松田 真理 院長の独自取材記事
にじいろ歯科クリニック
(松江市/松江駅)
最終更新日:2024/04/04

JR山陰本線松江駅から徒歩10分、松江市の中心部に位置する「にじいろ歯科クリニック」。院内に一歩足を踏み入れると、白と木目を基調にしたカフェのようなリラックスできる空間が広がっている。院長の松田真理先生がめざすのは、誰もが気軽に通えるクリニック。「歯科医院が苦手な方でも最初の一歩を踏み出しやすい雰囲気づくりを心がけました」と優しく語る。診療において大切にしているのは、虫歯や歯周病治療など基本的な治療をしっかりと行うこと。そのために歯科用CTやマイクロスコープなどの先進機器も備えている。併せて、口腔内カメラで撮影した画像を患者に見せながら説明するなど、わかりやすい説明も重視するという。終始笑顔が絶えない気さくな松田院長に、クリニックならではの特徴や治療に対する考えなど、さまざまな話を聞いた。
(取材日2024年2月14日)
誰もが気軽に通える、親しみやすいクリニックをめざす
2024年3月1日に開院されるのですね。これまでの経緯をお聞かせください。

長崎大学歯学部を卒業後、埼玉医科大学歯科口腔外科で初期臨床研修を受けました。その後、東京都板橋区や渋谷区、埼玉県朝霞市の歯科医院で研鑽を積み、3年前に地元である島根に戻ってきたんです。それから開院を視野に入れ、松江市宍道町のあま歯科クリニックに3年ほど勤務。入職する時点で、院長先生に2~3年を目安に開院をめざしていることを伝えていたんです。関東から戻ってきた当初は環境の変化に戸惑うこともありましたが、優しいお人柄の患者さんが多く、働きやすく感じています。1年半前くらいから開院場所を探し始め、くにびき道路沿いで目立つ場所にあることに魅力を感じ、ここでの開院を決意しました。
そもそも先生はなぜ歯科医師をめざされたのですか?
親が歯科医師だったわけではないんです。高校時代、将来何になろうかと考えていた時に、「何か人の役に立つ、喜んでもらえるような仕事がいいんじゃない」と母がアドバイスしてくれて。「それなら歯科医師はどうかな」と考え、それから歯科医師をめざすようになりました。歯科医師は、患者さんに直接感謝してもらえる仕事。喜んでいただいていることを実感できるのが、この仕事の魅力ですね。人に喜んでもらえるという意味では、歯科医師だけでなく、歯科衛生士もやりがいのある仕事だと思うのです。それで当院では、スタッフみんなで力を合わせて、会話が弾む、親しみやすい雰囲気づくりに努めたいと思っています。歯科医院が苦手な方でも気軽に来院できるようなクリニックになれたらいいですね。
こちらのクリニックならではの特徴を教えてください。

当院のコンセプトは、くつろげる環境の中、しっかりとした治療を提供すること。まず環境面では、歯科医院が苦手な方でも最初の一歩を踏み出しやすいような雰囲気づくりを心がけました。誰もが気軽に通院できるよう、リラックスできるリゾート風の内装にしたんです。家族みんなで通える工夫もしています。例えば、親御さんの診療中にお子さんを遊ばせておけるよう、個室の診療室の隅には畳スペースを設置。また広めのキッズスペースも備えており、ご予約時にお伝えいただければ、親御さんの診療中スタッフがお子さんを見守ることも可能です。先にお母さん、次にお子さんと続けて診るのも大丈夫ですよ。
しっかりとした治療の提供とわかりやすい説明を大切に
治療に対する先生のお考えも教えていただけますか?

