藤川 秀爾 院長の独自取材記事
いつもジェネラルクリニック秋津院
(清瀬市/秋津駅)
最終更新日:2025/11/14
秋津駅直結の「いつもジェネラルクリニック秋津院」。2024年3月に開業した同院の院長は、「いつもジェネラルクリニック」本院の副院長を務めていた藤川秀爾(ふじかわ・しゅうじ)先生。明るい笑い声で周囲を温かな雰囲気にしながら、取材班の質問に丁寧にわかりやすく答える様子から、患者にも親身に接する姿が想像できる。そんな藤川院長は沖縄で地域医療に尽力し、都内の大学病院では臓器移植という先端医療の経験も積んできた。多彩なキャリアを今後どう生かすのか、地域医療にかける思いとともに詳しく聞いた。
(取材日2025年5月7日)
「ヒューマンラブ」の精神で秋津のニーズに合う医療を
クリニックの特徴を教えていただけますか?

当院は医療法人社団Human Loveが運営する「いつもジェネラルクリニック」の一つです。内科、小児科、皮膚科、アレルギー科、外科、救急科と幅広く診療しているのが特徴で、医療の総合窓口として気軽にご利用いただきたいと思っています。そのため当日以外の予約を取らず、定休日なしで診療しながら、週2日は夜9時まで診ています。そうした診療体制が整っているのは、私を含めた医師およびスタッフが系列のクリニックにて培ったグループとしての経験値があるからです。そんな環境を生かしつつ当院ならではの強みもさらに打ち出していければと考えています。MRIやマンモグラフィなどの画像検査が気軽に受けてもらえるように、隣接するクリニックと連携するのもその一つで、スムーズな検査体制を通じて病気の早期発見につなげています。
現在はどのような患者さんがいらっしゃっていますか?
特に多いのはお子さんで、近隣にクリニックが少ないとは聞いていたのですが、想像以上のニーズがあります。秋津には小児科や精密な画像検査を行える施設が少なかったので、当院が少しでも医療格差を埋められたらと思っています。予防接種や健康診断の受け入れ体制を迅速に整えたのもその一環です。また、週2日は夜9時まで診療、土日祝日も開いているという点で、忙しい働き世代の方にも多く来ていただいています。地域の医療ニーズを最優先に考えながら、23区との差を感じさせない充実した医療を提供することで、地域全体の医療水準の底上げをめざしています。
日々の診療で大事にしていることは何ですか?

当法人の理念は「ヒューマンラブ」です。自分の家族に向けるのと同様の愛情を持って患者さんを診ようという意味で、私も診療の際に念頭に置いて患者さんの目線に立つことを心がけています。これは気持ちの面でもそうですし、お子さんと話すときに目線の高さを合わせるといった物理的な面でもそう。患者さんと信頼関係を築くことが良い診療につながるはずですし、そのためには安心していただくことが何より大事ですから。親御さんに対しても、診察終わりに「ほかにも気になることは何かありますか?」と声をかけるなどして、話しやすい雰囲気をつくるようにしています。私は自分自身があまり「医師っぽくない医師」だと思っていますが、それが自分の強みでもあるので、患者と医師という壁をできるだけつくらずオープンマインドで接するようにしています。
外科医としての多彩な経験を地域医療に還元
開業から1年がたちましたが、変化などはありましたか?

