表 明宏 院長の独自取材記事
ポラリス歯科・矯正歯科
(札幌市北区/札幌駅)
最終更新日:2025/06/26

札幌駅北口を出てすぐのビル4階にある「ポラリス歯科・矯正歯科」。同院はインプラント治療に注力する法人が展開するクリニックで、一般歯科からインプラント治療、矯正歯科など幅広い歯科医療を提供している。表明宏院長は30代の時に歯列矯正を受け、改めて歯並びの大切さを実感。さらに「ここですべて完結できるクリニック」をめざし、広く深い知識と先進の技術を日々取り入れている。歯科クリニックは不安を抱えた患者が来る場所であることを念頭に置き、患者の安心感に働きかける工夫に取り組む。明るく清潔な環境はもちろん、痛みの軽減に注力した治療方法や、患者と接する際の表情や声のトーンといった細かい部分まで配慮されている。専門的なチーム医療を展開する同院について、表院長に話を聞いた。
(取材日2025年4月11日)
法人全体で連携し、より良い歯科医療をめざす
まずは先生のご経歴について伺います。

高校生の時から、将来は医療職に就きたいと考えていました。人と話すことが好きで、人の健康に関わる仕事がしたかったからです。歯学部を選んだのは、幼少期から歯科治療を受けてきた影響が大きいと思います。勉強好きだったこともあって、学生時代はどの分野も楽しく勉強できました。外部から開業医を招いた授業があり、そこでは歯科医師として働くことの大変さを学びましたね。学生のうちに歯科医師になることの覚悟ができた有意義な時間でした。卒業後は高齢者歯科を学び、入れ歯製作や嚥下訓練に携わりました。宮城県のクリニックでは歯科医師としての基礎を鍛えてもらい、臨床現場の難しさを実感しました。当院の所属する法人である千仁会に入ったのは、北海道に戻ってきてからです。
歯列矯正を受けたご経験があるとお聞きしました。
はい。30代の頃、歯列矯正を受けました。すきっ歯で歯並びも悪かったのですが、コンプレックスを抱いていたわけでもなかったので、ずっとそのままにしていました。もともとの自分の歯に特筆した不満はなかったはずなのに、1年ほどかけて矯正すると、自分の歯を鏡で見るのがうれしくなったんです。もっと早く歯列矯正を受けていたら良かったとすら思うほどです。大人になってからの矯正について、患者さんに実感を持って伝えられるのは私の強みの一つですね。当院も含めて法人全体で歯科医師の層が厚いので、矯正歯科一つとっても、たくさんの歯科医師のサポートのもと診療を提供できます。情報共有をしたり、勉強会を開いたりと、法人全体で切磋琢磨しています。
インプラントにも力を入れているとお聞きしました。

そうなんです。理事長の千田典史先生がインプラント治療に注力しているため、当院でも特に力を入れています。札幌市内で月に1度行われている一般の方へのインプラント説明会に当院も参加していて、多い時は100人ほどお集まりいただくんですよ。市民公開講座で、患者さんやご家族など、インプラント治療を検討されている方や、他院でインプラント治療を勧められたけどよくわからない方がお越しくださいます。インプラント治療について、昔はネガティブな情報も多く、あまりいい印象を持たれていない方もいらしゃると思います。しかし現在は技術も発達して、臨床のデータも蓄積されています。当院で提供しているインプラント治療は、これまでのデータをもとに検討し、コンピューター制御での設計・手術を行っています。とことん精度にこだわっているんですよ。
予防からインプラント治療まで。幅広い歯科医療を提供
こちらではどのような診療を受けることができますか?

