小原 直 院長の独自取材記事
なおしデンタルクリニック
(吹田市/岸辺駅)
最終更新日:2025/03/25

吹田市岸部の「なおしデンタルクリニック」は、JR京都線・岸辺駅より車で5分、阪急バス・七尾西停留所より徒歩1分に位置する。フィットネスジム、ベーカリーショップなどが入る複合施設の1階にあり、共有駐車場が32台あるため車でも通院しやすい。近隣のファミリー層を中心に、山田・千里丘・亥の子谷方面からも多くの患者が訪れる。2023年12月開業とまだ新しい同院に一歩入ると、熱帯魚の水槽や靴を脱いでくつろげる広いキッズスペースが目に飛び込んでくる。家族みんなで通いたくなる居心地の良い歯科医院をめざして同院を開業した小原直院長。生まれ育ったこの地域で、特に小児歯科へ力を注ぐ小原院長に、同院の特徴や歯科医師として大切にしていることなどを聞いた。
(取材日2025年2月17日)
小さな子どもや歯の治療が苦手な人にも優しい歯科医院
こちらに開業した経緯や、クリニック名・ロゴの由来を教えてください。

いずれは自分の歯科医院を持ちたいと思いながら勤務医時代を過ごし、いざ開業となった際にいろいろな地域を見て回りました。その中でタイミング良く私の地元の吹田市、その中でもかつて住み慣れたエリアに土地が見つかり、開業地に選んだ次第です。クリニック名に私の名前である「なおし」を入れた背景には、学生時代に先輩・後輩含めみんなから下の名前で呼ばれており、今後も患者さんにそう呼んでいただけたらという気持ちがあります。そしてより温かみややわらかさが伝わるよう、漢字ではなく平仮名にしました。また、ロゴマークはチョウがモチーフになっています。こちらは高校時代に、国蝶であり準絶滅危惧種に指定されているオオムラサキの保護活動に参加した経験に端を発しています。
クリニックで大切にしているポリシーや治療の特徴はありますか?
地域の方にとって不可欠な、本当の意味で信頼していただける歯科医院になりたいです。当院の理念は「愛・上質・誠実・想いやり」。これらのキーワードは、先ほどお話ししたチョウのロゴマークの4つの丸、4つのカラーという形でも表現しています。常に愛と想いやりを持って患者さんと誠実に向き合い、より良い治療をご提供するのが最も大切です。さらに治療だけでなく、予防にも注力したいと考えています。当院の予防歯科では、勤務医時代から良いと感じて使っていた先進のエアフローを導入しているのが特徴。こちらは強力なジェット水流によって微粒子パウダーを吹きつけ、歯石や着色汚れを隅々まで落とすために有用な機器です。特に施術直後は元の状態との違いを実感していただくためにも、ぜひ一度お試しください。
内装や設備など、院内のこだわりを教えてください。

院内へ入りやすい待合室は特にこだわりました。新婚旅行で訪れた時の印象、また当院の隣がパン屋さんである立地を踏まえ、デザイナーさんには真っ先に「ハワイのカフェのイメージで」とお伝えしました。待合室にある海水魚の水槽は、水槽業者さんと内装業者さんの努力のたまもの。海水魚は塩分濃度などの関係で飼育が大変ですが、幼少期に熱帯魚を飼っていたこともあり、ぜひ置きたかったので、設計段階から打ち合わせし、壁にはめ込む形で実現してもらいました。居心地が良くて通いたくなる開放的な雰囲気になったと思いますね。さらに、待合室から目の届くところに、壁の一部が本棚のようなデザインの大きなキッズスペースもご用意。院内はベビーカーで入れるバリアフリーで、お手洗いにはおむつ交換台もあります。
地域に親しまれ、頼られるクリニックをめざして開業
お子さんが受診しやすい環境づくりに注力されていますね。

