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白戸 貴久 院長の独自取材記事

桑園駅前皮膚科スキンケアクリニック

(札幌市中央区/桑園駅)

最終更新日:2024/05/30

白戸貴久院長 桑園駅前皮膚科スキンケアクリニック main

桑園駅直結の商業施設内というアクセス抜群の立地にある「桑園駅前皮膚科スキンケアクリニック」。土日も診察を行う他、平日は18時まで受付、19時まで診療に対応している。院内はバリアフリー設計で、ベビーカーや車いすを利用する患者も来院しやすいだろう。院長を務めるのは、北海道大学病院や市立札幌病院などの皮膚科で経験を積んだ白戸貴久先生。もともとは歯学部で学んでいたが、一念発起し旭川医科大学に進学。医師の道に進み、病院で外科や内科をはじめとする幅広い医療を学び、2023年に開業した。患者ファーストを心がけ日々診療にあたる白戸先生に、医師をめざしたきっかけや地域医療にかける思いを聞いた。

(取材日2024年2月29日)

より詳しく人の体を診たいと歯科から医科に転身

もともとは歯学部で勉強していたそうですね。そこからなぜ医師の道に進む決断をされたのですか。

白戸貴久院長 桑園駅前皮膚科スキンケアクリニック1

歯学部でも歯のことだけでなく、解剖学や内科学について学びます。学んでみるとふつふつと「より深く人体について学んでみたい」という興味が湧きました。歯だけでなく、もっと体全体を診察できるようになりたいと思うようになったんです。その後もう一度受験勉強をし直して、旭川医科大学に入学しました。医学部で学び始めた当初、私は漠然と内科に進もうと考えていました。卒業後初期研修が始まり、メインとする診療科以外にも他の診療科を回るのですが、そこで皮膚科に興味を持つようになりました。私が皮膚科に最初抱いていたイメージは「皮膚を診るだけ」だったのですが、現場に入ってみると想像と違っていて驚きました。プレパラートで組織を診たり。手術も行うし、美容の分野にも携わる。組織を診たいという私の希望にかなう診療科だと気づき、皮膚科医としての道を志したんです。

その後、複数の医療機関で経験を積まれたんですね。

大学病院では手術に携わる機会にも恵まれ、細かく指導も受けました。やけどや巻き爪の手術、粉瘤やほくろなどの良性のできものを切除する手術を特に多く経験しました。病院を離れてすぐ開業も考えたのですが、冷静に考えるともっと学ぶ必要があるのではないかと思い至りました。勤務医と開業医では捉え方や診療方法が違うのではないか。医療機関の規模によっても考え方は違うのではないか。開業する前に学ぶべきことがたくさんあることに気づいたんです。そこで複数の医療機関に勤務することにしました。やはり医療機関の規模によって通われる患者さんの年齢層や症状が違いますし、診察の仕方も異なります。手術以外でも学ぶことが多くありましたね。診療では一つの症例を見た時に、どれだけ多くの疾患の可能性を考えられるかが大切です。病気の可能性を見逃さないために、どのような診察をするか。そのすべを学べたことは医師としての大きな糧となりました。

さまざまなケースを診てきた中で、特に印象深かったものはありますか。

白戸貴久院長 桑園駅前皮膚科スキンケアクリニック2

病院で勤務していた時に診た、高齢の男性のことが思い浮かびます。その方はもともとアトピーと診断をされていたそうですが、実際に診察してみると症状の印象がアトピーではないように感じました。そこで必要だと考えた検査をしてみたところ、悪性リンパ腫ということがわかりました。すぐに血液内科と連携を組んで治療にあたりましたが、「この疾患しかない」と思い込むことがいかに危ないかを実感した出来事でした。一つの病気と決めつけずに一度立ち止まり、自分の診察が正しかったかどうかを振り返り、他の疾患も念頭に置いて治療にあたる大切さに気づくことができました。

細かな診察で思わぬ疾患が見つかることも

長年皮膚科の診療に携わる中で、難しいと感じる時ややりがいを感じる瞬間はありますか。

白戸貴久院長 桑園駅前皮膚科スキンケアクリニック3

皮膚科領域だと、同じような見た目でも別の疾患の可能性があります。診察して疾患の判別をして、大きな疾患を見逃さないよう考えを巡らせることに、難しくもやりがいを感じます。具体的には、最初は「よくある疾患」「見逃すと危険な疾患」2つの選択肢を考えて診療にあたります。経過を見て疾患を絞り込んでいき、悪性腫瘍など緊急性の高い疾患であることが想定される場合は、皮膚や血液の病理検査も行います。そうすると当初は予期しなかった疾患が見つかることも少なくありません。患者さんのために疾患を見つけていく過程こそ、皮膚科医としてのやりがいだと思っています。

