機能性と自然な容貌を追求
眼科で受ける眼瞼下垂症の日帰り手術
大阪Melia眼科まぶたのクリニック
(大阪市北区/中津駅)
最終更新日:2025/01/30


- 保険診療
まぶたが垂れ下がり、視野が狭くなる「眼瞼下垂症」。そろそろ治療を検討したいと思っている人もいるだろう。とはいえ、眼瞼下垂症はさまざまな診療科で対応している。どこを受診すればいいのか迷っている人も多いのではないだろうか。「まぶたの治療は眼形成といって眼科の専門領域といえます」と話すのは「大阪Melia眼科まぶたのクリニック」の浅井智子院長。眼瞼下垂症などの眼形成手術を専門として数多くの手術経験を重ねてきたスペシャリスト。手術では眼科の医師として機能面にこだわるだけでなく、見た目にも自然でその人らしい印象を意識して治療することを大切にしているという。今回は眼科で治療行うことのメリットや同院の手術の特徴、具体的な手術の流れなどについて、詳しく話を聞いた。
(取材日2024年3月8日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q眼瞼下垂症手術を眼科で受けるメリットについて教えてください。
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A
眼科では、目を細かく診察してから治療を行います。眼科ならではの精密機器で検査しますので、目の病気などがあった場合にも発見し、適切な対応が取れます。そもそも眼瞼下垂症などのまぶたの治療は、海外では眼形成という分野で、眼科の専門領域であることが一般的。まぶたは目の臓器の一部と考えられており、内部構造まで理解している必要があると考えられているからです。また、眼科の医師は日頃から顕微鏡を使って治療しています。眼瞼下垂症でも顕微鏡を使い、血管や神経など細部まで確認しながら手術しています。細かな治療に慣れているということは、治療をする際に自然な仕上がりを追求する面においても役立っているといえます。
- Q患者さんの負担軽減に注力されているそうですね。
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A
患者さんが手術をする上で気になるのは、痛みや恐怖心ではないでしょうか。眼瞼下垂症の手術は点眼麻酔と局所麻酔だけで行われるのが一般的です。局所麻酔だけでも痛みはほとんどないとされていますが、患者さんの恐怖心や不安感、緊張はなかなか消えるものではありません。そこで、当院では静脈麻酔や笑気麻酔も導入しています。リラックスして受けていただけるので、医師にとっても治療をスムーズ、かつ安全に配慮して進めることができるといえます。また、当院では遠方の人やお仕事で忙しい人も受診しやすいよう、通院回数をできるだけ減らすように努めています。状態にもよりますが、少なければ3回の通院で治療終了とできる場合もあります。
- Q費用が気になります。
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A
眼瞼下垂症は、保険診療で手術を受けることが可能です。「まぶたが下がって目が開けにくい」といった症状があり、医師が眼瞼下垂症と診断した場合には、保険適用になります。ただ治療費は施術方法や麻酔方法によって多少違います。保険適用では機能面での改善が主な目的になりますが、治療法によっては、一重の人も二重の人もまぶたの容貌が変わることが考えられます。できるだけ治療後もその方に合った自然な目元になるよう心がけていますが、もし見た目の変化についてご心配なことやご要望があれば、まずはカウンセリングの際に詳しくお聞かせいただければと思います。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1問診&検査
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まずは問診票を記入。それをもとにスタッフによる聞き取りが行われる。見えづらさやまぶたの開きづらさなど困っている症状に加え、コンタクトレンズの使用年数、既往歴、アレルギーの有無などについて質問される。その後、角膜の形状や屈折値、視力検査など眼科検診を受ける。初めにしっかりと検査を行い、手術によって見え方に変化が起きるケースもあるので、確認することが重要だそう。
- 2診察&カウンセリング
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医師が顔写真を撮影し、顕微鏡を通して目の奥まで診察を行う。逆さまつげや結膜炎の有無、涙液のバランスが取れているかなどを確認。また物差しを当て、まぶたを上げる筋肉の機能についてもチェックを受ける。眼瞼下垂症と診断されれば手術となる。顔や目の写真をモニターで一緒に確認しながら説明を受け、治療後の見た目のシミュレーションなども行う。他に手術に差し支えのある目やまぶたの異常があれば治療後に眼瞼手術となる。
- 3手術説明&術前チェック
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手術を受けることが決まれば、看護師から術前・術後の生活における注意点や当日の流れなど詳しく説明される。身長や体重、服薬中の薬などの確認、必要な場合は採血を行い、手術可能かどうか全身状態のチェックを受ける。不安点があればこの時にしっかり確認しよう。手術後は傷口をガーゼで覆って帰宅するため、周りの目を気にしなくて良いように帽子やサングラスを持って行くといいそう。手術日と来院時間を確認し、この日は終了。
- 4手術
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麻酔をして、手術開始。手術時間は術式にもよるが両目で30~60分程度。同院では患者の希望や全身状態に合わせて複数の麻酔を使い分けている。一般的な局所麻酔以外に、痛みや恐怖心が強い人は静脈麻酔や笑気麻酔を選択できる。持病などによって麻酔薬が使用できないケースでも、数種類ある薬の中からの選択も可能。術後はリカバリールームで15分ほど休んで落ち着いたら帰宅。
- 51~2週間後に抜糸
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手術の1~2週間後に抜糸のために受診する。抜糸自体は5分程度。その際、眼科検診、涙液の状態などを確認し、乾燥している場合には目薬が処方され、まぶたの開き具合を調節する場合がある。同院ではしっかり経過観察を行うことを大切にしており、3ヵ月後、状況に応じて6ヵ月後にも受診。その時に問題なければ、経過観察も終了となる。