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山本 啓太郎 院長の独自取材記事

ヤマモトデンタルクリニック蒲田

(大田区/糀谷駅)

最終更新日:2021/10/12

山本啓太郎院長 ヤマモトデンタルクリニック蒲田 main

多摩川に近い住宅街の中にある「ヤマモトデンタルクリニック蒲田」。開業して17年という歴史を持つ同院の患者の多くがクチコミや紹介だという。家族ぐるみで通う患者も多く、「患者だったお子さんが成長して、今は自分の子どもを連れて来ています」と語るのは院長の山本啓太郎先生。地域密着型の歯科クリニックとして、患者のニーズに幅広く応え、歯科用マイクロスコープを使った歯の根の治療にも対応。インプラント治療も行っているが、中でも予防歯科に力を入れている。「自分自身の体の状態に、自分で興味を持つこと、どうしたいかを自分で決めることが大切」だと語る山本院長に話を聞いた。

(取材日2018年7月4日)

スタッフも患者も長い付き合い。地域に根差す歯科医院

クリニックの入り口にスロープがありますね。

山本啓太郎院長 ヤマモトデンタルクリニック蒲田1

10年ほど前に患者さんからリクエストをいただき、車いすでも入れるように設置しました。ご高齢の方が多いので、車いすで来られる方も少なくないのです。高齢の方は「危ないから」という理由で車いすを使われることもありますし、患者さんの中には障害のある方もいます。完全バリアフリーではありませんが、診察室は車いすで入れるようになっています。患者さんは高齢者の方を中心に幅広い年代の方が来られ、子どもの患者さんもたくさん来院しています。歯の欠損や虫歯の治療で来られる方のほか、メンテナンスが目的の方も多いですね。また、高齢の患者さんが多いという状況を鑑み、訪問歯科診療も行っています。

こちらのクリニックでは、複数の先生が診療を行っているとお聞きしました。

僕は高円寺にもクリニックを持っていて、週に1~2日は高円寺に行っているんです。そういった理由から代診の先生を頼んでいて、僕と代診の先生、最大2人の歯科医師が診療にあたっています。曜日によって歯科医師の人数や顔ぶれが変わるのです。代診の歯科医師は僕の大学時代の後輩や、応募して来られた先生ですが、診療に関する基本的な考え方は一致しています。患者さんに自分の状態を理解してもらった上で治療法をご自身で選択していただくこと、疾病が広がらないように予防を重要視していること、患者さんに負担がかからないことといった、診療における僕のスタンスを、代診の先生たちはとてもよく理解し、同じように患者さんに接してくれています。

スタッフの皆さんの雰囲気はどうですか?

山本啓太郎院長 ヤマモトデンタルクリニック蒲田2

患者さんととても仲が良く、和気あいあいとしています。スタッフは、2001年の開業当初から勤めている人ばかりで、誰も辞めていないんです。スタッフとのつながりが深い患者さんも多いので、全員がファミリーのような感覚です。患者さん同士も誰かの紹介やクチコミで皆さんつながっていて、地域の結びつきの深さを感じます。

治療後の歯の状態を保つためにも、予防を徹底

得意な治療や力を入れている治療について教えてください。

山本啓太郎院長 ヤマモトデンタルクリニック蒲田3

地域密着型の歯科クリニックとして、患者さんが必要とすることにはなんでも対応しますし、一般的な設備や機材はそろえています。当院で対応できないこと、専門の歯科医師が診たほうが良いというような症状は、しかるべき先生や歯科医院を紹介しています。そういったパイプはありますので、なんでも気になることは気軽に相談できる、地元のかかりつけ歯科医院として、安心して頼っていただければと思います。広くさまざまな症状を診療している中で、特に力を入れているのは虫歯や歯周病の予防です。

予防の大切さに最近注目が集まっていますね。

歯科の治療というのは、削るとか抜くとか、マイナスな作業なんです。そこに修復を加えても完璧ではありません。歯の修復した部分というのは寿命があるものですし、治療をして詰め物をした箇所は毎日使う部分です。食べるし、喋るし、歯ぎしりする人もいる。寿命があるものを日々使っているわけですが、患者さん自身は「治療してもらったら一生持つ」と思っています。しかしそうではありません。修復物をいかに長持ちさせるか、それ以上状況が悪くならないようにするかという部分を考えていくと、それができるのが予防なんです。治療が終わったその状態を維持するのは並大抵のことではありません。患者さんも年齢を重ねますし、天然の歯だって使っていれば傷んできます。治療後の状態を保ち、劣化する速度を遅くするには、予防が重要なんです。

