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吉田 充裕 院長の独自取材記事

岡山耳鼻咽喉科クリニック

(岡山市北区/郵便局前駅)

最終更新日:2024/07/25

吉田充裕院長 岡山耳鼻咽喉科クリニック main

天満屋バスステーションより徒歩1分、岡山を代表する中心市街地にて、2023年11月、「岡山耳鼻咽喉科クリニック」は開業した。県庁通り電停より徒歩4分、そしてJR山陽本線岡山駅より徒歩15分と、利便性が高い立地だ。院内に入ると、7階からの美しい眺望とやわらかい日差しが差し込み、明るく開放的な受付と待ち合いスペースが広がる。大学や基幹病院で、内科的な耳鼻咽喉科だけでなく、頭頸部外科での手術経験も豊富に持つ吉田充裕院長。岡山には手術可能な医院はまだまだ少なく、自分の培った経験を生かして、一般診療に加え手術も行えるような専門性の高い医院にしたいと熱い思いを穏やかな表情で語る。そんな吉田院長に話を聞いた。

(取材日2024年1月16日)

利便性の高い場所で、専門性の高い医療を

新しくて明るい、とてもきれいな医院ですね。

吉田充裕院長 岡山耳鼻咽喉科クリニック1

2023年11月に開業しました。7階という比較的高層階にあって窓が広く壁がガラス張りのため、最初に入り口から入ったとき、日差しがあふれて眺望も良くて、明るい開放感を感じていただけるのではないかと思います。クリスマスシーズンなどはここから見下ろす街並みのイルミネーションもきれいなんですよ。元々、神戸出身で関西で勤務医や研究に従事していたのですが、大学の医局からの転勤辞令で岡山の倉敷中央病院に7年間勤務しておりました。関西に戻る案もあったのですが、子どもがこちらのほうで大きくなって、家族はすでに岡山に根づいた生活を送っていましたし、単身赴任も少し抵抗があったりして、最終的にはこの岡山での開業に至りました。立地については、手術も行いたいと考えていたため少し広めの間取りと交通の便が良かったことが決め手で、天満屋バスステーションそばのこちらの物件に決めました。良い場所が見つかってうれしく思います。

診療で特に力を入れているところはありますか?

当院では一般診療に加えて日帰り手術に力を入れています。岡山では耳鼻咽喉科領域で日帰り手術可能な医院はまだまだ少ないんです。中には岡山から大阪まで行って日帰り手術を受けていたり、なかなか改善せずにつらく感じていても遠くの大きな病院へ行けず放置してしまったりする方もいます。そういう方たちにも生活圏内で安心して、手術をはじめとした専門的な治療を受けられるような医院をつくりたいと考えました。また、私は開業前は大学や基幹病院で、一般の内科的な診療を行う耳鼻咽喉科にプラスして、より広範囲にわたる頭頸部の手術などの治療をメインとした頭頸部外科で専門的な経験を多く積んできました。その経験を地域医療に生かしたいという思いがあります。繁華街の中心を開業地に選んだのも、誰もがわかりやすい場所、誰もが来やすい場所にすることで、地域の医院で手術や専門性の高い治療も可能ですよ、ということを伝えやすいと考えたためです。

日帰り手術はどんな症状の患者さんが多いのでしょうか? また手術当日の流れを教えてください。

吉田充裕院長 岡山耳鼻咽喉科クリニック2

日帰り手術を希望するのは蓄膿症とも呼ばれ副鼻腔に炎症が起こり膿がたまる病気の副鼻腔炎の患者さんと、重度のアレルギー性鼻炎の患者さんが多いですね。あと慢性中耳炎なども、手術によって改善が見込めます。高齢の方や既往症のある方などで、入院が必要だと判断されれば、適切な総合病院を紹介いたしますので、まずはご相談いただければと思います。手術当日の流れは、来院されたら手術室に入ってモニター類や点滴などをつけていただき、麻酔薬を投与します。その後、手術を行います。手術後は機器類を外し、しばらく休んでいただきます。手術の種類によっても違ってきますが、必要な時間は来院から帰宅まで3、4時間程度でしょうか。この時間には、術後の安静・経過観察なども含みます。

