小木曽 亮 院長の独自取材記事
つるさと駅前歯科
(名古屋市南区/鶴里駅)
最終更新日:2025/02/26

「つるさと駅前歯科」は、名古屋市営地下鉄桜通線・鶴里駅1番出口から徒歩1分の街中に立つ。細長い窓が並ぶシンプルな建物で、コーギーという犬がお尻を向けたロゴマークが目印だ。小木曽亮(こぎそ・りょう)院長は愛知学院大学歯学部の口腔外科に身を置き、複数の総合病院で口腔外科手術に携わった経験を持つ。一般歯科医院勤務を経て2023年に開業、現在は虫歯や歯周病治療、入れ歯治療、そして得意分野である抜歯、インプラント治療から矯正治療まで幅広く対応する。「患者さんのどんなお悩みにも応えたい」と実は苦手だった抜歯に慣れるため、あえて口腔外科を専門に選んだ努力家。2児の父で、子どもにも優しい目を向ける小木曽院長に、同院の特徴についていろいろと話してもらった。
(取材日2024年12月19日/情報更新日2025年2月17日)
口腔外科での経験をもとに一般診療も実施
白い壁がきれいな明るい院内ですね。こだわった点はありますか?

ありがとうございます。清潔感を感じていただきたく、白をベースとしました。窓も多く取り入れ、優しい光の入る明るい院内を意識しました。車いすでもベビーカーでもそのまま入っていただけるようにスロープを設け、入り口は自動ドアにしてどなたでも入りやすいようにしています。トイレも診療室も十分な広さを取り、診療室は普段は個室ですが、スライドドアを開けてオープンにすることもできます。そのため親子で、きょうだいでお互いの様子を見つつ一緒に治療を受けることが可能です。待合室にあるキッズスペースは天井が吹き抜けとなっており、天井の壁紙にもこだわっています。天井のこだわりは、なかなか気づいていただける機会が少ないですね(笑)。
ウェルシュ・コーギーのロゴマークがかわいいです。
私の名字が小木曽(こぎそ)なので、幼少期からコーギーを飼いたいとずっと思っていたため、そこからロゴマークを考えました。コーギーのお尻は茶色と白でふわふわして食パンに例えられることが多いのですが、よく見れば歯の形にも見えますので、ロゴマークでは完全に歯の形にしました(笑)。待合室の壁にかけているコーギーのお尻の時計は妻の友人から開院祝いに頂いた物です。当院の雰囲気にとても合っているためお気に入りです。
先生はもともと口腔外科がご専門だそうですね。

愛知学院大学歯学部卒業後、同大の口腔外科講座に所属し、複数の総合病院で抜歯やお口周りの骨折などの治療、顎の骨を切る矯正、悪性腫瘍の切除、またお子さんの口唇口蓋裂の手術にも加わりました。歯科医院から紹介される難しい症例や、まれな症例の治療に携われた経験をしっかりと生かしていきたいと思います。口腔外科を専門にしたのは、実は当時、抜歯が苦手だったからです。人の体にメスを入れることに慣れず、でも歯科医師としてどんな困り事にもお応えできるようになりたかったので、あえてその分野に身を置きました。病院では患者さんの数も多く、決められた時間内に手術を終えなければなりません。数年たった頃にはしっかり対応できるようになっていましたね。開業した今は親知らずの抜歯やインプラント治療、さらに粘膜や舌の病気にも対応できることが強みといえます。ただ専門性が高い治療が必要な場合は、設備や人員がそろう病院へ紹介しています。
大人にも子どもにも無理強いをせず気持ちを尊重
患者はどのような主訴で来られていますか?

虫歯や歯周病、歯の痛み、入れ歯が合わない、歯並びが気になる、など幅広いですね。中には親知らずを抜きたい、と来られる方も。予防やメンテナンスで定期的に通ってくださる方もいらっしゃいます。開業当初はご高齢の方が多かったのですが、最近は小さなお子さんを連れた若いファミリーの来院も増えました。周辺には小中高の学校がありますので、お目に留めていただいたのかもしれません。また開業前に勤務していた瑞穂区の歯科医院時代の患者さんも来てくださっており、ありがたく思っています。
診療の際、大切にされているのはどんなことですか?
患者さんの理解を得ることを一番大切にしています。お口の中はご自身で見られませんので、現状や治療内容について丁寧に説明し、同意を得てから治療に進んでいます。現在のことだけでなくて、治療後、どのような予後が考えられるかまでお話しします。インプラント治療や歯の根っこの治療の際はCTで撮影した画像を使い、全体像を見ていただき、より深い理解のために役立てています。また、できるだけ歯を残すことも大切にしています。そのためには、定期的なメンテナンスなどの予防処置の大切さもしっかりと理解していただけるようにコミュニケーションを取っています。
子どもの患者さんに対してはいかがですか?

子どもの患者さんといってもいろいろな子がいます。お子さんごとのペースに合わせて診療しています。大人同様、治療内容の説明をするとともに、器具を少しだけお口の中に入れて「これをするよ」「どうかな?」と声がけをします。歯科医院のチェアに慣れること、治療の練習をすることだけで終わることもあります。通院回数が増えてしまう場合には、親御さんとご相談しながら進めていますね。私もですが、スタッフも子育て経験者が多く、「自分の子どもの時はこうだったな」と思い出してお話しすることもありますね。スタッフはお子さんに「その服、かわいいね」などと話しかけたりして良い雰囲気をつくってくれています。治療後は、私の得意なバルーンアートで犬や剣などを作ってプレゼントしています。
将来を見越して矯正や予防にも注力し悩みに応える
先生はなぜ歯科医師をめざされたのでしょうか?

両親も祖父も歯科医師でした。姉も歯科医師をしており、親戚にも歯科医師が多いですね。正月などで集まると歯科業界の話が出ることもあり、まるで歯科医師の集まりのようです(笑)。父から「歯科医師になれ」と言われたことはなかったのですが、子ども時代の長期休みでは歯科医院で過ごすこともあり、父の仕事姿を見ながら成長していき、自然と同じ道に進みました。そんなこともあって自分の子どもたちには環境にとらわれず「○○になりたい」と志を持ってほしいと思い、毎年お年玉を渡すときに将来の夢を聞いています。ですが今のところ「歯医者さんになりたい」と2人とも言ってくれていますね(笑)。
これから力を入れていきたい治療などはありますか?
患者さん一人ひとりの健康を考えて、それぞれの悩みや問題にオールマイティーに対応できることに力を入れていきたいと思います。昨今は患者さんの口の中に対する意識も向上してきており、歯並びの問題についても気にされている方が増えています。歯並びは見た目でだけではなく、咬み合わせ、清掃性などさまざまなことに影響しています。健康的な口腔内環境を長く保つため、当院では子どもから大人までの矯正相談にも対応しております。
開業されて2年ほど、改めて今後の展望についてお聞かせください。

おかげさまで患者さんが増えており、診療チェアを3台から4台に増やしました。予約制ですが、急患の方も受け入れられるようにして、どなたにもしっかり応えたいと思っています。繰り返しになりますが、治療は、患者さんが納得され、同意されることが一番大切。通院のペースについても、ライフスタイルに合わせて無理のない治療計画を立てていきますので、お気軽に相談していただければと思っています。患者さん一人ひとりで異なる悩みにしっかりと対応できるように、日々知識のアップデートを欠かさずに精進していきたいと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/44万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/66万円~、セラミック治療(クラウン)/11万円~、セラミック治療(インレー)/6万6000円~、ホワイトニング/3万3000円~