ご家族みんなで通いやすいクリニックづくりの一環として、保育士による無料の託児サービスがあります。親御さんの診療中や、兄弟姉妹で順番に診察を受ける際など、安心して受診していただけるように始めました。ご希望の方はお電話にて事前にご予約をお願いします。また、初めて歯科医院にかかるお子さん向けに、診療チェアではなく寝転んで診察を受けられる部屋もご用意しています。フラットなマットになっているため、保護者の方や歯科衛生士に膝枕をしてもらい、口を開けやすい環境にしています。子どもの頃に歯科医院で怖い・痛い思いをすると、大人になってからも歯科医院への抵抗感が残ってしまい、将来のお口のケアに影響してしまいます。まずは歯科医院への苦手意識をなくして、慣れてもらいたいという想いから、このような部屋を用意しました。
小児歯科ではどのような治療を行っていますか?
予防歯科、虫歯治療、噛み合わせ、小児矯正など、お子さんのお口の健康に関する治療に幅広く対応できます。最近よく聞かれるお子さんの「お口ぽかん」とは、安静時に口が開いている状態のことで、専門用語では「口唇閉鎖不全症」といいます。本来、人は鼻呼吸をしていますが、口呼吸をしている状態なので、口の中が乾燥しやすく、虫歯になりやすいこと、ウイルスなど感染症にかかりやすくなることなど、さまざまなトラブルの原因につながります。そうしたお子さんには、MFT(口腔筋機能療法)といって、舌・唇・頬などの筋肉を鍛えるトレーニングも提供しています。MFTにより、早い段階で口腔筋機能の改善を図ることは、歯並びを悪化させる要因を根本的になくせるようになることにもつながります。
子どもの歯科受診はいつから始めるのが良いのでしょう。

歯が生え始めたら、0歳でもまずは一度受診してください。歯の再石灰化を促すフッ素塗布、虫歯予防や口内環境を整えるための情報提供からサポートします。MFTは3、4歳頃から始められるので、テレビを見ている時などお子さんの様子を見ていて「お口ぽかん」に気づいたらお気軽にご相談ください。小児矯正は、永久歯に生え替わる6、7歳頃が始めるのに良い時期です。当院では顎の成長期を利用して歯列矯正に向けたお口の土台づくりを行うマウスピース型の咬合誘導装置を採用。「虫歯治療だけ」「矯正だけ」といった受診ではなく、一人ひとりのお子さんのお口の健康を総合的にサポートしています。例えば月1回定期的に通っていただいて、MFTのトレーニングによる数値の変化を測定、噛み合わせの確認、虫歯のチェック、フッ素塗布など予防歯科の対応まで、責任を持って対応しています。
妊娠中や赤ちゃんのうちから予防管理を
勤務医時代のご経験や、今も大切にしている教えはありますか?

歯科医師になりたての頃は2ヵ所の歯科医院にお世話になりました。1つ目の勤務先で歯科医師人生のスタートを切り、多くの治療に携わらせてもらえて幅広い経験が得られましたね。次に「自分が成長するには」と考えた時、より学術的で深く勉強できるところに身を置きたいと思い、2つ目の歯科医院へ。そこではたくさん勉強して自費診療の経験も積ませてもらいましたが、それ以前に患者さんへの接し方について最初に厳しくご指導いただいたのを覚えています。それが現在の診療姿勢、当院の理念にも掲げている「想いやり」であり、「上質」な治療の提供の礎となっています。ちなみに基本的に歯科医師がカウンセリングを行うスタイルも、その歯科医院のやり方と同じです。
患者さんとの接し方で心がけていることは?
患者さんにリラックスしてもらえるよう、治療の話だけでなく治療と関係のないプライベートな話もたくさんします。例えば年明けにいらっしゃった方には年末年始にしていたことをお聞きするなど、たわいのない雑談を広げていく感じですね。そして会話の内容を情報用のカルテに書いておきます。こうしておけば、また1年後に同じ話で盛り上がれるというわけです。親御さんの付き添いで来たお子さんともコミュニケーションを取り、可能であれば年齢や誕生日を教えてもらいます。その後、誕生日が近づいたら祝ってあげると「そんなことまで覚えてくれていたんだ」と喜んでくださるんですよね。すべての方との会話を大切にし、普段の様子を可能な範囲でお伺いするようにしています。
読者へのメッセージをお願いします。

広々とした待合室ではプロジェクターも使えるので、ゆくゆくは地域の方向けにセミナーを開催したいです。内容は子どもの噛み合わせや食育、歯磨き教室などを考えています。また当院は、0歳の赤ちゃんからはもちろん、妊娠中の歯科検診にも対応。生まれる前から子育てを応援します。地域に根差し、信頼される歯科医院となるためにも、患者さまに愛と想いやりを持って誠実に対応いたします。加えて上質な治療を提供できるよう精いっぱい努めますので、お悩みがある方はぜひお越しください。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児の咬合誘導/10万円~、オフィスホワイトニング/3万5000円~、ホームホワイトニング/2万2000円~、ナイトガード/1万円~、スポーツマウスガード/2万円~、エアフロー(ジェットクリーニング)/1500円~、セラミック(詰め物)/3万3000円~5万5000円