地域に必要とされていることを肌で感じる日々です。体がいくつあっても足りないですが、大変さよりも患者さんに感謝していただける喜びのほうが大きいですね。患者さんのニーズも、春は花粉症やアレルギー、冬は風邪やインフルエンザなど季節によってさまざまです。現時点では、年間通じてそうしたニーズに柔軟に対応できています。この1年間での変化でいうと、消化器や循環器の症状が落ち着いた患者さんを当院で受け入れたり、私も夜間の小児科外来にサポートとして入ったりと、地域の病院と安定した連携が取れるようになってきました。東京都立多摩北部医療センターや公立昭和病院、東京都立小児総合医療センター、東京病院など、地域の病院とクリニックが密に連携することで、地域の皆さんが安心して受診できる環境につなげたいと考えています。
勤務医時代は先端医療の現場で活躍されていたとか。
両親も医師なのですが、父方は富山県で江戸時代から続く医師の家系でして私で6代目なので、医師をめざしたのは自然な流れでした。自らの手で患者さんを救うという外科の醍醐味にも惹かれ、父と同じ消化器外科の道へ。岩手医科大学を卒業後、初期研修修了後に東京女子医科大学消化器・一般外科に入局し、主にがんなど手術が必要な疾患や、小児からご高齢の方までの緊急性の高い疾患の治療を行っていました。そこで研鑽を積んだ後に、東京都立多摩南部地域病院と沖縄県のハートライフ病院に派遣され、外科医としてのスキルをさらに磨きました。そして大学病院に戻ってから携わったのが臓器移植です。当院でも、当時の摘出チームの先輩が診療のサポートをしてくれており、今後、大学病院まで足を運ばなくても移植後の患者さんの経過観察ができるような医療体制・システムの構築も考えています。
大学病院からクリニックに移り、どんな違いを感じましたか?

大学病院では難しい手術にやりがいを感じる反面、退院後の患者さんの経過が追えないことにもやもやした思いを抱えていました。一方、町のクリニックなら10年、20年という期間で患者さんの健康を見守れますから、親子2代にわたって診ることもできます。当院でもお子さんの受診をきっかけに家族全員で受診してくださるケースが増え、ありがたく思っています。限りある患者さんとの時間の中で、いかに人生のお役に立てるかを考えながら、一人ひとりの気持ちに寄り添った診療をすることが医師としてのやりがいですし、かかりつけ医として私がめざすべき医師像だと考えています。
専門性の高い医師が集まっている点も、こちらのクリニックの特徴ですね。
それぞれが専門分野を持ちながらも、オールマイティーに診られる人ばかりです。かかりつけ医として総合的な診療を行うのと同時に、専門性を生かした治療にも力を入れています。私の専門である外科では、局所麻酔での皮下腫瘍や外傷の手術を毎週行っているほか、お子さんや花粉症の患者さんが多いこともあって、特にニーズが高いのがアレルギー科の診療です。当院では食べ物や植物、動物などさまざまなアレルギーをまとめて検査することが可能ですし、スギとダニの舌下免疫療法にも対応しています。これからこれらを専門に行う外来の曜日も決めていく予定ですので、お困りの方がいましたらご相談ください。
「患者ファースト」で地域のために進化し続ける
スタッフの皆さんについても教えてください。

沖縄で外科医をしていた頃、仕事とプライベートのバランスが取れた生活を体験し、「患者さんを幸せにするには、まず自分自身が心身ともに充実していることが大切」と気づきました。その経験から、当院でも医師やスタッフのワークライフバランスを重視したいと思っています。目標は「患者さんにもスタッフにも優しい秋津院」です。当院のスタッフは、こちらが言わなくとも率先して動いてくれて、ホスピタリティーにあふれています。月1回開いている勉強会も、知識や経験のあるスタッフが中心となり自分たちでつくりあげてくれています。モチベーションの高さが感じられて、本当に頼もしいです。
先生ご自身はどのようにワークライフバランスを取られていますか?
沖縄時代に出会ったウェイクボードという水上スポーツをしています。ボートがつくる波に乗って滑走する、スノーボードの水上版のようなものです。最初はここまで熱中するとは思いませんでした。毎年、全日本選手権に選出されて出場しています。患者さんとしっかり向き合うためにもオンオフをうまく切り替え、いつか国際大会に参加するのが夢です。
最後に読者へメッセージをお願いします。

何科に行けばいいかわからなくても、遠慮なく立ち寄っていただける場所にしたいと考えています。そのために通いやすい環境を整えるとともに、話しやすい雰囲気づくりにも努めていきます。最近は清瀬市医師会、北多摩医師会の会員として、予防接種や健康診断の受け入れも開始しました。また、近隣の園医も務めています。そんな私たちがめざすのは、すべてにおいて「患者さんファースト」のクリニック。それを実現するためにも「秋津でこんな医療を受けたい」といったご希望がありましたら、気兼ねなく声をお聞かせください。地域のためのクリニックとしてこれからもどんどん貢献し、進化していきます。

