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田中 真喜 理事長の独自取材記事

誠敬会クリニック横浜

(横浜市西区/横浜駅)

最終更新日:2025/12/03

田中真喜理事長 誠敬会クリニック横浜 main

横浜駅西口から徒歩5分の場所にある「誠敬会クリニック横浜」は、歯科の枠を超えた包括的な医療を提供するクリニックだ。口の中だけでなく、全身の健康を総合的に診ていきたいと語る理事長の田中真喜先生は、医科歯科連携、西洋医学と東洋医学の両方を取り入れた診療、そして優れたスタッフによるチーム医療という3つの柱で、患者一人ひとりに寄り添った治療を実践している。歯科用レーザー治療に対する専門性の高さと、「一生のお付き合いをするつもりで診療する」と語る、温かな人柄が魅力の田中理事長。悩み事を解決するための糸口を見つけられるようなクリニックをめざしており、20年以上通い続ける患者も多い。そんな田中理事長に、同院の特徴から生涯にわたる健康づくりまで、じっくり話を聞いた。

(取材日2025年10月31日)

口だけでなく全体を診る、包括的な医療アプローチ

クリニックの特徴について教えていただけますか?

田中真喜理事長 誠敬会クリニック横浜1

当院の特徴は、医科と歯科が連携して診療している点です。現代の医療は専門性が細分化されすぎて、患者さんがどこに行けばいいのかわからなくなっています。例えば胃が痛くて消化器科に行っても、実は口の中が原因だったりすることがあります。そうした場合、本当の原因にたどり着けず症状の改善が見込めないこともあります。当院では非常勤の医師が3人在籍していますので、それぞれの得意分野を生かしながら私がコラボレーションいたします。患者さんが診療科の扉をたたくのではなく、私たち医療従事者が患者さんのところに行って、お悩み事の解決につながる糸口を見つけていく。患者さんが迷子にならないような治療を、口の中だけでなく全身も含めて提供しています。歯だけでなく、睡眠の問題や腰痛なども含めて相談できる総合的な窓口になっています。

西洋医学と東洋医学の両方を取り入れて診療されているそうですね。

はい、これも大きな特徴です。西洋医学は虫歯や歯周病といった細菌感染による疾患には有用です。一方で、病気にならないことをめざす、再発しないことをめざすという点においては東洋医学が有用です。例えば体温を上げるための薬は西洋医学にはありませんが、漢方にはたくさんあります。低体温がエネルギー不足を招き、それによって睡眠の質が下がり、食いしばりが強くなって顎関節症になったり歯ぎしりが増えたりと、芋づる式に悪いことが出てくると考えています。その体質の改善を図ることで根本的な問題の解決も図れると考えています。患者さんのためになるなら、西洋医学と東洋医学の両方を取り入れればいいという考え方です。

実際に患者さんはどのような流れで診療を受けるのですか?

田中真喜理事長 誠敬会クリニック横浜2

基本的には患者さんのお話をまず聞いて、関連性があるものに関しては医師と相談しています。急患でいらして「どうしたんですか?」と聞くと、全身的な悩みだったりすることもあります。当院に来ることで何かしらの解決の糸口を見つけることができればと考えています。例えば噛みしめの問題に対して、筋肉の緊張をほぐすための漢方や血流の回復が見込める漢方を組み合わせて処方します。患者さんご本人の全身のことも、何でも相談していただければと思います。患者さんは自分のことやご家族のことなど、たくさんお話してくださいます。

小さな不調を放置せず、健康寿命の延伸につなげる

未病について詳しく教えていただけますか?

田中真喜理事長 誠敬会クリニック横浜3

未病とは健康と病気の間の状態で、症状はあるけど検査データに出てこない、あるいは検査データには異常値があるけど症状が出ていないといった状態です。病気に発展する前の不調の解消を図り、健康な状態をめざすのが未病へのアプローチです。例えば、肩や首の凝りは、心筋梗塞や脳梗塞のサインとなることもありますが、日常的なことなのでマッサージで済ませてしまうことが多いのが現状です。当院では脳梗塞の予防につなげるため、なんとなく記憶力が落ちた、睡眠が浅くなったといった症状から疑わしいと思ったら、MRAという脳の血管を見られる画像検査をお勧めしています。

全身の健康について、どのようにお考えですか?

