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山中 一浩 院長の独自取材記事

やまなか整形外科クリニック

(西宮市/夙川駅)

最終更新日:2025/02/05

山中一浩院長 やまなか整形外科クリニック main

阪急神戸本線・夙川駅南口のすぐ向かいにあるメディカルモールの2階で、2023年に診療をスタートした「やまなか整形外科クリニック」。地域密着の整形外科をめざし、四肢・体幹の痛み緩和を図ることからリハビリテーションによる日常生活動作の改善をめざすことまで、あらゆる手を尽くして近隣住人を応援する頼もしい存在だ。院長を務める山中一浩先生は、大学病院などで手術や外傷治療に長く携わった日本整形外科学会整形外科専門医。患者が笑顔になることを何よりの目標に、熟練したスタッフとともに力を注いでいる。柔和で親しみやすい人柄の中に、ベテラン医師ならではの頼もしさが感じられる山中院長。どのような思いで診療にあたっているのか、その心中にじっくりと迫ってみた。

(取材日2025年1月15日)

患者の悩みを取り除き、本来の笑顔を取り戻させたい

こちらには、主にどのような患者さんが来られますか?

山中一浩院長 やまなか整形外科クリニック1

やはりご高齢の方が中心で、80代や90代の患者さんもお越しになります。あとはスポーツに伴う外傷など、若い方の受診も徐々に増えつつあります。こうした方々の「ここが痛い」「歩きづらい」といった訴えに耳を傾け、どうすれば少しでも楽になるのかを考えていくのが私たち整形外科の役割です。中には手強いケースもありますが、膝の痛みが取れて歩けるようになったり、動かなかった肩が動かせるようになったりすることが望めたら、皆さんに本来あるべきだった笑顔が戻ると思っています。それを見ることができたら、私たちの何よりの喜びになると思います。また当院にはDEXA法による骨密度検査装置があり、骨粗しょう症などの骨折リスクを調べることができます。ご高齢になっても自由に動ける期間を少しでも延ばしてもらいたい。そんな思いで日々の診療に携わっています。

清々しさが感じられる、明るい雰囲気の院内ですね。

このメディカルモール自体がまだ新しいこともあって、皆さんがなるべく快適にリラックスして過ごせる空間づくりをめざしました。待合スペースの奥には中待合と2つの診察室、処置室などがあり、少し広めのリハビリテーションスペースも併設しています。ちなみに私の専門は脊椎で、大学病院では背骨から首、腰の手術などを行っていました。また、市中の病院にて膝の人工関節手術、大腿部の骨折や肩、肘、膝、足などの一般外傷の治療にも携わってきました。こうして培った経験を自分の住む地域で生かそうと、かねてから興味のあった開業に踏み切ったわけです。現在、当院のスタッフは総勢で16人。そのすべての歯車が噛み合ってこそ良い医療が提供できるわけで、経験あるスタッフに恵まれたのは実にありがたいことです。

診察では、どのようなことを心がけていますか?

山中一浩院長 やまなか整形外科クリニック2

やはり長年やってきた年の功といいますか、患者さんを観察することや診断には長けていると自負しています。特に膝の痛みや肩の痛みは神経痛であることも多く、しびれなどの麻痺を伴う場合は膝痛ではなく腰からの神経痛、腕の痛みは首からの神経痛など、痛みのある部位がそのまま原因となる箇所とは限りません。神経症状の多くは徒手検査や関節可動域の測定でおよその判断がつきますが、念を入れてエックス線撮影を行ってしっかりと調べます。あと、手首の腫れなどをエコー検査で調べると炎症やガングリオンなどの腫瘤を確認することができます。こうした検査を確実に行うことで症状の原因や痛みの程度などを把握し、治療や改善につなげていくことが重要です。

痛みの緩和からリハビリテーションまで幅広く対応

リハビリテーションには、どのような目的がありますか?

山中一浩院長 やまなか整形外科クリニック3

まずは治療の一環としての役割ですね。飲み薬や湿布、注射などで痛みの改善が図れることもありますが、慢性的な腰痛などにはトレーニングが欠かせませんし、凝り固まった部分はほぐしてリラックスさせてあげる必要があります。また、膝の人工関節や股関節などの手術後の筋力アップや歩行姿勢の修正、外傷治療後の動作練習などもリハビリテーションの大切な目的の一つです。あと、ご高齢の方に関しては歩行練習や関節の可動域を広げる練習などを行い、俗にロコモティブシンドローム(運動器症候群)と呼ばれる機能低下を防いでいくことも重要です。当院には経験豊富な理学療法士2人が常駐し、物理療法をサポートするリハビリテーション助手とともに一人ひとりに合ったメニューを丁寧にご提案しています。まずは、ぜひ気軽にお問い合わせください。

治療やリハビリテーションで大切なことは何ですか?

