鹿乃 さやか 院長、菊地 雅己 副院長の独自取材記事
ドルミーレデンタルオフィス表参道
(港区/表参道駅)
最終更新日:2026/03/16
洗練された店が立ち並ぶ表参道の一角にある「ドルミーレデンタルオフィス表参道」。リラックスできる環境と精密な歯科治療の融合をコンセプトに、2023年7月に開院した歯科医院だ。優しくかわいらしい雰囲気の鹿乃(しかの)さやか院長は、専門の歯科麻酔を生かした治療に従事する傍ら、歯科に関する情報発信を行う動画配信者としても活動。歯科治療が怖いと感じる人の意識改革に一役買っている。穏やかな語り口が印象的な菊地雅己(まさみ)副院長は、歯科治療の知識を学び続け、患者へ還元することに注力する歯科医師。患者への気配りがこまやかなスタッフも加わり、院内も患者が居心地良く過ごせるよう配慮された空間になっている。鹿乃院長と菊地副院長がめざす質の高い歯科治療や痛みを減らすための工夫について、話を聞いた。
(取材日2023年9月6日/再取材日2025年9月30日)
「通いたい」と思ってもらえる歯科医院をめざして
院名の由来を教えてください。

【鹿乃院長】大学病院に勤務していた頃、歯科治療が苦手な方や嫌いな方をたくさん診てきて、そういう方々が少しでもリラックスして治療を受けられる歯科医院を作りたいと考えていました。そのために歯科麻酔を学び、静脈内鎮静法という眠ったような状態で治療を受けるための環境を当院にも導入したことから、イタリア語で「眠る」を意味する「ドルミーレ」を院名に取り入れました。院内をリラックスできる雰囲気にして、歯科医院が苦手な方や、怖いと感じる方に「通いたい」と思っていただける歯科医院をめざしています。
どのような患者さんが来院されていますか?
【菊地副院長】20~40代の若い世代の方が多いのですが、開業当初と比べて50~60代の患者さまも増えてきました。近隣にお住まいの方やオフィスにお勤めの方だけでなく、神奈川や埼玉から通ってくださる患者さまもいます。歯科恐怖症や嘔吐反射があり治療を受けられない方が、静脈内鎮静法を求めて来院されるケースも多いですね。その他、矯正やセラミックによる補綴治療、ホワイトニングなど審美面に配慮した施術へのニーズも高いです。
【鹿乃院長】その一方で、ご近所にお住まいの方は定期的なメンテナンスを目的に通われる方が多いですね。この辺りはデンタルIQが高く、患者さまは普段からクリーニングやホワイトニングを受けていらっしゃる印象です。お子さまからおじいちゃん、おばあちゃんまでご家族ぐるみで通ってくださる方が増えており、「かかりつけ歯科」として地域の方々に頼っていただけることをうれしく思っています。
診療の特徴や診療の際に心がけていることを教えてください。

【菊地副院長】私はこれまで、エビデンスをもとにした精度にこだわった治療に従事してきました。その観点から、患者さまにはできる限り再治療のないような治療を提供したいと考えています。私自身が受けたいと思う治療を受けていただきたいですし、患者さまの治療への満足度を高めていけるよう、適切な診査診断と治療方針をわかりやすく客観的に伝えることを心がけています。私の専門分野である根管治療やかぶせ物などの補綴、全顎治療や噛み合わせ、インプラント治療には、高い技術が求められます。前職では、そのような技術を習得されている先生方と切磋琢磨しながら質の高い治療を提供してきたつもりです。当院においてもしっかりとした診断と、患者さまに不快感を与えない治療をめざしています。
静脈内鎮静法を実施し、歯科治療が苦手な人に寄り添う
院長は歯科麻酔がご専門なのですね。

