青山 剛三 院長の独自取材記事
青山歯科・矯正歯科
(大阪市北区/天神橋筋六丁目駅)
最終更新日:2025/05/01

天神橋筋六丁目駅を出てすぐ、活気ある商店街でにぎわうエリアにある「青山歯科・矯正歯科」。明るく落ち着いた院内には、矯正用の機器が並ぶ。「矯正は、見た目の改善をめざせるだけでなく、将来にわたって虫歯や歯周病のリスクを減らすための基盤づくりも期待できます。歯を守るためのものでもありますし、そしてその後の人生も変わるでしょう!」と青山剛三院長。小児歯科はもちろん、大人の矯正やマウスピース型装置を用いた矯正にも力を入れる。1本でも多く歯を残し、より明るく笑顔で暮らすために、矯正を検討してほしいと熱を込めて語る青山院長に、歯科医師としての経験や開業への思い、またクリニックの特徴や今後の展望について、幅広く聞いた。
(取材日2025年3月19日)
気さくな人々が住む町で、ずっと健康を見守り続けたい
先生が歯科医師を志したきっかけを教えてください。

もともと食べることが好きだったので、農学部に入学したのですが、目的が明確でなかったせいか、勉強に集中できず違和感を覚えたんです。その後、自分も人に感謝されるような仕事に就きたいと思い、医師をめざす友人に相談して、医療の道もいいなと思い、歯学部に入学し直しました。やはり食べることが好きだったこと、両親も歯で苦労したことが頭にあったからです。歯学部では目的も目標もあり、毎日充実していましたね。卒業後は研修期間を経て大学病院で歯科医師として勤務し始めたのですが、患者さんと接するうちに矯正にも興味が湧いてきました。というのも、虫歯の治療などで「歯を削って、治して、また歯を壊して」という行為が、なんだか有意義に思えない気持ちもあったんです。ところが、矯正は違いました。もともときれいな状態をより良く促していくことで、患者さんの笑顔を増やせるかもしれない。矯正のそんなところにやりがいを感じたんです。
開業を決断したのはなぜですか? この場所を選んだ理由は?
大学病院だと患者さんにとって通院が大変だったり、土日に診療できなかったりで、最後まで患者さんを診ることが難しいと感じたんです。自分が治療した患者さんの5年後、10年後、20年後が、どうなっているのかわからない。だったら自分のクリニックを構えて、身近な場所でずっと診ていきたいと思ったんです。基本的に矯正は一生に1度しか受けることのないものだと思うので、患者さんにとって一番メリットがあるようにしたいと考えました。このエリアに開業したのは、人が多くて若い方から年配の方までいらっしゃいますし、気さくな下町の雰囲気が、僕の育った生野区の鶴橋に似ていて親しみが持てたこともありますね。
矯正のニーズについて、どう感じられていますか?

若い方は見た目を重視して矯正を希望される方が多いのですが、40~60代の患者さんも多く来られて、噛み合わせを良くしたいとか、歯を残るようにしていきたいという方が増えています。昔は、年配の方が矯正を受けるのは無理だという認識だったと思うのですが、今は歯茎の骨の状態や歯の状態を詳しく調べることができるので、矯正ができる年齢層は広がりました。年齢を理由に諦めていた方が、カウンセリングに来られることもありますし、男性も増えていますね。美容目的だけでなく、口の中も健康でいたくて、そのために矯正が必要なら受けたいと言われる方など、目的も人それぞれです。
予防歯科としての矯正に注力
小児矯正について教えてください。

