小栗 由充 院長の独自取材記事
ときめきファミリー歯科・矯正歯科
(新潟市西区/小針駅)
最終更新日:2024/03/18
新潟交通バスのときめき停留所から徒歩2分、西部営業所停留所から徒歩5分。前身である「すずきデンタルクリニック」を継承するかたちで2023年8月に開院した「ときめきファミリー歯科・矯正歯科」。一般歯科だけではなく、小児歯科・矯正歯科・歯科口腔外科まで幅広く診療を行っている。同院の特徴は「なるべく歯を削らずに虫歯や歯周病になる前に予防する」という予防重視の診療スタイルだ。院長の小栗由充(おぐり・よしみつ)先生は「歯を通して全身の健康をサポートし、患者さんに最後は笑顔で帰ってもらえるクリニックにしていきたい」と語る。そんな小栗院長に、治療に対する思いや診察姿勢について話を聞いた。
(取材日2023年11月15日)
老若男女問わず治療できる診療体制
クリニック名の由来や開院時の意気込みなど、リニューアルにあたって意識したことについて教えてください。
「すずきデンタルクリニック」継承後も、以前から来院してくださっている方を大切にして、診療を通してこれからも皆さまの歯の健康を守っていきたいという想いで院長に就任しました。クリニック名については、私は最初変えるつもりはなく、そのままでも良いと思っていたんですけど(笑)、鈴木前院長に「院長が変わるのであればクリニック名も変更しましょう」と言われて変更したんです。どんなクリニック名にしようかなと考えた時に、この「ときめき」という場所で仕事をし始めて8年目になりますが、景色もいいですし、患者さんをはじめ地域の方の皆さんの優しさにふれて、とてもいい土地だなあと思ったんです。なので、感謝の意味も込めて土地名を入れました。また「ファミリー」については、大人から子どもまで皆さんの歯の健康を生涯にわたり守っていきたいという想いを込めています。
20年診療を続けてきたクリニックを引き継がれたわけですが、どのような点が強みだと感じますか?
地域密着型の診療が強みです。鈴木前院長が開院した時、最初は1日に数人しか患者さんがいなかったよと言っていたのですが、患者さんとの信頼関係を築くことによって、日を重ねるごとに患者さんの数も増えていったそうです。20年前は、今みたいに歯のクリーニングや定期検診だけで受診するという方がとても少なかった中、鈴木前院長は「クリーニングや定期検診の重要性」について熱心に説明を重ね、そのかいもありリニューアル開院後も引き続き通院してくださっている方が数多くいらっしゃいます。前院長の人柄や地域に密着した診療など、一つ一つ積み重ねてきた結果が今につながっていると感じます。
先生はこちらに勤務されて8年目とのことですが、勤務することになったきっかけを教えてください。
定期的に歯のクリーニングをしていても、虫歯ができてしまう方、歯周病が進行してしまう方がいらっしゃいます。その原因はどこにあるんだろうと考えたときに、前院長は歯並びも重要な要因の一つだと思われたそうです。そういった流れからご縁もあり、矯正を得意分野としている私が診療に加わることになりました。歯は虫歯や歯周病を管理しているだけで大丈夫というわけではなく、歯並びや口腔機能が正しく機能しているということも大切なんです。診療を通して小さい頃からその重要性を知っていただくことで、お口の健康を育むお手伝いができたらいいなと思っています。ご高齢の方には、口腔機能が衰え、話す、飲み込むなどの行為が行いづらくなるオーラルフレイルのチェックを行い、今ある口腔機能をどのように維持していくかというアドバイスもさせていただきます。
生涯にわたって患者の歯の健康を守る
患者の年齢層や特徴、最近目立つ主訴についてお聞かせください。
ご家族で通院される方が数多くいらっしゃいます。幅広い年齢層の方を診察できる体制を整え、赤ちゃんからご高齢の方まで診療しています。実際に、診療内容も一般歯科はもちろん、小児・矯正・口腔外科まで対応し、専門的にしっかりと診療できる歯科医師が在籍しています。口腔外科では、新潟大学の口腔外科から先生を派遣していただき、当院で親知らずの抜歯やお口の中のできものの診察や処置も可能です。また、当院での処置が困難な場合でも、大学病院への紹介もスムーズに行えます。さらに最近は歯の痛みだけでなく、初診時から歯のクリーニングを希望される方、新潟市の「成人歯科健診」で来院される方もいらっしゃいます。このように、口腔領域に対する意識が昔と比較して年々高まってきているので、ただ単に口腔内の衛生状態を改善させるだけでなく、口腔機能や口腔疾患と全身疾患との関わりも含めて、患者さんにお伝えしていきたいなと考えています。
