッフはみんな笑顔がすてきで、「一緒に頑張っていきたい」と、心の底から思える信頼できるスタッフたちです。私自身も4人子どもがいますし、大半のスタッフが子育て経験者なので、お子さんとのコミュニケーションや接し方に慣れています。ですから、子ども連れでも安心して通院していただけると思います。子どもが嫌がって暴れるから行きにくい、人見知りで話したがらないから行きにくいなど、お子さんの診療で心配事がある方も心配せずに、気軽に来院してくださいね。
「耳鼻咽喉科といえばここ」と言われる日をめざして
患者さんと接する際に心がけていることを教えてください。

「これも聞いておけば良かった」「私の病気って一体なんだったんだろう」「これは何に効く薬なんだろう」など、受診後にもやもやとした不安な気持ちが解消されないときってありますよね。私の患者さんにはそんな思いをしてほしくないので、疑問を残さず帰っていただくために、患者さんにとってわかりやすい言葉で説明することを心がけています。例えば、聴力検査で結果の紙をただ渡されて「難聴です」と言われても、何がどう悪くて難聴なのかわからないですよね。患者さんと一緒に数値を見て、「ここの数値が悪いから聞こえにくいんですよ」などと、患者さんに納得していただけるようにご説明しています。
アレルギー症状で来院される方も多いとお伺いしました。
幅広い世代の方がアレルギー症状で来院されています。薬を服用しても症状が改善せず、CTで蓄膿症が見つかるケースもあるんです。その場合は蓄膿症の治療と並行してアレルギーの薬を処方します。アレルギーの薬には眠気が出にくいものなどもあり、ライフスタイルや体質に合わせて処方を変えますので、今の薬が合っていないと感じる方はお気軽にご相談くださいね。内科でアレルギーの薬を処方されている方も多いと思いますが、耳鼻咽喉科だからこそ行える検査やご説明できる視点があります。当院では、体外診断用のアレルギー検査機器を導入しています。この検査機器を用いると、指先から少量の血液を採取するだけで吸入系・食物系合わせて41項目のアレルゲンを調べることが可能です。注射針を使わないためお子さんへの負担も少なく、最短30分で結果が出ますので、必要に応じて早期の対応につなげられます。
最後に、今後の展望と読者の方へのメッセージをお願いします。

地域の方々から「耳鼻咽喉科といえば、けい耳鼻咽喉科だよね」と言ってもらえるような医院をめざしていきたいです。12台分の駐車場を備え、土曜の午後も診療していますし、現在、窓口と電話での時間指定予約も行っており、来院していただきやすい体制を整えています。患者さん一人ひとりとしっかりコミュニケーションを取り、一度来院したらまた足を運びたくなるような医院づくりを心がけているので、お子さんからご高齢の方まで、心配事がある際はお気軽に来院していただけるとうれしいです。

