多田 蘇音 院長の独自取材記事
多田クリニック
(倉敷市/茶屋町駅)
最終更新日:2024/07/08

2023年6月、茶屋町駅から徒歩約20分の場所に開院した「多田クリニック」。駐車場も完備し、自家用車でも通院しやすい環境だ。モダンな外観とラグジュアリーな院内は、患者が快適に心地良く過ごせるように、多田蘇音院長と多田明子副院長が一から設計に携わったという。患者に寄り添い、一人ひとりに合った診療を行う「患者ファースト」をモットーにする多田院長は、薬学部を卒業後、製薬会社にて新薬を開発した経験を持つ。その後「実際に患者と向き合い治療に携わりたい」と望み、医学部へ再進学。今回は、患者の健康に対して熱い思いを持つ多田院長に、診療に対する思いを聞いた。
(取材日2024年4月4日)
一人ひとりの症状に合ったオーダーメイド治療
この地域で開院した理由を教えてください。

この地域は、腎臓や透析を専門とするクリニックが少なく、お悩みの方が多いと聞いていましたので、今までの腎臓内科、人工透析の臨床経験も生かせるのではないかと思い、開院しました。「しっかり食べて、しっかり除去する」という方針で、快適な透析ライフが送れるよう、患者さまに寄り添い、誠心誠意に向き合い、サポートしていきたいと思っています。超純水を使用したオンライン透析は全台で可能です。また、幅1メートルの広々とした透析ベッドには座って快適に作業できるよう首サポート機能があります。感染対策やプライベート透析のための個室も備えており、また、長い透析時間中にリラックスして有意義に過ごせるように無料で映画や動画をご覧いただけます。院長自ら毎日、透析回診して、水分の増減、血圧の変化、血液データ、画像データ、透析の効率など透析スタッフと相談しながら、きめ細かく薬剤や条件を調節し、良好な透析管理を実施しています。
どのような患者さまが来院されますか?
小さいお子さんからご高齢の方まで、老若男女問わず幅広い年齢層の方が来院してくださっています。院長は中国語、英語も対応可能なので外国からの患者さまもいらっしゃいます。内科では、糖尿病や腎臓病、血液透析や、総合診療、漢方治療も行っております。漢方治療は、肥満症、便秘症、更年期障害、冷え症、頭痛、めまい、過敏性腸症候群、抑うつ、不眠、不安、ニキビ、イボなどさまざまです。皮膚のトラブルの場合は、外側からの治療と同時に、内面から漢方薬、内服薬の併用や、内科と美容皮膚科を併診いただくこともあります。美容皮膚科・美容外科は多田明子副院長が担当します。患者さまのお悩みに合わせて、内側の健康、そして外見の美しさ、どちらにもアプローチすることができるクリニックをめざしています。
診療を行う上で、大切にしていることを教えてください。

患者さまに「満足と感動」を与えられるような診療を行うことが私のモットーです。患者さまのお話をじっくり聞いて、小さな症状も見逃さないように努めています。風邪一つ取ってみてもそれぞれの症状は異なるし、インフルエンザやCOVID-19のようなウィルス感染のときもあれば、細菌感染による咽頭痛もあります。一人ひとりの症状に合ったオーダーメイドの治療を行うようにしています。初診の際は、私の診察の前に看護師が予診を行います。主訴や心配なことなどを事前にじっくりお伺いすることで、より詳細な情報をもとに診療を行うことができるんですよ。いきなり医師と会話をすると緊張される方や、伝えたいことを伝えきれなかった経験のある方にも安心していただけると思うので、気軽に来院していただければいいなと思っています。
内科と美容部門で連携し患者をサポート
漢方治療では、どのような症状に対して治療を行うことができますか?

