伊藤 央 院長の独自取材記事
伊藤おとなこども歯科
(交野市／星田駅)
最終更新日：2025/02/14
学研都市線星田駅徒歩5分にある「伊藤おとなこども歯科」。全世代を対象に、一般歯科や小児歯科、予防歯科から、インプラント治療、歯周外科、審美歯科、ホワイトニングなど幅広いメニューを提供している。特に大切にしているのは、これまでの豊富な経験を背景に多くの選択肢を提示し、患者とともに考え、二人三脚で治療のゴールをめざすこと。治療が終われば、ゴールのない予防へと移行するが、定期通院が継続できるようやる気を出させる工夫も多数用意する。優しく爽やかな笑顔と口調が印象的な伊藤央院長に、同院のコンセプトや診療方針、得意とするインプラント治療や歯周外科、小児歯科など幅広く話を聞いた。
（取材日2025年2月6日）
子どもから高齢者まで、二人三脚で口腔の健康を守る
クリニックのコンセプトを教えてください。
「おとなこども歯科」という院名どおり、小さなお子さんから高齢者まで、すべての方に安心して通っていただけることを第一に考えて診療を行っています。現在は一般歯科や予防歯科はもちろん、インプラント治療、歯周外科、小児の口腔筋機能療法、マウスピース型装置を用いた矯正、審美歯科など幅広く、オールラウンドに力を注いでいます。特に小児のお口の健康に関しては、私も2人の子の親として非常に大切に考えており、お子さんが大人になっても大きな歯科治療をする必要のない、行き届いた管理ができるようめざしています。患者さんからよくお聞きするのが「過去に他院で説明のないまま、理解していない状態で治療されたことがある」というもの。当院ではご理解いただけるよう丁寧に説明し、患者さんにご納得いただいてから治療を進めていくことに最もこだわっています。
開業までのご経歴を教えてください。
2023年に当院を開業するまで複数の歯科医療機関で働きながらさまざまな研鑽を積み、通算で10年ほど勤めた大阪ビジネスパーク内にある「OBPデンタルクリニック」では最終的に院長を務めていました。そこで学んだことは、患者さんの訴える箇所だけを診て治療するのではなく、口腔内全体を見て治療計画を立てていくことの重要性です。加えてインプラント治療や歯周外科が得意分野といえるほど数多く取り組めたことは私の財産の一つ。多くの選択肢から患者さんお一人お一人に合った治療をご提案できると自負しています。開業以来、保険診療をメインにご提供し多くの患者さんにお越しいただけるようになりましたが、今後はインプラントや歯周外科にも力を入れていきたいと考えています。
診療に際し心がけていることはありますか。
診療室にはモニターを設置しており、口腔内写真や自作したスライドを映し出して、視覚的にわかりやすくご説明できるよう心がけています。また専門用語はなるべく使わず、誰が聞いてもご理解いただけるような言葉遣いにも注意していますね。治療の選択肢を提示する際には、費用面も含めメリット・デメリットをしっかりとお伝えし、ご納得の上選択し治療に進めるよう努めています。多くの人にとって、歯科医院は好んで通いたい場所では決してありません。むしろ怖くて、勇気を振り絞って行く場所ではないでしょうか。ご来院いただいた方の不安を取り除けるよう寄り添い、治療を一緒に決め、ともにゴールをめざしていきたいですね。
インプラントや歯周外科など治療の選択肢が豊富
インプラント治療に対する考え方もお聞きしたいです。
インプラント治療を選ぶ最大の利点は、残っている健康な歯を傷つけない点です。インプラント以外の保険内治療であれば、欠損した歯の周囲の歯を削る必要があるなど、健康な歯にもダメージを与えてしまうんです。インプラントを入れることによって、周囲の歯を守ることにつながるでしょう。一方でインプラントを埋入する際に他の歯に影響を与えるケースもあるため、あくまでもインプラント治療は選択肢の一つとして、可否の見極めもとても重要だと考えています。一方でインプラント治療は自由診療です。初診時にご記入いただく問診票には保険診療・自由診療についてのご希望を伺う項目もあり、それを参考にその方に合った治療法をご提案しています。無理にお勧めすることは決してありませんのでご安心ください。
歯周外科とはどのようなものですか。