開業し治療にあたる中で、先生がモットーとされていることは何でしょうか。

経験則ではなく、エビデンスのある治療法を選択することです。論文なり教科書なりで裏づけが取れた方法を主軸としています。経験を積むうちに「この疾患にはこの治療法だ」と1対1で結びつけて診療にあたるようになってしまいがちですが、新しい論文を読んでみると、過去の治療法を覆すような内容が書いてあったりもします。常に知識のアップデートが必要だと感じるようになりました。なので、エビデンスにこだわった治療をモットーにしています。知識のアップデートのために、勉強会などに出席をするので、診療時間の変更や休診でご迷惑をおかけすることもありますがご理解いただけるとうれしいです。

アップデートの多い疾患領域や治療法には、具体的にどのようなものがありますか?

白戸貴久院長 桑園駅前皮膚科スキンケアクリニック4

一つはアトピー性皮膚炎です。ここ数年間で治療法が劇的に変化しています。過去はステロイドがメインで使われることが多かったのですが、今はステロイド以外の有用な薬も開発されています。軽傷、中等症、重症の方それぞれに向けた、新しい治療薬がどんどん発売されているんです。かなり治療法の変化の激しい分野で、治療の選択肢は日々増えている状況ですね。エビデンスに基づいた上で、これらの選択肢を加味して治療方針を決めています。ですから、実はアトピー性皮膚炎の患者さんに対してのステロイドの処方頻度は減ってきています。

患者に合わせた治療を提供し、地域に根差したい

診療でのこだわりを教えてください。

白戸貴久院長 桑園駅前皮膚科スキンケアクリニック5

皮膚科での治療薬として特徴的なのが軟膏です。塗り方が非常に大切なのでこだわっています。まずは塗り方の説明をして、実際に指導もします。しかし、医師が指導した塗り方を続けるのは手間がかかり面倒くさくもあるので、継続できない方も少なくありません。そのため、どうやったら続けてもらえるかにも気を配っています。例えば保湿剤。フォームタイプ、スプレータイプ、ローションタイプ、クリームタイプなど種類があり、それぞれこってりしたもの、さらっとしたものなど粘度に違いがあります。こってりしたものは保湿力は高いけれど、伸びにくいので塗りづらい。患者さんが塗り続けられなければ意味がありませんから、多少保湿力が低くても毎日塗れるものを選んで処方することもあります。無理なく継続できる塗り薬を患者さんと相談しながら処方しています。

導入されている機材としてこだわっているものはありますか。

思いのほかしみの相談が多いんです。外用薬でもしみのケアに役立つものはあるのですが、より患者さんの悩みに応えたいと思い、Qスイッチルビーレーザーという機械を導入しました。その他に、手術をするほどではないけれど、放置していると悪化する可能性のあるできものに対応するための炭酸ガスレーザーという機械も導入しています。多くの医療機関で勤務する中で、患者さんのメリットにつながると考えたものを選びました。例えば、Qスイッチルビーレーザーは通常の丸形にレーザーが照射されるものではなく、六角形の形に照射されるものを導入しました。六角形のほうが打ち漏らしが少なく、当てやすいという特徴があります。

最後に患者さんに知っていただきたいこと、今後の展望について教えてください。

白戸貴久院長 桑園駅前皮膚科スキンケアクリニック6

当院はまだ開院から1年もたっていません。「ここに皮膚科のクリニックがあるなんて知らなかった」とおっしゃる患者さんもいます。だからこそ柔軟に、今後も患者さんの要望を吸収し、治療の選択肢を増やしていけたらと思います。また、当院は土日に開院していることも強みです。休日も気軽に足を運んでいただきたいですね。小さなお子さまに来院いただくことも多いため、塗り絵を用意したり安心して通ってもらえる取り組みを増やしていく予定です。もっと存在を知っていただき、小さいお子さまからご高齢の方まで親子3世代で頼っていただける、より地域に根差したクリニックになれればと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

しみのケア/外用薬:2200円~、レーザー:3850円~、できもののケア/円1650円~、ニキビ痕のケア/6600円~

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