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柳辺 秀一 院長の独自取材記事

みまつこどもクリニック

(小林市/小林駅)

最終更新日:2024/03/27

柳辺秀一院長 みまつこどもクリニック main

宮崎県南西部に位置し、熊本県と鹿児島県に隣接する小林市に2023年に開業した「みまつこどもクリニック」。小児科を専門とするクリニックが少ない地域で開業したこともあり、多くの患者が訪れている。院長の柳辺秀一先生は、新生児医療や救急医療をはじめ、小児科の各分野において研鑽を積んできた日本小児科学会小児科専門医。子どもとその家族に安心感をもたらす穏やかな語り口で、「患者さんとご家族の不安を少しでも解消したいという思いで診療に臨んでいます」と話す。小児科の勤務医をしていたという父と同じ道を歩む中で、より多くの治療機会を求め開業医としてのスタートをきった柳辺院長に、小児科医を志した理由やこれまでのキャリア、クリニックへの思い、今後の意気込みを聞いた。

(取材日2024年2月1日)

尊敬する父の背中を追い、小児科医の道へ

小児科医をめざしたきっかけを教えていただけますか。

柳辺秀一院長 みまつこどもクリニック1

父はかつて熊本県の複数の病院で小児科医として勤務していました。将来何になろうかと考えた時、子どもの頃から勉強が好きだったこともあって、自然と父と同じ医師を志すようになったんです。医学部で学ぶようになってからも、父のように子どもの医療に携わりたい気持ちが変わらなかったので小児科医になりました。実は、父には「医師にならないほうがいい」と言われていました。父は医師という仕事のあらゆる面を見てきたためか、のんびりとした性格の私には医師の仕事は難しいと考えていたようです。それでも医師になった理由は、やはり父の存在があったから。父と仕事をした方々から話を聞くたびに、いかに現場で信頼を集めていたかが伝わってきました。父を心から尊敬するとともに、私も患者さんやスタッフから頼りにされる存在になっていきたいですね。

お父さまと同様に勤務医としてキャリアを積まれたのですね。

地元の熊本大学医学部医学科を卒業後、熊本県と宮崎県のあちこちの病院に勤務しました。熊本市民病院では新生児医療を、熊本大学病院では血液の病気や代謝系疾患、宮崎県立延岡病院では小児科の一般診療、熊本赤十字病院では二次・三次救急医療と、小児科の各分野の医療を実践を通して満遍なく学び、スキルを磨いてきました。長期入院の患者さんの診療では、仲良くなり思い入れも強くなるなど、そうした中で治療が思うように進まなかった場合は本当にやりきれない気持ちになったのを覚えています。そのような思いを忘れることなく診療に臨んでいるつもりです。

そのまま勤務医を続けるのではなく開業に至ったのはなぜですか。

柳辺秀一院長 みまつこどもクリニック2

勤務医時代は忙しい時とそうでもない時の波がかなり激しく、だんだんと時間的なゆとりを患者さんの診療に充てたいと考えるようになったんです。父の働く姿を見て育ちましたので、勤務医としての将来はおおよそ想像がついていました。勤務医としてイメージどおりの道を歩むという選択肢もありましたが、少し視点を変えて新しい景色を見るのも良いのではと思い、開業を決意したのです。開業した今、勤務医時代に幅広い分野の実績を積んできたことがおおいに役立っていると実感しています。

患者のニーズに応えることがクリニックの成長に

なぜこのエリアで開業しようとお考えになったのですか。

柳辺秀一院長 みまつこどもクリニック3

小林市は4万人以上の人が暮らしているにもかかわらず、小児科のクリニックがかなり少ないです。そのことを耳にしていましたし、妻の出身地である宮崎と私の故郷である熊本の間にありなじみ深かったので、「良い土地があったら小林市で開業しよう」と考えていました。そして、車でぶらりとこの辺りを通りかかったとき、偶然この土地の売地看板が目に入ったのです。最近はホームセンターや家電量販店などが進出し住民が増えてきていますし、小児科がある他院とは距離が離れているので、この場所での開業を決めました。当クリニックの開業が、近隣の小児科クリニックの混雑緩和につながることを願っています。