きっちり適切な診断と治療が何より大切

来院する患者層や患者さんの対応で心がけていることを教えてください。

吉田充裕院長 岡山耳鼻咽喉科クリニック3

患者さんは小さなお子さんやその親御さん、高齢者の方も来られます。また、オフィス街のため仕事の合間に立ち寄るような働き世代の方も来られるので、患者層は本当に幅広いですね。在勤・在住者といった近隣の方がメインなのですが、ホームページに日帰り手術が可能なことをうたっていますので、手術希望で遠方から来院する患者さんもいらっしゃいます。患者さんに対しては、丁寧にお話しをお伺いして、きっちり適切な診断をすること、そしてきっちり治すことが何より大切だと考えています。また、処置や検査など、できるだけ痛くないように細心の注意を払っています。特に子どもさんですと、一度痛い思いをすると、来ること自体を怖がってしまいますからね。大人の方ですと、例えば内視鏡検査などは100%痛くないというのは難しいのですが、適切な診断のために非常に有用ですし、可能な限り痛みの軽減に努めています。

主訴にはどのようなものがあるでしょうか?

主訴もさまざまで、鼻詰まりや喉の痛み・つかえ、耳漏れ、耳鳴りなどです。耳鼻咽喉科の範囲は皆さまが考えているよりも意外と広くて、首から上の部位になります。例えば、風邪や体質などで咳が止まらなくてつらいときに受診する科は内科と迷われるかもしれませんが、耳鼻咽喉科でも受診できます。
診察の結果、もし違う科が良い場合は適切な病院の紹介をさせていただきます。今はいろいろと新薬や治療法もありますので、まずはお気軽にお越しください。

医療機器などはどういったものをそろえているのでしょうか?

吉田充裕院長 岡山耳鼻咽喉科クリニック4

液状の吸入薬を霧状に噴射するネブライザーなどの耳鼻咽喉に関する基本的な医療機器や、聴力検査、内視鏡、手術用の機器類など、また、コーンビームCTという耳鼻咽喉科用CTも導入しています。患者さんは座ったまま、円錐状のエックス線ビームで撮影を行い、立体的で精度の高い画像を得ることができ、かつ低被ばくのCTになります。鼻や耳などは狭くて複雑な構造をしているため、こちらのCT画像は診断や手術前の情報として非常に役立ちます。

日帰り手術など専門性を生かし地域医療を底上げしたい

医師になったきっかけを教えてください。

吉田充裕院長 岡山耳鼻咽喉科クリニック5

人の役に立つ仕事をしたかったからですね。実は若い学生の頃はちょっと迷っていた時期があって、宇宙開発の技術者に興味があったり、体や病気の仕組みを調べる医学研究者に興味があったりしました。でも、大学の医学部で学ぶうちに、自分の手で治療できる手術に興味が大きくなったり、患者さんと向き合って治療をする楽しさを感じたりして、臨床的な仕事をしたいと思うようになりました。耳鼻咽喉科を選んだのは、一つの科なのに耳、鼻、喉の3つはまったく違う部位で、診方も手術もそれぞれの部位ごとの面白さがあったためです。また、診察して薬を処方する内科的な要素と、手術をする外科的な要素の両方があって、一人でどちらも担当してトータルで患者さんを治療できる良さもあります。患者さんも小児から成人、高齢者まで幅広いですし、本当に興味が尽きない領域ですね。

休日はどのように過ごされているのですか?

家族と一緒に過ごす時間が楽しみですね。子どもが3人いて、一番上の子は受験生のため、勉強を見たりしています。医師になりたいと言って勉強しているんですよ。私自身は両親が医師というわけではなかったんですけど、実際、自分の子どもがそう言ってくれると、父親を認めてくれているみたいで、親として誇らしいしうれしいですね。これからも家族と一緒の時間を大切にしたいです。

今後の抱負を聞かせてください。

吉田充裕院長 岡山耳鼻咽喉科クリニック6

関西での勤務医や研究職に戻らずに、岡山の開業医になったのは、岡山を離れたくなかった家族や自分の希望でもあるのですが、実際、この地で開業してみると、自分がやりたかった手術もできますし、地域医療の一員である医院ならではの、患者さんと密に関わったトータルな治療ができます。今、とてもやりがいを感じていますし、この道を選んで良かったと思います。患者さんの生活圏内の医院で手軽に、そして安心して耳鼻咽喉領域の日帰り手術や専門性の高い医療を受けられるよう、これからも医師として切磋琢磨し、地域のかかりつけ医として皆さまのお役に立てるよう頑張っていきたいです。

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