山根 敬浩 院長の独自取材記事
二俣川やまね眼科
(横浜市旭区/二俣川駅)
最終更新日:2025/01/09

相鉄本線・二俣川駅の改札を出て正面の「ジョイナステラス二俣川」をエスカレーターで4階に上がると「二俣川やまね眼科」に着く。天候に左右されないスムーズなアクセスで、待ち時間もモール内で買い物や食事が楽しめる。このクリニックの院長を務める山根敬浩先生は、横浜市立大学を卒業後、大学病院を中心に20年にわたって臨床と研究の両面で研鑽。数多くの難病にも相対してきたキャリアを持ち、「ぶどう膜炎」という難病を専門に研究してきた。開業後も、大学病院で引き続き外来を担当しているという山根院長。多くを語るタイプではないが、経験と診察の精度、手術のスキルに関しては確固たる自信を持ち、それもあってかセカンドオピニオンを求めて訪れる患者が多いという。そんな山根院長に開業への思いと、めざす医療について話を聞いた。
(取材日2024年12月6日)
身近な場所で受けられる専門的かつ高度な医療をめざす
駅に直結した大型商業施設内にあって、非常に快適なクリニックですね。

ありがとうございます。とにかく利便性の良い場所を探していました。幅広い患者さんに来ていただきたくて、そんな中でもご高齢の患者さんは特に、外出がおっくうなこともあるでしょうし、何かのついでにでも来院いただける場所がいいなと考えていて、天候に左右されることもなく通っていただけるこの場所を選びました。内装に関しては機能性を優先しました。スペースがあまり広くありませんので、患者さんの待ち時間と順番の情報を外からでも確認できるようにして、自分の順番が来るまで、モール内で買い物や食事などを楽しんでいただけます。患者さんの利便性を第一に考えたクリニックです。
2000年に横浜市立大を卒業されて、開業に至るまでのキャリアをお話しいただけますか?
大学卒業後は横浜市立大学大学院の眼科学教室に入り、臨床と研究に従事してきました。専門分野は「ぶどう膜炎」と呼ばれる免疫系の目の病気で、開業している眼科の先生だと、もしかしたら一生に1回出会うかどうかという難病も多いです。大学病院やさまざまな関連病院に長年勤務してきましたので、難症例も含め多数の患者さんを治療する経験を積ませていただきました。その後は横浜市立大学で後進を指導しながら、ぶどう膜炎をはじめ、多くの難治性の疾患やクリニックで診断がつかない疾患に向き合うことができました。併せて、専門病院で小児眼科についても学び、大学病院を受診される患者さんに還元してきました。
日本眼科学会眼科専門医も取得されていますが、先生が開業を決意されたきっかけは何でしょうか?

大学に長く籍を置いて臨床・研究を行ってきた中で培った経験と知識を、地域の皆さんに提供したいと考えたからです。もちろん大学病院には多くの症例が集まってきますし、多数の医師がいて専門的な診療も可能です。それと同レベルの診療が身近な場所で受けられると、患者さんにとっても安心ですよね。そういう場所をつくりたいと思い開業しました。また、眼科にとって新しい医療機器を導入し、更新していくことは非常に重要です。医師の経験と技術を高性能な機器のサポートがより拡張してくれるわけです。そうした機器を自分の裁量で導入したり更新したりすることで、より自分の理想の医療が提供できる、とも考えました。
大学病院での長年の経験を生かし、真の病診連携を実践
どのような患者さんが多くいらっしゃいますか?

幅広い世代の方がさまざまな理由で受診されますが、ほかの眼科医院にかかっているけれど、当院にも相談したいと受診される方がとても多いですね。診断にちょっとモヤモヤされていたり、そもそも診断がつかなかったりする方がセカンドオピニオンを求めてこられるケースが思った以上に多くて驚きました。私はこれまで、まれな病気もたくさん診てきましたので、セカンドオピニオンを求められるのは自分の役目だと捉えていますし、頼っていただけることはたいへんありがたいと思います。
やはり大学でのご経験が診療に生かされているのですね。
特筆するようなことはありませんが、長い間真面目に向き合ってきた自負はあります。さまざまな病気を診てきましたし、並行して専門分野の研究も続けてきました。それから、後輩を指導する立場につけたことも良かったと思います。今も大学の外来にお手伝いに行き、多様な患者さんの診察を行いながら、自分自身のアップデートにつなげています。あちこちの病院で後輩たちが活躍していますので、直接連絡して相談したりすることも可能ですし、当院に診察のサポートに入ってくれることもあります。近年は、クリニックと大学病院の、いわゆる「病診連携」の大切さが今よく語られていますが、当院では、単に患者さんのご紹介だけでなく、私を含む医師同士の行き来もあって、より理想的な病診連携が実践できているのではないかと考えています。また、私自身が大学病院にご紹介した患者さんを、大学病院で自ら診察できることも大きなメリットですね。
診療で大切にしていることについて教えてください。

的確な診断をつけ、当院で対応できるのか、大学病院や地域中核病院で治療するべきなのか、きちんと見極めることです。セカンドオピニオンで来られる方も多いですし、ご自身の状態をきちんと把握できることの安心感もあると思いますので、今まで培ってきた経験を生かし、なるべくはっきりとした診断をつけるようにしています。その上で、多くの病状に当院で対応できるよう機器も取りそろえ、知識や技術についても引き続きアップデートを続けていきたいと考えています。
先進の機器を導入し白内障の日帰り手術にも対応
こちらのクリニックでは、手術にも対応されていますね。

火曜午後を手術の枠にあて、当院で対応できる手術に関しては定期的に行っています。白内障の手術は今や、どのクリニックでも日帰りで提供しています。手術自体は困難なものではありませんが、仮に術後にイレギュラーな事態が起きた際、適切に対応できるかは重要ですね。そこではやはり経験がものをいいます。その点も信頼いただけるだけの経験を積んできたと自負しています。20年以上にわたって白内障のみならず難症例の手術にも数多く携わってきましたし、後輩の手術の指導を行う仕事にも従事してきました。といっても、当院で「スピード」や「手際の良さ」を重視しているわけではありません。流れ作業になることなく、一例一例真摯に向き合って高いクオリティーの手術を提供したいと考えています。
お話変わりますが、受診の際、インターネット予約以外に「院長予約」というものがあると伺いました。
はい。ネット予約は普通にインターネットで予約いただくシステムです。駅直結という立地上、曜日によっては朝一番の時間帯が取りにくいケースもあるようです。「院長予約」というのは、主にネット予約が困難な患者さんに向けた予約方法で、診察後にここのカウンターで次回予約を取っていただくものです。ちなみに電話予約はありません。初診、再診はもちろん予約なしでも大丈夫ですが、商業施設内ですので、何かのついでにフラッと来られて診察の予約を入れていかれるような方もいらっしゃいます。ですので、当院の前を通りかかって気になる方がいらしたら、お気軽にご予約していってください(笑)。土日祝日も診療しています。
では最後に、地域の皆さんにメッセージをお願いします。

駅から直結のアクセスしやすい場所で開業しております。目の病はそれとわからないうちに進行するものです。何か気になることや心配なことがおありでしたら、まず気軽に受診していただきたいですね。モットーとしては、「身近なクリニックで、できる限り高度な医療を」という感じです。安心してご来院ください。