クリニックの強みやアピールポイントを教えてください。

医療機器や院内の設備など、患者さんから本当に求められている要素を取り入れていく柔軟性があることが、現時点での強みでしょうか。また、大学病院などに在籍していましたので、専門性の高いドクターの知り合いが多いこともプラス要素だと思います。より細かい検査や手術が必要になった時などは、私が信頼している医療機関やドクターに紹介しますので、安心して任せていただきたいですね。多くの患者さんやご家族の皆さん、地域の皆さんとのふれあいを通して、クリニックも私も成長することによって、診療内容や院内環境における強みが生まれてくるのではないでしょうか。

先進機器の導入など、特に注力していきたい小児科の疾患はありますか。

柳辺秀一院長 みまつこどもクリニック4

小児科のさまざまな疾患に対応しているので、特定の疾患へのこだわりはありません。勤務医時代は重症の患者さんから救急の患者さんまで診療してきましたので、どんな症状の患者さんでも受け入れ、診察するのが当たり前だと考えています。大学の同級生や今までお世話になった先生方の中には、優秀なドクターがたくさんいます。患者さんができるだけ早く楽な状態になれるよう、すべての疾患を自分一人で治療しようとはせず、それぞれの疾患の専門のドクターにつなぐことも私の役割です。患者さんに長くつらい思いをさせてしまわないように、無理をしてすべて抱えこまないことを心がけています。

悩みや心配事をじっくり相談したいという声にも対応

遠景の緑に映える白いクリニックの建物が印象的ですね。

柳辺秀一院長 みまつこどもクリニック5

外観や内装はハウスメーカーの担当者などと試行錯誤しながら決めました。子どもはクリニックを怖がりますし、かわいらしいものが好きという妻や私の好みも含め、明るい雰囲気を前面に打ち出しています。院内で特にこだわったのは待合室。予防接種の患者さんとそれ以外の患者さんで別々の待合室を設けています。子どもにとって予防接種はストレスになるので前者は温かみのある色合い、後者は落ち着いたトーンでまとめました。それから、子どもたちはどうしても院内を走ったり歩き回ったりしますので、衛生面と安全面を考慮して、スリッパに履き替えずに靴を脱いだ状態で過ごしていただいています。

お忙しい中どのようにリフレッシュされていますか?

2歳になる子どもがいるので、休日はできるだけ一緒に公園で遊んだり少し遠出したりするようにしています。ただ、開業医としての仕事のペース配分がまだ思うようにはいかないのが実情です。勤務日に終わらせることができなかった仕事を、自宅だけではなくクリニックに出向いてこなすこともあります。体を動かすのが好きで、学生時代に器械体操や硬式テニスに励んでいましたし、最近はロードバイクを購入しました。ですが、ロードバイクに乗る時間が全然取れなくて少し残念です。また、勤務医時代とは診る疾患の種類が変わりましたので、休日を利用して勉強し直しています。本当に仕事が趣味みたいになってしまって……。体調管理や体型維持のためにはリフレッシュも大切ですが、そんなゆとりができるのはもう少し先になりそうですね。

最後に読者へメッセージをお願いします。

柳辺秀一院長 みまつこどもクリニック6

今後は食物アレルギーの診察における食物経口負荷試験など、できることを少しずつ増やしていければと考えています。小児科の診療は、患者さんに身近な人たちの考え方やそれぞれの事情をくんで進める必要があり、私もご家族の希望や保育園などの状況などを丁寧に伺い、考慮した上で治療方針を立てています。落ち着いてお話しされたい場合は、診療時間が終わる頃合いにご予約いただけましたら十分な時間を確保するようにしています。皆さんの不安を少しでも解消したい一心で日々取り組んでいますので、病気やケガだけではなく、お子さんの様子や子育てなどで気になることがあったら相談していただきたいですね。

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