治療方針を教えてください。
当院診療理念としては予防を重視しております。ご自身の歯の健康を長く保つには、虫歯の歯を削ったり抜いたりするよりも「歯を削らない・歯を抜かない」ことのほうがより大事だと考えているからです。また、歯周病になると歯のぐらつきが起きて、噛み合わせの変化が起きることがあります。その結果どんどん口腔環境が悪化し、歯周病自体も悪化する。まさに悪循環なんです。こうならないためにも、やはり「予防」が一番大切だと感じているので、虫歯や歯周病の治療が終了した後には、定期的な健診への移行をお勧めし、「かかりつけ歯科医院」として患者さんのお口の健康を一生涯守っていきたいと思っています。
ホームページを拝見すると、「一般歯科治療」も機器面を含め特徴的だと感じました。
そうですね。機器を使用して虫歯や口腔環境の状態を可視化することで、患者さんにご自身の状態を理解していただくことがまずは大切だと感じています。例えば、位相差顕微鏡という機器を使用すると、歯周ポケット内の細菌の集合体を可視化することができるんですが、それを見たら細菌の数に驚かれると思いますよ(笑)。そこで、患者さんにクリーニングやご自宅でのケアを頑張っていただき、再度この機器で細菌数を調べるんです。菌が減少していく様子を可視化することで、クリーニングやケアにもちゃんと意味があるんだと実感してもらい、患者さん自身に納得して治療を受けていただきたいと思っています。
歯の治療を通して全身の健康もサポートしたい
先生のこれまでの経歴についてもお聞かせください。
新潟大学歯学部を卒業後は、同大学の大学院に進み博士号を取得しました。歯についてさまざまなことを勉強していく中で、矯正分野に興味を持ち、専門的な知識をつけるためにより一層勉学に励んでいましたね。教授に「矯正の知識や技術の習得は、一人前になるのに6〜7年はかかる」と最初に言われていたので、覚悟はしていましたが大変な道のりでした。しかし、大学院の研究テーマだった「顎運動」の勉強は顎関節症の患者さんの治療をする上で役立っていると感じますし、外来も担当していたので数多くのさまざまな症例にふれ、治療の経験を積むことができました。今までの経験が、今の患者さんの治療につながっていると思うと、あの時頑張って本当に良かったなと思います。
歯科医師という仕事の魅力をどう捉えていらっしゃいますか?
歯の治療をすることで、全身の健康のサポートまでできる点に魅力を感じています。私の得意分野である矯正においては「噛み合わせ」を特に意識して治療を行いますが、噛み合わせというのは、全身の健康にも深く関係していると思っております。しっかりものを噛むことができるとその振動が骨を介して脳への刺激となり、認知症予防につながるといわれていますし、また近年、歯周病と糖尿病の密接な関係性などもピックアップされ、お口を健康に保つことでさまざまな疾患の予防となり得るといわれています。私が行った治療が、将来的に患者さんの全身の健康にもつながると思うと、より一層この仕事にやりがいを感じますね。
それでは最後に、読者へのメッセージをお願いします。
私は、患者さんが来院してくださった時からお帰りになるまでの間に、1回でも笑顔になっていただけるような診療を心がけています。スタッフにもこうした私の思いを共有し、患者さんに少しでも「来て良かったな」と思っていただけるよう、ホスピタリティーも意識しながら力を合わせて診療を行っています。老若男女問わずどなたでも診療を行える体制を整えているので、歯が痛いとか矯正に興味があるとか、何か気になることやお困りのことがある方は、気軽に来院していただけるとうれしいです。
自由診療費用の目安
自由診療とは歯列矯正治療(第I期治療)/40万円~、歯列矯正治療(第II期治療)/85万円〜
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。