矯正というと、子どものためのものというイメージがあるかもしれません。たしかに子どものうちに矯正を始めるメリットは大きいんです。成長や発育を利用して歯並びを整えることがめざせるので、抜歯などのリスクを抑えることにもつながります。しかし、いつから始めればいいのか、本当に矯正をしたほうがいいのかと迷う方も多いでしょう。私は前歯が生え替わり6歳臼歯が出てくる、7~9歳から矯正を始めることをお勧めしています。子どもの歯並びが気になる場合、その年代になったらまずは相談してみて、納得した上で矯正を始めてほしいです。歯並びが整うことが望めることでだんだんと大きく笑えるようになったり、性格まで明るくなっていったりしたならうれしいですよね。患者さんの人生にとって本当に価値の大きなものだと思うので、歯並びが気になっている方は一度ご相談いただきたいですね。
矯正は虫歯の予防にも役立つと聞きました。
矯正は見た目を良くするためのものだと思っているかもしれません。もちろんそうした側面もあるのですが、一方で矯正によって歯が磨きやすくなれば、虫歯や歯周病のリスクを下げるための予防歯科としての役割も期待できるのです。歯並びが良ければそもそも歯石もできづらいですし、かぶせ物も長持ちすることにつながり、お口のトラブルを減らすことも望めるでしょう。そのため、大人になってからでも、ぜひ矯正を検討してほしいですね。見た目だけでなく、生涯自分の歯を失わず、健康に過ごすための基盤を整えると考えて、必要な人には少しでも興味を持ってもらえたらうれしいです。
マウスピース型装置を用いた矯正も選べますか?

昨今ではマウスピース型装置を用いた矯正の需要が高まっていますね。当院でも症状や要望に応じて、マウスピース型装置での矯正も行っています。矯正中も目立ちにくく、痛みや負担も少ないので、患者さんのメリットは大きい方法だと思います。しかも取り外しができるので、歯磨きもしやすく、矯正中も虫歯になりにくいと思います。マウスピース型装置を用いた矯正を含めて、基本的に矯正は自由診療なのですが、当院では顎変形症に伴う矯正なども行っていて、これは保険診療です。提携病院での外科手術に合わせて、治療を進めていくもので、一口に矯正といってもいろいろあるんですよね。年齢や症状を問わずに、患者さんにとって適切な矯正の提供に努めていますので、高齢の方でも、症状が軽い方でも、気になさらずお困り事を話してほしいです。
患者と二人三脚で、一緒に治療を進めたい
歯科医師としてのモットーを教えてください。

高齢の患者さんや、状態が悪くなってから来院された患者さんとお話しすると、「もっと昔から歯のことを考えれば良かった」「早いうちから歯科医院に通えば良かった」とおっしゃる方がいらっしゃいます。年を重ねてもきれいな歯を維持するのは、簡単なことではありません。だからこそ、より多くの方に予防歯科の考え方をお伝えし、歯磨き習慣と同時に、定期的に歯科医院でケアを受ける習慣もつけてほしいと思っています。一般歯科に加えて、矯正歯科に力を入れているのも、予防歯科を徹底したいという思いがあるからです。患者さんに理解してもらうためにも、時には「治療やケアをしなかった場合の最悪の状態」について話すこともあります。歯があって口腔内が良い状態のときには、予防歯科の重要性を実感できないもの。なんとかしてその重要性を伝えられたらと、いつも考えています。
患者さんへのカウンセリングにも力を入れているそうですね。
専用のカウンセリングルームを設けています。患者さんによって、何を気にされているかは違うので、まずそれをお聞きします。口の中を見ただけではわからないので、後日検査のために来ていただくことになるのですが、歯科用CTや3Dの口内スキャナーなどで顔の骨格も調べて分析をした上で、ここまではできる、ここまではできないという線引きなども含めて、根拠のある説明をしっかりいたします。お子さんのいる方のために、キッズルームもあるので、安心してご相談いただけると思いますよ。
クリニックのこれからが楽しみですね。

ええ。とにかくどのような方でも気軽に受診できる場所をめざしています。女性の歯科医師も在籍しているので、同性に診てほしいというご要望にもお応えできます。スタッフはまだまだ未熟ではありますが、意欲的です。私自身は1児の父として奮闘中で、毎日バタバタしていますが、昔よりはお子さんのいる親御さんの気持ちに寄り添えるようになったのではないかと思っています。うちの子どもも1歳で歯が生えてきて、歯磨きに苦戦しているんですよ。日々勉強を続けながら、地域にお住まいの方や、このエリアにお出かけされる方に親しみを持っていただけるようなクリニックにしていきたいと思っています。駅からも近いので、お口の困り事があれば、気楽に受診してほしいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはワイヤー矯正/22万円〜、マウスピース型装置を用いた矯正/38万5000円〜
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。