【鹿乃院長】はい。歯科治療の際の痛みを軽減するため、ほとんどの場合は治療前に麻酔注射を行います。しかし、歯科恐怖症や嘔吐反射の強い方では麻酔が効きにくかったり、気分が悪くなったりすることもあります。そのため、当院では治療の際にうとうとと眠ったような状態にするために点滴で鎮静薬を投与する「静脈内鎮静法」を行っています。歯科治療が怖い方や痛みに弱い方、歯ブラシを入れるだけで吐き気がする方だけでなく、長時間お口を開けているのがつらい方にも適しています。また、抜歯やインプラント治療などは体への侵襲が大きいので、静脈内鎮静法をご提案することが多いですね。通常の治療は30分~1時間程度ですが、眠っている状態なら3~4時間の治療も可能ですので、通院頻度を減らしたい方にも良い方法だと思います。
歯科麻酔を専門に選んだのはなぜですか?
【鹿乃院長】私には交通事故でICUに入院した経験があります。自分が患者となって入院したことで「痛みは本人にしかわからないものだ」と痛感し、患者さまの痛みや恐怖心をしっかり受け止め、困っている方を助けたいという思いが強くなりました。過去の治療がトラウマで歯科を避ける方もいますが、放置すれば抜歯しか選択肢がなくなり、見た目や噛み合わせ、全身の健康にも影響します。だからこそ、怖くても治療を受けてほしいですし、恐怖心の強い患者さまを少しでも支えたいと思っています。静脈内鎮静法を行わない場合も、表面麻酔を丁寧に乾燥させ時間を置くなど、痛みに配慮した治療を心がけています。
動画配信など、情報発信にも力を入れているそうですね。

【鹿乃院長】はい。活動を始めたのは、「歯科医院は怖いところ」というイメージを少しでも減らし、日本人のデンタルIQを高めたいと思ったからです。また、先ほどお話した交通事故をきっかけに、「生き延びた意味を大切に、後悔しないよういろいろなことに挑戦したい」と思ったことも大きな動機です。幸い仕事に復帰できましたが、事故当時は内臓損傷や背骨の骨折などの重傷を負っており、下半身不随になるかもしれないと言われていました。活動を始めた2021年当時は、顔出しで動画配信する女性歯科医師はほとんどいませんでした。批判を受けることもありましたが、「一度死にかけた自分だからこそ怖がらずに挑戦できる」と続けた結果、多くの方に見ていただけるようになり、動画がきっかけで来院される患者さまも増えました。取り組んできて良かったなと思っています。
患者が笑顔で過ごせる毎日をサポートしたい
副院長が得意とする補綴治療について教えてください。

【菊地副院長】かぶせ物や詰め物などの補綴物には、保険診療で使用される、いわゆる銀歯や、自由診療で用いるセラミックなどがあります。銀歯は安価で強度が高い一方、金属アレルギーの原因となる場合や見た目の問題があります。セラミックは自然な色調で、汚れが付着しにくいことから、虫歯予防にもつながるのが特徴です。当院では見た目と機能の両面から、セラミックをお勧めすることが多いです。型採りの精度にこだわり、シリコーンや口腔内スキャナーを使用することで、精密な補綴治療をめざし、ひいては再治療のリスクを抑えることをめざしています。セラミックにも多くの種類があり、患者さま一人ひとりの状態や歯の位置に合った素材を選定しています。
歯科技工士、歯科衛生士との連携も大切にされているそうですね。
【菊地副院長】美しく自然な補綴物の提供をめざすには、歯科医師と歯科技工士の密な連携が欠かせません。当院では経験豊富な歯科技工士と協力し、見た目の美しさを追求することはもちろん、「噛む」「話す」といった機能面にも優れた補綴物の作製をめざしています。必要に応じて歯科技工士が立ち会い、色や形を直接確認しながら仕上げることで、精度の高いオーダーメードの治療をめざしています。
【鹿乃院長】当院の歯科衛生士はとても勉強熱心で、院内外の勉強会やセミナーに積極的に参加してくれています。新しい知識や技術をチームで共有することで治療の質の向上につなげ、常により良い医療を提供できるよう努めています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

【鹿乃院長】歯科医院が怖くて何年も行けなかった患者さまから、「さやか先生のおかげで歯医者さんに通えそうです」などと言っていただくこともあり、とてもやりがいを感じています。通いやすい工夫としっかりした知識・技術を患者さまに還元し、安心して来院していただける歯科医院でありたいと思っています。
【菊地副院長】症状や希望は人それぞれですが、保険診療から自由診療まで、その方に合った方法をご提案します。当院は明るく優しい雰囲気で、歯科医院が苦手な方にも安心して通っていただけるよう環境を整えています。痛みや恐怖心で治療をためらっている方も、どうか勇気を出して一歩踏み出してみてください。笑顔で過ごせる毎日をサポートできればうれしいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/1本:27万5000円~、セラミックによる補綴治療/14万3000円~、矯正/44万円~、ホワイトニング/3万3000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