先生の考える予防について教えてください。

「自分の口の中が今どういう状態で、将来的にどうしたらいいのか」を、患者さん自身に考えてもらう接し方をするのが、学生時代から考えていた僕のめざす歯科医師の姿です。そのために、なるべく子どものうちに教えられることを教えて、自分の健康は自分で守れるようになってもらいたいと考えています。地域密着型で家族そろって診ることができるこの場所を選んで開業したのも、予防を重視したからです。例えば、赤ちゃんのいるお母さんには、子どもの歯の健康を守ることの大切さを理解し、そのための知識を得てほしい。僕が考える予防は、そういう部分から始まります。お子さんにも、小学生になったら自分の歯の状態について知ってほしいですし、虫歯などが急激に増えやすい歯にとって危険な時期である中学高校生には、それをどう乗り切るのかを伝えたい。予防にはその年代年代のステップがあり、一生続いていくんです。

予防については、具体的にどのような指導をされるのでしょうか。

山本啓太郎院長 ヤマモトデンタルクリニック蒲田4

当院はファミリーで通われる方が多いので、子どもは将来虫歯をつくらないように、大人は将来歯を失わないように、高齢者は欠損が広がらないように、といった具合に、それぞれの年代に応じて指導しています。子どもだと、自分で歯磨きできるように指導し、甘いものをたくさん食べるのは歯に良くないことを教えます。中学生高校生で、特にスポーツをしている子はスポーツドリンクを飲みますが、スポーツドリンクには糖分が多く含まれ虫歯になるリスクが高いので、その点を伝えて飲み過ぎないようにと指導します。問題を指摘すると「知らなかった、気づかなかった」とおっしゃる方が多いですが、ちゃんと説明すると皆さん納得してくれます。皆さんの個性やライフステージを考慮しながらお話をしています。

自分自身の体に興味を持ってほしい

歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

山本啓太郎院長 ヤマモトデンタルクリニック蒲田5

祖父の代から3代にわたって歯科医師なんです。親類にも歯科医師が多く、父が開業医だったこともあり、迷いもなく歯科医師になる道を選びました。仕事をしている父の姿で印象に残っている場面があります。昔、自宅で開業していた医院には技工室があり、父が夜、そこで入れ歯を作っているんです。朝から夕方まで患者さんを診て、夜は技工室で患者さんのために入れ歯を作るという姿が楽しそうに見えたんです。技工室にいた父の姿が、歯科医師になろうと思ったきっかけです。

お忙しいと思いますが、どのようにリフレッシュされていますか?

仕事ではまったくストレスがたまらないので、365日毎日仕事をしていても良いくらいなんです(笑)。趣味といえば、ゴルフと旅行です。長い休みが取れないので、あまり遠くへは行けないのですが、国内のあまり行っていないところへ行きたいと思っています。時間があれば四国や九州へ旅したいですね。あとは映画を見るのも好きです。

地域の歯科医師会の理事を務められているとお聞きしました。

東京都大田区蒲田歯科医師会では理事を務めています。歯科医師会では、同業の学識を高めるために勉強をしたり、広く地域の人々の口の中の環境を良くするための活動をしたり、学校の校医として学生たちの口腔内環境を良くすることに努めたりと、さまざまな働きかけをしています。さらに都民や区民のために、検診事業や高齢者施設への訪問診療、区民の皆さまの検診にも取り組んでいます。今後は、歯科医師会の活動を通じ、予防の大切さ、考え方を広めていければと考えています。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

山本啓太郎院長 ヤマモトデンタルクリニック蒲田6

自分の体や口の中の状況に興味を持つことが大切です。歯の治療というのは、歯科医院へ行って歯科医師にすべてお任せするのではなく、自分で自分のお口の中をどうしてほしいのか、患者さん自身が主体性を持って決め、僕ら歯科医師はそのことに対する説明や治療を行う、というものだと考えてほしいと思います。そういう考え方をしていくと、予防の大切さがより理解していただけるのではないでしょうか。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた矯正/10万円~、インプラント/25万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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