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藤川 秀爾 院長の独自取材記事

いつもジェネラルクリニック秋津院

(清瀬市/秋津駅)

最終更新日:2024/06/18

藤川秀爾院長 いつもジェネラルクリニック秋津院 main

秋津駅直結の「いつもジェネラルクリニック秋津院」。2024年3月に開院した同院の院長は、「いつもジェネラルクリニック」本院の副院長として活躍してきた藤川秀爾(しゅうじ)先生。明るい笑い声で周囲を温かな雰囲気にしながら、取材班の質問に丁寧にわかりやすく話す様子から、患者にも親身に接する姿が想像できる。そんな藤川院長は沖縄で地域医療に尽力し、都内の大学病院では臓器移植という先端医療の経験も積んできた。多彩なキャリアを今後どう生かすのか、地域医療にかける思いとともに詳しく聞いた。

(取材日2023年11月21日/再取材日2024年4月18日)

「ヒューマンラブ」の精神で秋津のニーズに合う医療を

クリニックの特徴を教えていただけますか?

藤川秀爾院長 いつもジェネラルクリニック秋津院1

当院は「医療法人社団HUMANLOVE」が運営する「いつもジェネラルクリニック」の一つです。内科、小児科、皮膚科、アレルギー科、外科、救急科を標榜し幅広く診療しているのが特徴で、医療の総合窓口として気軽にご利用いただきたいと思っています。そのため当日以外の予約をとらず、定休日なしで診療しながら、週2日は夜9時まで診ています。開業間もないにもかかわらず、そうした診療体制が整っているのは、私を含めた医師およびスタッフが系列のクリニックにて培ったグループとしての経験値があるからです。そんな環境を生かしつつ、当院ならではの強みもさらに打ち出していければなと考えています。エックス線といった従来の画像機器だけでなく、MRIやマンモグラフィなどの精密な画像検査が気軽に受けてもらえるように、隣接するクリニックと連携するのもその一つで、スムーズな検査体制を通じて病気の早期発見につなげています。

開業して少したちましたが、感想をお聞かせください。

地域に必要とされていることを肌で感じる日々です。体がいくつあっても足りないですが、大変さよりも患者さんに感謝していただける喜びのほうが大きいですね。特に多いのはお子さんで、近隣にクリニックが少ないとは聞いていたのですが、想像以上のニーズがあります。都心部と異なり、郊外には医療資源の足りない場所がまだまだあります。秋津には小児科や精密な画像検査を行える施設が少なかったので、当院が少しでも医療格差を埋められたらと思っています。予防接種や健康診断の受け入れ体制を急ピッチで整えたのもその一環です。地域の医療ニーズを最優先に考えながら、23区との差を感じさせない充実した医療を提供することで、地域全体の医療水準の底上げをめざしています。

日々の診療で大事にしていることは何ですか?

藤川秀爾院長 いつもジェネラルクリニック秋津院2

当法人の理念は「ヒューマンラブ」です。自分の家族に向けるのと同様の愛情を持って患者さんを診ようという意味で、私も診療の際に念頭に置いて患者さんの目線に立つことを心がけています。これは気持ちの面でもそうですし、お子さんと話すときに目線の高さを合わせるといった物理的な面でもそう。患者さんと信頼関係を築くことが良い診療につながるはずですし、そのためには安心していただくことが何より大事ですから。親御さんに対しても、診察終わりに「他にも気になることは何かありますか?」と声をかけるなどして、話しやすい雰囲気をつくるようにしています。私は自分自身があまり「医者っぽくない医者」だと思っていますが、それが自分の強みでもあるので、患者と医師という壁をできるだけつくらずオープンマインドで接するようにしていますね。

外科医としての多彩な経験を地域医療に還元

先生のめざす医師像を教えてください。

藤川秀爾院長 いつもジェネラルクリニック秋津院3

父方が富山県で江戸時代から続く医師の家系です。私で6代目なので、医師をめざしたのは自然な流れでしたし、消化器外科医の父を内科医の母が褒めていたので、子ども心に「かっこいい」という憧れがありました。父の様子から外科は大変だろうなとも思いましたが、両手に患者さんの命を預かり、自らの手で救うという外科医の醍醐味に惹かれ、結果的に父と同じ消化器外科を専門に選びました。ただ、私のロールモデルは母です。行政の仕事に就いたり海外の勉強会に参加したりと人生を楽しむ姿に、「こういう働き方もあるんだな」と多様性を学ばせてもらいました。医師には欠かせない「人と接するのが好き」という特性も母譲りなので、感謝していますね。

