歯並びの「原因」を見極め
成長期に合わせて進める小児矯正
つるさと駅前歯科
(名古屋市南区/鶴里駅)
最終更新日:2026/02/19
- 自由診療
子どもの歯並びを見て、「このままで大丈夫かな」「いつか矯正が必要になるのだろうか」と不安を感じている保護者は少なくないだろう。小児矯正は見た目を整えるための医療のイメージが先行しがちだが、歯並びの状態が虫歯や歯周病のなりやすさにも影響するなど、将来の口腔の健康とも深く関わっている。「歯並びがなぜその状態になっているのかという原因に早く気づき、丁寧に対処することは、将来病気になりにくいお口の環境づくりに欠かせません」と話すのは、「つるさと駅前歯科」の小木曽亮(こぎそ・りょう)院長だ。成長段階に応じた診断を重視し、保護者と相談しながら進める姿勢を大切にしている。今回は小木曽院長に、小児矯正を始めるタイミングや治療の考え方、相談時に知っておきたいポイントについて詳しく話を聞いた。
(取材日2026年1月14日)
目次
歯並びに関心を持つことは、将来の健康にもつながる。口の状態を丁寧に把握し、成長段階に合わせて向き合う
- Q小児矯正はいつから始めるべきなのでしょうか?
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A
▲「責任を持って対応します」と話す小木曽院長
永久歯への生え替わりが始まる6〜7歳頃を一つの目安とし、この時期に歯科検診を受けて、歯並びや成長の状態を確認することが大切です。当院ではワイヤー矯正を小児矯正の軸としており、永久歯の生え方を見ながら必要性を判断しています。それ以前の年齢でも、受け口などの気になる症状があれば、取り外し式のマウスピース型装置を用いて、その時期に改善が望める点にアプローチしていくことが可能です。小児矯正の大きなメリットは成長発育を利用できる点にあり、抜歯を伴わずに整えられる可能性を高めることが見込めます。骨が成長する時期に介入し、次に生える歯を適切に誘導できる点こそが、小児矯正の大きな意義だと考えています。
- Qどんな歯並びや習慣が矯正の対象になりますか?
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A
▲患者ごとのペースに合わせた治療を大切にしている
歯並びとしては、歯がきれいなアーチを描かずガタガタしている状態や、出っ歯、受け口などが挙げられます。また歯並びに影響する習慣として、舌を前に突き出す癖や指しゃぶりが長く残っているケースも矯正を検討する対象にあたります。こうした習慣の有無については、基本的に診察時にお口の中を見て判断できることが多く、気になる点があれば、その場でお子さんや親御さんに確認しています。また、常に口が開いているお子さんについては、鼻詰まりの有無などを確認することもあります。小児矯正では鼻呼吸をめざすことが大切で、口呼吸が続くと成長発育や歯並びに影響することがあるため、必要に応じて耳鼻咽喉科の受診を勧めています。
- Q矯正方法や装置の特徴は?
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A
▲口周りのトレーニングを行うこともある
当院では、ワイヤー矯正を基本とし、症例に応じてマウスピース型装置を併用することもあります。ワイヤー矯正は取り外しができないため、ご本人やご家族の頑張りに左右されにくく、着実に歯を動かすことが期待できる点が特徴です。一方で、装置の周りに汚れがつきやすくなるため、親御さんによる仕上げ磨きが重要です。マウスピース型装置は取り外しが可能で、食事や歯磨きがしやすく、鼻呼吸を意識しやすい反面、着用状況によって結果に差が出ることも。装置の選択は、お子さんの性格やご家庭の考え方も含めて総合的に判断しています。骨格のズレが大きいなど無理に対応すべきでないと判断した場合には、矯正専門の歯科医院をご紹介します。
- Q通院の流れや矯正期間は?
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A
▲駅から徒歩1分の場所にあり通いやすい
初診では通常の保険診療と同様に、まずお口の中を丁寧に確認します。その上で、矯正を検討される場合は検査へ進み、その結果をもとに矯正方法や費用を説明します。ワイヤー矯正では、月1回程度の通院で調整とクリーニングを行いながら進め、装置を装着する期間はおよそ1年程度です。一方、マウスピース型装置の場合、最初は1ヵ月ごと、その後は2〜3ヵ月ごとの通院となり、期間は長くなります。小児矯正のゴールは、前歯と奥歯の位置関係を整え、永久歯がきれいに並ぶよう誘導することです。矯正後には、矯正期間と同じくらい、もしくはそれ以上の保定期間が必要で、親御さんと相談しながら管理していきます。
- Q保護者が特に意識しておいたほうがいいことは何ですか?
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A
▲自宅でも管理が重要となる
仕上げ磨きを中心としたお口への関わりです。矯正をきっかけにお子さんのお口の中に関心を持つことで、口腔ケアの質が上がり、仕上げ磨きの習慣も身につきやすくなります。矯正を通じて、親御さんが汚れに気づきやすくなることも少なくないでしょう。仕上げ磨きは診療時に具体的な方法をお伝えし、小学校高学年くらいまでは無理のない範囲で関わってもらうことが望ましいとお話ししています。また、近年では矯正歯科に対応する歯科医院が増え、良しあしがわかりにくい現状もあります。他院で矯正を受けたけれど不安が残るという場合、違う歯科医師の意見を聞くことですっきりすることもあると思いますので、ご遠慮なくご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正/30万円~、小児のマウスピース型装置を用いた矯正/5万円~、矯正用の精密検査/3万円程度