一般的な歯科治療では残せない歯を残し、できる限り長く持たせるための治療を行うのが歯周外科です。長らく診療してきた中で「この歯は残せない」と言われるような状態でも、歯周外科治療を行えば残せたのではないかと考えられるケースも少なくありませんでした。インプラントという素晴らしい治療法もありますが、噛んだ時の脳への伝達、唾液の出方なども含め、やはり天然歯に勝るものはありません。すべてのケースで残せるわけではありませんが、歯茎を切開して歯石などを除去するなどの手術によって歯の寿命延伸をめざします。このほか歯が破折した際に、抜かずに残っている歯に対して歯周外科治療を行い、最大限に生かしてかぶせ物をするという治療もあります。
予防歯科についてはどのようにお考えですか。
先ほど「ともに治療のゴールをめざす」と言いましたが、予防にゴールはありません。定期検診は非常に重要で、治療が終わってもずっと続けていかなければならないもの。その重要性をしっかり伝え、3ヵ月に1度の年4回を基本に定期通院をご案内しています。とはいえ、治療が終われば通院のモチベーションも保ちにくいという人もいるでしょう。当院では定期検診で歯周検査をして「前回よりこれだけ改善につながった」「出血箇所の増減」「磨き残しがあった」など、視覚的にわかるように検査データをお渡しするようにしています。
小児歯科にも注力。楽しく通える環境づくりも
小児歯科についてはいかがですか。
最初からできる子もいれば、診療室に入るのも怖いという子もいます。千差万別ですから、子どもによって接し方や声のトーンを変えたり、いきなり治療するのではなく、まずは歯科衛生士さんと段階的に練習していったりするなどの工夫をしています。その中で徐々に「治療は思ったほど痛くないんだ」「歯医者さんは怖いところではない」と教え、最終的には「歯医者さんは楽しいところ」って思ってもらえるよう努めています。まずは歯医者に行くことに慣れることが大事。そうなれば、子どもたちも前向きになりますので、そこからはどんどん治療にチャレンジしてもらいます。現在、力を注いでいるのが小児の口腔筋機能療法。MFTと呼ばれ、お口周りの筋肉のトレーニングで適切な口腔機能の獲得をめざすことで歯並びが整うことが期待でき、大きくなって矯正が必要な歯列であったとしても抜歯が不要になることが見込めるなど、将来の負担が軽減につながるでしょう。
通いやすい雰囲気づくりで工夫されていることはありますか。
当院のスタッフは、明るくて仕事に熱心で、患者さんのことを心から思っている優しい人材ばかり。どんなに忙しくても笑顔を絶やさず、丁寧に患者さんのことを見て動いてくれています。患者さんからも「居心地がいいね」「アットホームだね」とお褒めの言葉をいただくこともあるんですよ。スタッフとは定期的にミーティングを実施し、患者さんへの対応や今後の医院についても会話することで、主体的に取り組んでくれています。今後考えているのが無料の定期イベントの開催です。虫歯になりにくくするための方法や、歯磨きを嫌がる子に対する対応方法などをレクチャーする機会を設けたいと考えています。実は2024年には管理栄養士を招き、虫歯を予防するための食事や「食育」についてのイベントを行い、非常に好評で、私もとても新鮮でとても楽しかったんです。地域貢献としてぜひ定期的に続けていきたいですね。
地域の方々にメッセージをお願いします。
当院は全年代が安心して通えるバリアフリー仕様で、通路は車いすもベビーカーも楽々通れる広さです。キッズルームにはカメラを設置しており、離れたお子さんを診療室のモニターで確認できるため、保護者も安心して治療を受けられます。歯科医院は「コンビニよりも多い」といわれ、選ぶのはとても難しいと思います。当院では「怖い治療」「無理やりな治療」は絶対に行いませんし、電動制御でゆっくりと麻酔薬を注入することで痛みの軽減が期待できる電気麻酔器を導入するほか、表面麻酔を活用するなど痛みへの配慮を徹底しています。歯科医院は本来は来たくない場所。それでも一歩足を踏み出して良かったと思われるよう努めていますので、安心してお越しいただけたらうれしいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とは・インプラント治療／1本38万5000円～
（サージカルガイド3万5000円～）
・ホームホワイトニング／2万8000円
・マウスピース型装置を用いた矯正／子ども5万5000円、大人44万円（別途リテーナー費用5万5000円）
・セラミックの詰め物／4万9500円
・セラミックのかぶせ物／9万9000円
・ハイブリッドの詰め物／3万3000円
・ハイブリッドのかぶせ物／6万6000円
※詳細はクリニックへお問い合わせください。
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。
