中村 公一 院長、中村 文香 副院長の独自取材記事
中村整形外科皮フ科
(津市/津新町駅)
最終更新日:2024/04/15

近鉄津新町駅より南西へ車で6分ほど走ると、とても広い駐車場と調剤薬局を有する「中村整形外科皮フ科」がある。2023年10月に中村公一院長が妻の中村文香副院長とともに立ち上げた同院は、整形外科と皮膚科の診療に加え、リハビリテーションにも注力。公一院長は日本整形外科学会整形外科専門医、文香副院長は日本皮膚科学会皮膚科専門医のため、専門性の高い治療を受けられるのも強みである。「疾患の明確化とそれに基づいた適切な治療」を大切にしている公一院長は、1.5テスラのMRIや神経伝導速度検査装置、血圧脈波検査装置など、病院レベルの検査機器を取りそろえている。公一院長と文香副院長に、めざすクリニック像や注力している治療など幅広く聞いた。
(取材日2023年11月15日)
親切と優しさ、思いやりを大切にするクリニック
医師をめざされたきっかけを教えてください。

【公一院長】子どもの時に小児喘息でたびたび病院にかかっていたのですが、その頃から薬に興味がありました。そのため、大学は薬学部へ進学して卒業もしたのですが、患者さんともっと直接的に関わりたいと思い医学部に入り直しました。自分の学んだことや経験が直接的に人の役に立つので医師の仕事がとても好きです。
【文香副院長】私は2歳の時から感音性難聴で、耳がほとんど聞こえなくて補聴器で過ごしていたため「なぜ私は耳が聴こえないのだろう」と、人体に興味を抱いたのがきっかけです。皮膚科を選択したのは、診療科の中でも珍しく“目で見て”診断するから。目で見たり、皮膚の一部を採取して拡大して見たりして、何が起きているのかを考えるのがすごく面白いです。
どういった経緯でご開業されたのでしょうか?
【公一院長】高校生の頃から何かしらの事業をして独立したいという気持ちがあったため、医学部へ入ってからもずっと開業を意識していました。医師になってから10年ほどたち、さまざまな経験を積んだので、自分の手の届く範囲で患者さんの治療をしたいと思い開業しました。20年以上温めていたことが、開業という形でかなってうれしいです。
【文香副院長】私はそこまで開業を意識していなかったのですが、院長の思いを知っていたので一緒に開業しました。以前、田舎の病院で働いていたときに「顔だけ見に来たよ」と来てくれる患者さんがいて、地域の方たちの優しさがうれしかった経験があります。だから、開業するなら地域の皆さんに頼ってもらえる温かいクリニックを作っていけたら良いなと思っていました。
これからめざすクリニック像をお聞かせください。

【公一院長】当クリニックの理念が「親切と優しさと思いやりの心でサービスを提供する」です。スタッフもその理念に賛同してくれているので、患者さんには理念に沿ったサービスを提供していきます。駐車場一つとっても、高齢者が利用しやすいように1台のスペースを広くしています。実は1回、駐車場の線を引いたのですが、これでは患者さんが駐車しにくいと思って、全部引き直しました。それくらい患者さんのことを考えています。
【文香副院長】私も院長の理念に沿った温かい医療サービスを心がけています。患者さんには、パンフレットを使ってわかりやすいように説明しています。あと、美容皮膚科ではカウンセリングに力を入れていきたいです。例えば、ただケアするのではなく、原因と肌質などを複合的に考えて、一人ひとりに合ったオーダーメイドのケアを提案していきたいですね。
疾患を明確化し、適切な治療と評価を行う
このクリニックの特徴や強みは、どのようなところだと思われますか?