腰痛であれ下肢痛や臀部痛であれ、なるべく迅速に治して差し上げたいというのが私たちの思いです。ただ、こうした痛みを伴う疾患は単純に原因を解明して適切な処置を行えば済むというわけではなく、患者さんのご要望や優先順位をしっかりと考慮していく必要があります。薬が苦手な場合は湿布などの外用薬やリハビリテーションを選択することになりますが、そうも言っていられないほど強い痛みがある場合はしっかりと診断をつけた上で、即日のうちに投薬やブロック注射を導入するケースがあります。また、それでも厳しい状況であれば、連携している市内の病院をご紹介することもあります。手術に至るようなケースはさほど多いわけではありませんが、急性であれ慢性であれ、患者さんのご希望に沿いながら、治療の方向性を明確に示していくことが重要ですね。

急性症状の一例を教えてください。

山中一浩院長 やまなか整形外科クリニック4

よくあるのが急性腰痛症という、いわゆるぎっくり腰。はっきりとした原因はよくわかっていませんが、床の物を持ち上げようとして屈んだ瞬間や、腰を丸く屈めた瞬間、屈んで伸びようとした瞬間などに起こるのが代表例です。こうした際に有用なのが診療台の上で腰を伸ばす施術で、私は10年以上前に勉強会で知ってコツを習得しました。あくまで椎間板ヘルニアのようなケースを除いての話ですが、もし急なぎっくり腰でお困りになった時は思い出していただけると幸いです。

診療に有益なことは貪欲に取り入れていきたい

先生が整形外科の医師をめざしたきっかけは?

山中一浩院長 やまなか整形外科クリニック5

小学生の頃、腎臓病で半年間の入院をすることがあり、心の中に残る医療に対する想い、関心が結果的に兵庫医科大学に進むきっかけになりました。整形外科を選んだのは、内科より外科的なことに興味があったからです。手術から骨粗しょう症へのアプローチまで皆さんのお役に立てる部分が多い診療科ですし、超高齢社会においてはなおさら強く存在意義を感じます。自分の足で歩いておいしいものを食べに行く日々が続けられたら、長生きする意味も随分と変わるのではないでしょうか。ちなみに私は妻と西宮市内に住んでいて、妻はここで看護師として働いてくれています。いつも苦労をかけていることもあって、たまに夫婦で食事に出かけたり、子どもや孫たちと一緒に小旅行へ行ったりするなどしています。私自身もそれを楽しみにしています。

今後、取り組んでいきたいことはありますか?

まず一つはご年配の方だけでなく、スポーツ障害や外傷にもさらに力を入れていきたいと考えています。若い人の場合は骨の成長線の問題もありますし、肘や肩、半月板などを傷めた場合は慎重な対処が必要です。好きなスポーツをできれば長く続けてもらいたいので、可能な限り親身にアドバイスしてあげたいですね。時には心を鬼にしてストップをかけねばならないこともあると思いますが、後々になればきっとわかっていただけると信じて対応していくことが大切だと思っています。あとはリハビリテーションの状況に応じてスタッフを増員したり、痛みの緩和に有用なものは積極的に導入したり、今後に検討すべき課題はいろいろあります。まだ具体的ではありませんが、患者さんに有益なことはなるべく実践していきたいというのが私の正直な気持ちです。

読者へ向けたメッセージをお願いします。

山中一浩院長 やまなか整形外科クリニック6

いろんな症状でお悩みではないかと思いますが、おうちで悩んでいても痛みが消えてなくなることはありません。ご近所にお住まいであればためらわず、いつでも相談にお越しください。たまに内科や皮膚科といった領域外のご相談をいただくこともありますが、私も医者を自称している限り、どこそこを受診すればというアドバイスくらいはさせていただきます。道はいろいろありますし、あれこれ考える前にまずは頼っていただきたいですね。それが地域のかかりつけ医としての役割ではないかと思っています。いつか笑い合える日を楽しみに、私たちと一緒に頑張っていきましょう。

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