虫歯や歯周病治療といった一般的な歯科治療から、インプラント治療や矯正歯科診療など、幅広い歯科医療を提供しています。他院で治療してもらったけど不具合があったり、説明を受けたけどよくわからないなど、セカンドオピニオンとしてもご活用いただけます。歯のメンテナンスにも力を入れているので、お気軽にご予約ください。インプラントは手術をして終わりではなく、むしろ定期的なメンテナンスを受けてようやく実力の発揮が見込めるものです。特にインプラントを入れた方はメンテナンスを受けにいらしてほしいですね。インプラント手術を他院で受けた方のメンテナンスも歓迎していますよ。
インプラント用の手術室もあるそうですね。
そうですね。インプラント手術は歯茎を開いて骨を削る処置をするので、どうしても感染症のリスクは避けられません。そのため当院では一般的なユニットとは別に、天井に医療用空気清浄機を設置したクリーンな手術室を設けました。状況によっては局部麻酔での処置も可能ですが、当院では麻酔科の先生をお呼びして、点滴による静脈内鎮静法を行っています。血中酸素濃度や心電図などを計測できる生体モニターを使って、全身管理のもとに手術をしているんです。
患者さんと接する上で、心がけていることを教えてください。

なるべく痛くないように、ということを一番に考えています。例えば麻酔一つとっても、表面麻酔をする、針を浅く入れる、薬液を入れるスピードを一定にする、痛みを感じにくい部位から注射するなど、こちらが工夫できることはたくさんあります。私の知識と技術でカバーできる部分は、一つでも多く増やしていきたいですね。それから、患者さんに安心してもらえるようなコミュニケーションにも気をつけています。表情や声のトーンなど、言葉以外の部分にも注意していますね。患者さんは不安や心配を抱いて受診されていますから。それと、私自身がクリニックを受診した帰り道、「これを聞くのを忘れていたな」と後悔することがあるので、患者さんに「ご質問はありませんか?」と確認することも、大切にしています。こうしたコミュニケーションについては、スタッフにも気をつけてもらっています。
ここですべてが完結できるクリニックをめざして
クリニックのコンセプトは何でしょう?

当院のコンセプトは「ここですべて完結できるクリニック」です。そのため幅広い診療に取り組んでいますし、知識と技術の不足がないように日々のアップデートを意識しています。何かに特化したクリニックではありませんが、その分苦手な分野もありません。ただし、当院での治療ではリスクが高いと判断した場合は、近くの大学病院をご紹介しています。例えば親知らずの抜歯で、歯の近くに血管や神経があるため抜歯すると大量に出血する・顎までしびれてしまう可能性があるといった場合ですね。そういった状況以外は、当院で診療できるような体制を整えています。顎関節症のお悩みも承っていますよ。まずはお気軽にご相談ください。
今後の展望についてお聞かせください。
定期的に通っていただける患者さんが増えるとうれしいですね。早期発見・早期治療はもちろん大切ですが、何よりも病気にならないことが健康への近道です。つまり、歯科治療の終了がスタートなんです。定期検診を重要視してくださる患者さんが増えるように、啓発を続けていきたです。当院ではインプラント治療に力を入れていますが、インプラントをしないで済むならしないほうがいいんです。インプラントを入れるということは、その歯を失ってしまっているということですからね。患者さんが健康な歯を1本でも多く残せるよう、私たちも全力を尽くします。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

患者さんの健康的な口腔環境づくりをお手伝いさせてください。お口が健康であれば、生活の質も向上します。歯を失って食べられるものが制限されていたり、人前で笑えなくなったりといった状況も、適切な歯科医療を受けることで、改善が望めます。家族と同じごはんを食べて、楽しくおしゃべりをして、堂々と口を開けて笑える生活。食べること、話すことは、生活を彩るためために大切なことです。歯がなくなったからといって諦めず、晩年まで食べる楽しみ・話す楽しみを味わっていただきたいと思っています。「痛い治療はしたくない」「他院で抜歯と言われたけど、本当に必要?」「虫歯だらけだけど怒られないかな」。そういった不安をお持ちの方でも安心してご来院ください。患者さんが安心して通えるような工夫を凝らして、スタッフ一同お待ちしています。
自由診療費用の目安
自由診療とは歯列矯正/44万円~、インプラント治療/55万円~