冷え症や不眠症、更年期障害や皮膚疾患など、漢方での治療範囲は多岐にわたります。西洋医学で処方するお薬は人によって副作用が強く出すぎてしまったり、反対になかなか効果が見られなかったりすることもあります。そんな時に有用なのが漢方です。当クリニックでは、患者さま一人ひとりに合った漢方を処方します。例えば、ニキビは、いろんな種類のニキビがあり、いろんな時期のニキビもあります。その各段階のニキビに対する漢方薬の種類も異なります。また、更年期障害では、いろいろ全身の不調があったり、たくさんの主訴があったりします。こういうときは、何種類かの漢方薬を組み合わせて、合せ技で治療していきます。また、お子さんの成長過程での心身のトラブルである、かんしゃく、登校拒否、拒食症などにおいても、西洋医学の薬はなかなか難航するケースが多いですが、こういうときには漢方薬は非常に役に立ってきます。
お薬の院内処方を導入されている理由を教えてください。
在庫管理が難しいため、院外処方を採用する医療機関が多いですよね。しかし、院外処方では患者さまは診療後に、薬をもらうためにまた違う場所へ足を運ばなければなりません。ただでさえ体調が悪かったり診療を終えてお疲れの中、そんな大変な思いをさせたくありません。また、薬剤供給難のこのご時世では、行った先の薬局も必ずしも自分が処方したい薬を準備してくれているとは限らないです。患者さまの負担を少しでも減らし薬品を安定供給したいために万難を排してまで当クリニックでは院内処方にこだわっています。
クリニックの強みを教えてください。

当クリニックの強みは大きく分けて2つあります。1つ目は、内科と美容部門を併設していることで、互いに連携ができる点。内科と美容分野は深い関わりがあるんですよ。例えば、更年期障害の診療は内科で行うことができますが、発症に伴って現れることの多い肝斑などのしみにアプローチするのは、美容部門の出番です。こんな時も、当クリニックでは内科と美容部門で情報を共有し、適切な診療を行うことができます。2つ目は、糖尿病から透析まで一貫して治療を行うことができる点。開業するまでに、数多くの医療機関で透析療法について研鑽を積み重ねてきました。透析患者さまの苦しさを少しでも取り除いてあげたい思いで、良質な透析をしてリラックスして快適な透析時間を過ごせるよう設備もアメニティー面にもこだわりました。
「患者ファースト」のクリニックをめざして
これまでの経歴について教えてください。

東京理科大学薬学部を卒業後、東京大学大学院薬学系研究科の修士課程に進み、薬学の知識を深めました。その後製薬会社に就職し、糖尿病の新薬の開発に携わっていたんです。欧米と同時開発プロジェクトだったため、深夜まで仕事に没頭して、当時は本当に大変な日々でした。その後、臨床の現場で直接患者さまの治療に貢献したいと思い医学部へ再入学するのですが、医師になって3年目の年に、開発に携わった糖尿病の新薬が承認されたんですよ。それを知ったときは、本当に感無量になり、うれしくて仕方がなかったです。糖尿病治療のメインとして使われるほど重要な薬なので、現在、糖尿病内科の医師としてこの薬をよく使っております。今でも、運命の巡り合わせを感じながら、日々の診療をしております。
4つの専門分野の資格をお持ちですが、どのような理由で取得されたのでしょうか。
患者さまに対して、より良い診療を行うために取得しようと思い、日本内科学会総合内科専門医、日本糖尿病学会糖尿病専門医、日本腎臓学会腎臓専門医、日本透析医学会透析専門医の4つの専門医資格を保有しています。これらの資格は取得したら終わりではなく、資格を維持するためには日進月歩する最新の医療についての知識を吸収したり、知見を発表したりすることが必要なんです。日常診療しながら、生涯勉強を続けることは、とても大変ですが、その分患者さまに還元できていると思いますし、自分のやりがいでもあり、プライドでもあり、そして、何と言っても自分が頑張れる原動力であります。
どうして、こんなにも患者さま思いの体制を整えているのでしょうか。

私たちにとって、患者さまの笑顔が一番の元気の源だからです。誰もが病気で悩んだり苦しんだり、つらい思いをされることがあると思います。そして、そんな中、労力をかけてまでクリニックに受診に来られることには、本当に感謝しております。患者さまに寄り添い、病状に合わせてオーダーメイドな医療を提供していきたいです。少しでも苦しみとつらさを和らげることができ、一日も早く体調を取り戻してもらい、患者さまの笑顔を見られたら私たちは幸せです。誠心誠意で全身全霊の医療に尽力して初めて、患者さまに「満足」と「感動」の医療を提供でき、患者さまファーストのクリニックになれると信じております。
自由診療費用の目安
自由診療とはしみのケア/1万1000円~