勤務医時代は先端医療の現場で活躍されていたとか。

岩手医科大学を卒業後、初期研修修了後に東京女子医科大学消化器・一般外科に入局し、主にがんなど手術が必要な疾患や、小児からご高齢の方の緊急性の高い疾患の治療を行っていました。そこで研鑽を積んだ後に東京都立多摩南部地域病院と沖縄県のハートライフ病院に派遣され、外科医としてのスキルをさらに磨きました。そして大学病院に戻ってから携わったのが臓器移植です。当時はドナーの臓器摘出班の一員として全国を飛び回る日々でした。大変でしたが、一般外科では見ることのない多くの経験ができたのは、生涯の財産になりましたね。当院でも、当時の摘出チームの先輩が診療のサポートをしてくれており、今後、大学病院まで足を運ばなくても移植後の患者さんの経過観察ができるような医療体制・システムの構築も考えています。

大学病院からクリニックに移り、どんな違いを感じましたか?

藤川秀爾院長 いつもジェネラルクリニック秋津院4

大学病院では難しい手術にやりがいを感じる反面、退院後の患者さんの経過が追えないことに医師としてもやもやした思いを抱えていました。一方、町のクリニックなら10年、20年という期間で患者さんの健康を見守れますから、親子2代にわたって診ることもできると思っています。当院でもお子さんの受診をきっかけに家族全員で受診してくださるケースが増え、ありがたく思っています。限りある患者さんとの時間の中で、いかに人生のお役に立てるかを考えながら、一人ひとりの気持ちに寄り添った診療をすることが医師としてのやりがいですし、かかりつけ医として私がめざすべき医師像だと考えています。

「患者ファースト」で地域のために進化し続ける

クリニックのほかの医師やスタッフについて教えてください。

藤川秀爾院長 いつもジェネラルクリニック秋津院5

沖縄で外科医をしていた頃、仕事とプライベートのバランスが取れた生活を体験し、「患者さんを幸せにするには、まず自分自身が心身ともに充実していることが大切」と気づきました。その経験から、当院でも医師やスタッフのワークライフバランスを重視したいと思っています。皆が生き生きと働くことが、結果的に患者さんに喜ばれる医療の提供につながるはずです。目標は「患者さんにもスタッフにも優しい秋津院」です。ちなみに、勤務医時代の同期たちが診療のサポートに来てくれていますが、各自が専門分野を持ちながらも、オールマイティーに診られる人たちばかりです。かかりつけ医にはこうした総合的な臨床力が欠かせないので、頼りになるメンバーが一緒にクリニックを支えてくれていることに感謝しかありません。

先生ご自身は、どうやってワークライフバランスを取られていますか?

沖縄時代に出会ったウェイクボードという水上スポーツをしています。ボートが作る波に乗って滑走する、スノーボードの水上版のようなものです。最初はここまで熱中するとは思いませんでした。毎年全日本選手権に選出されて出場しています。最近は時間がつくれなかったせいか、日焼けが落ち着いてきてこれはまずいぞと思っています(笑)。患者さんとしっかり向き合うためにもオンオフをうまく切り替え、いつか国際大会に参加するのが夢です。ちなみに院内のトイレは湖をイメージしたブルーにして、使わなくなったボードを置く予定です。「ウェイクボードってこういうものなんだ」と身近に感じてもらえたらうれしいですね。

最後に読者へメッセージをお願いします。

藤川秀爾院長 いつもジェネラルクリニック秋津院6

何科に行けばいいかわからなくても、遠慮なく立ち寄っていただける場所にしたいと考えています。そのために通いやすい環境を整えるとともに、話しやすい雰囲気づくりにも努めていきます。また、秋津の皆さんの健康を守るには地域の医療機関との連携も欠かせません。近隣の病院はもちろん、必要に応じて東京女子医科大学病院など高次医療機関も紹介できますので気軽にご相談ください。最近は清瀬市医師会、北多摩医師会の会員として、予防接種や健康診断の受け入れも開始しました。また、近隣の園医も務めています。そんな私たちがめざすのは、すべてにおいて「患者さんファースト」のクリニック。それを実現するためにも「秋津でこんな医療を受けたい」といったご希望がありましたら、気兼ねなく声をお聞かせください。地域のためのクリニックとしてこれからもどんどん貢献しつつ、進化していきます。

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