60代以降から、膝の軟骨がすり減って、膝に痛みや腫れが出る「変形性膝関節症」や、背骨の中を通る神経の通り道が狭くなって、神経が圧迫される「脊柱管狭窄症」が増えていきますが、これらは長年の体のゆがみが蓄積して起こる病気です。スマホ姿勢による猫背や反り腰、長年の噛み合わせのずれなどで骨格バランスが崩れると、そういったトラブルが起きやすくなるといわれています。人間は自分の状態を「普通」「当たり前」と思いがちですが、理想的な状態からすると当たり前ではないことも多いです。そういった問題が蓄積して大きな問題にならないよう、コンディションを整えながら年を重ねることで、健康寿命を延ばすことがめざせると考えています。

レーザー治療についても力を入れているそうですね。

田中真喜理事長 誠敬会クリニック横浜4

はい、当院の大きな特徴の一つです。レーザー治療は音や振動の少ない治療ができるので、歯科治療が苦手な方やトラウマのある方にも適しています。レーザーでの虫歯や歯周病の治療を導入しているクリニックはまだ少ないと思います。先進の医療機器を導入するだけでなく、それを自在に使いこなせる技を磨くことで、患者さんのお役に立ちたいと考えています。

温かなチーム医療で、生涯を通して患者に寄り添う

スタッフとのチーム医療について教えてください。

田中真喜理事長 誠敬会クリニック横浜5

このクリニックで働くスタッフがとにかく素晴らしいことも当院の大きな特徴です。「この患者さんのために何とかしたい」と行動できるスタッフが大勢集まってくれていることは私の宝物です。もともとホスピタリティーの精神がある方が多く、代々受け継がれているという感じです。「ここに来ると元気になる感じがする」とおっしゃる患者さんもいます。30人弱のスタッフがいますが、専門性を持ちながらも横の連携を大切にしていて、どこに手が足りないのかを常に考えながら行動してくれます。単なるなれ合いではなく、軸はエキスパートとしての心構えです。その上で、仲間として皆でクリニックを作り上げていくという感覚があります。

先生が診療で心がけていることを教えていただけますか?

私は勝手ながら一生のお付き合いをするつもりで患者さんと接しています。歯周病などを治療して「おしまい」ではなく、それを長持ちさせるためには定期検診が必要です。また、自分でやった治療の結果には責任を持ちたいという想いもあります。20年以上のお付き合いの方も何人かいらっしゃいます。もし患者さんに「ここに来て良かった」とおっしゃっていただければうれしいですね。「私のほうが先生より先に逝くから安心よね」と言われる患者さんもいて、そういう言葉を聞くと頑張らなければと思います。患者さんの年齢層は60~70代の方が多く、90代の患者さんもいらっしゃいます。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

田中真喜理事長 誠敬会クリニック横浜6

どんな些細なことでも、気になったら専門職に聞いてみることをお勧めします。それが取り越し苦労だったらそれでいいんです。気づかぬうちに頑張りすぎてしまい、取り返しのつかないことになるケースが特にがんなどでは多いと考えています。働き盛りの世代や子育て世代だと、自分の体に時間やお金をかけるのは難しいかもしれませんが、子育てが終わった後や定年退職後の自分に投資するために、自分の体が発しているサインをもう少し聞いてほしいと思います。私の夢は「ピンピンコロリ」です。前の日の夜まで楽しくワイワイ過ごして、朝起きてこないなと思ったら亡くなっているという最期を迎えたいと思っています。そのためにも健康寿命を延ばすことが大切です。当院は「ここに来たら何か解決の糸口があるのではないか」と思っていただけるクリニックでありたいと考えています。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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