【公一院長】日本整形外科学会整形外科専門医と日本皮膚科学会皮膚科専門医が在籍しているので、両面から患者さんに適切な治療を提案できることです。例えば、外反母趾で整形外科に来た患者さんが巻き爪も気になる場合は、皮膚科でも治療を受けてもらえます。あと、リハビリテーションでは理学療法士が3人いるので、専門性の高い運動器リハビリテーションも受けていただけます。理学療法士によるリハビリテーションは完全予約制なので、待ち時間もありません。
【文香副院長】私は美容皮膚科でしょうか。私は大阪と名古屋の専門クリニックで勤務していたので、ヒアルロン酸やボツリヌス毒素製剤の注入を得意としています。今後は肌のケアにも注力していく予定です。
注力している治療を教えてください。
【公一院長】骨粗しょう症の治療に注力しています。女性は年齢とともに骨密度が低下しやすいのですが、今まで骨密度を測ったことのない40代以上の女性には、積極的に検査を勧めています。骨密度は低下してもまったく痛みがなく、骨折して気がつくという方も少なくないので、予防に注力したいです。また、これから青少年のスポーツ障害にも注力したいと考えています。私も小学生の時に、野球を肘の痛みで断念した経験があります。スポーツ障害はエックス線検査だと症状が進んでからしか見つかりませんが、MRI検査なら少しの異変から見つけられるので、少しでも体の異変を感じたら来院してください。当クリニックでは極力早期に診療をして、医師と理学療法士の指導のもとで、より長くスポーツを楽しんでいただけるようにサポートしていきます。
どのような診療のモットーを掲げていますか?

【公一院長】疾患の明確化にこだわっています。経験則で漠然と治療を進めるのではなくて、先進の機器を使った検査で原因を明らかにして、それに対してきちんと治療をしていくのがポリシーです。そのために、1.5テスラのMRI、神経伝導速度検査装置、先進のエコー機器、骨密度計を取り入れて、治療の経過も採血や尿検査で評価します。一人ひとりに合った治療を確認しながら、進めていきます。
【文香副院長】皮膚科でよく処方するのが外用薬、つまり塗り薬です。意外と塗り薬の塗り方が間違っていたり、適切な量を塗れていなかったりするので、外用薬の使い方の指導を大切にしています。美容皮膚科では、患者さんとケアの選択肢やめざす状態を話し合いながら、二人三脚で進めていくのがモットーです。
理念をともにする向上心あるスタッフとより良い診療を
交通外傷や労働災害も対応しているそうですね。

【文香副院長】はい。交通事故や労働災害にも力を入れています。実は私の身内も交通事故に遭った経験があるのですが、相談場所や方法がわからなかったと言っていました。院長が交通事故や労働災害についても詳しいので、ホームページでも解説しています。交通事故はほとんどの方が初めての経験で不安な気持ちになると思います。私たちは、患者さんが安心して最後まで治療を受けられるような体制を整えています。最初に来ていただいた段階で、今後の流れや通院するメリットなどをお話しして、情報提供もしていますので、交通事故や労働災害で困ったときはご相談ください。
スタッフはどのような方がいらっしゃいますか?
【公一院長】スタッフは理学療法士3人、診療放射線技師2人、看護師5人、医療事務6人、リハビリテーション助手2人で、皆さん開業にあたり採用させていただきました。和気あいあいとした雰囲気で、他者に優しい方が多く「ここで一緒に働けて良かった」と言う声も上がっています。
【文香副院長】スタッフは当クリニックの自慢です。患者さんにお声がけをして、心のこもった対応をしてくれています。皆さん自主性があり、当クリニックのことも自分のことのように考えてくれています。集中力があって熱心ですね。毎日レポートやヒヤリハット報告書も書いてもらっているのですが、小さなことでも全部報告してくれて、ミスせずにできる方法や効率良くする方法を日々、思案してくれています。
最後に読者の方へメッセージをお願いします。

【公一院長】長い人生では、交通災害、労働災害など予期せぬことに遭遇することもあるでしょう。そのような不安なときに当院を思い出してもらえたらうれしいです。一度、ご相談いただければ適切な治療と情報を提供させていただきます。
【文香副院長】皮膚の悩みで多いのが乾燥によるものです。乾燥は進むとかゆくなったりあかぎれができたりします。「このような軽症で受診しても良いの?」と思うかもしれませんが、カサカサしてきたら早めに相談していただきたいです。あと、ご高齢の方は帯状疱疹のワクチンの対応もしていますので、対策をお考えの方はぜひご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはヒアルロン酸注入/6万6000円〜、ボツリヌス毒素製剤注入/2万9700円〜