虫歯や歯周病の治療など、基本的な治療をしっかりと行うことを大切にしています。またそのために、歯科用CTなどの先進機器も備えています。特に歯の根っこの部分を治療する根管治療の成功率を高めるためには、歯科用CTやマイクロスコープは欠かせないと考えました。また、虫歯や歯周病を未然に防ぐ「予防」にも力を入れていきたいと考えています。そのため当院では、初診時に唾液を調べたりカウンセリングルームでお話をお聞きしたりして、患者さんのお口の状況をしっかりと把握させていただきます。さらに説明を行う際も、目で見ていただいたほうが、口で言うよりもわかりやすいと思いますので、すべての診療ユニットにお口の中を撮影する口腔内カメラと説明用の大きめのモニターを備えています。
わかりやすい説明も重視されているのですね。
高画質の口腔内カメラで撮影した画像を患者さんにお見せしながら丁寧にご説明します。小型の口腔内カメラを用いていますので、画像を随時お見せすることが可能です。マイクロスコープを活用すれば、歯の根っこの部分を見ていただくこともできるんです。ご自身の目で見て、お口の健康に興味を持っていただけたら、予防意識も高まるのではないでしょうか。皆さんには、30歳くらいまでに歯科医院に通う習慣を身につけていただきたいですね。歯科医院に定期的に通うことが、歯が長持ちすることにもつながります。歯科医院が苦手で足を踏み出しにくいなら、まずはご家族と一緒に来るだけでも構いません。一度いらして、「ここだったら通えるかな」と思っていただけたら幸いです。
お子さんの治療にも力を入れていくのでしょうか?

お子さんの治療も上手に進められるよう工夫していますね。これまでも、歯科医院が苦手なお子さんがいらしたら、まずは歯科医院に慣れてもらうことから始め、十分慣れてから治療を行うよう心がけてきました。押さえつけてまで治療することはありません。お子さんが歯科嫌いにならないようにすることはもちろん、乳歯の頃から適切なケアを行うことも大切です。まずは3歳まで虫歯にならないことをめざし、次に6歳臼歯と呼ばれる永久歯を虫歯にしないよう努めていただきたいですね。そうすれば、生涯にわたって歯の健康を保てる可能性が高まるといわれています。その後のお口の健康を左右しますので、特に小児歯科には力を入れていきたいですね。「あそこなら子どもも嫌がらないよ」と言っていただけるようなクリニックをめざしています。
おしゃべりするような感覚で、気軽に来院してほしい
来院しやすい雰囲気づくりには、スタッフさんの協力も欠かせませんね。

気軽に通えるクリニックにしたかったので、おしゃべり好きなスタッフを集めました。面接の際、「もっと患者さんとお話ししたい」と言ってくれた人を採用したんです。私は治療を担当するので、あまりおしゃべりしていられませんよね(笑)。実際、歯のクリーニングなどにいらっしゃる患者さんは、歯科衛生士とおしゃべりする機会が多いですし、お子さんに関しても、歯科衛生士が対応することが多いんです。それで優しくて話し好きな人がいいと思って。患者さんに楽しく通っていただきたいので、電話対応も含め、接遇面は大切にしています。スタッフの中には、当院の診療時間が8時30分から17時30分までと短く、子育て中でも働きやすいという理由で入職した人もいますね。
お忙しい中、休みの日はどのようにお過ごしですか?
現在うちには5歳と2歳の娘がいますので、休みの日は子ども連れで遊びに出かけることが多いですね。私は高校時代、新体操部に入っていたんですが、今でも当時の部活のメンバーたちと仲良くしていて。月に1回ほど、みんなで子ども連れで集まって、一緒に遊びに出かけるんです。子どもたちは子どもたち同士で遊ぶことも楽しいと思うんですよね。最近では、雪遊びに行ったり、イチゴ狩りをしたり、温泉に行ったり、コテージに泊まったりしました。いろいろと率先して計画してくれるメンバーがいて、本当にいい友人に恵まれたと感じています。おかげで楽しく子育てできていると思いますね。
最後に今後の展望や読者に向けたメッセージをお願いします。

当院がめざすのは、私やスタッフとおしゃべりするくらいの気楽な気持ちで、楽しく通ってもらえるクリニック。患者さんが受診することがおっくうにならないような温かな雰囲気づくりに努めたいと思っています。歯のクリーニングであれば気軽に通ってもらえると思いますが、治療を受けるとなると不安に感じる方も多いでしょう。できるだけ明るい雰囲気でお迎えしたいと思っていますので、安心してお越しください。気になる症状がある方はもちろん、歯科医院が苦手な方、今は特に気になることがないという方も、カフェに行くような気分でどうぞ気軽にいらしてください。