気になる赤ちゃんの頭の形のゆがみは
ヘルメット治療で改善へ
まきファミリークリニック
(名古屋市瑞穂区/瑞穂区役所駅)
最終更新日:2026/01/13
- 自由診療
赤ちゃんの頭蓋骨はやわらかく変形しやすいため、向き癖によって頭の形がゆがんでしまうことがある。一度ゆがむと、平らな部分が赤ちゃんにとって安定する箇所となり、向き癖が固定化されてしまう。成長とともに改善することもあるが、自然な改善が難しい場合もあり、さらに頭蓋骨早期癒合症などの病気が隠れていることもある。「まきファミリークリニック」の牧稔人院長は、頭の形に特化した外来を設け、ヘルメット治療を推奨している。「最重症からの改善もめざせます」と語る牧院長に、ゆがみの原因や受診のタイミング、ヘルメット治療などについて詳しく聞いた。
(取材日2025年12月24日)
目次
赤ちゃんの成長に合わせてヘルメットを調整し、数ヵ月かけて左右のバランスが取れた頭の形をめざす
- Q赤ちゃんの頭のゆがみを放置するとどうなりますか?
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A
▲ヘルメットを用いた治療は早めの治療が重要
「向き癖がある」「絶壁が気になる」「左右非対称かもしれない」といった悩みを抱えるご家族はとても多いんです。また、見た目だけでなく、将来の発達への影響を心配する声もあります。というのも、まれに頭蓋骨早期癒合症といって、頭蓋骨の縫合線が早くくっついてしまう病気もあるからです。頭の変形には、頭の後ろの片側が平らになり、頭全体が斜めにゆがんで見える斜頭症、後頭部全体が平らになり、頭が横に広く短く見える短頭症、細長い頭の形をしており、横向きで寝ることや早産が原因となることがある長頭症などがあります。
- Q家庭でできるゆがみの予防や工夫はありますか?
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A
▲家庭での工夫でゆがみを予防させる
軽度の場合は、日々の寝かせ方や抱っこの向きを少しずつ工夫する「体位変換」や「タミータイム」を推奨します。体位変換のコツは、赤ちゃんがいつも同じ方向を向いて寝ないよう左右の向きをバランス良く変えてあげること、授乳やミルクのときも意識して、抱っこの向きを左右交互にすることです。ベビーベッドの頭の位置を日によって変えてみるのも良いですね。赤ちゃんが目線を変えることで、首を動かすきっかけになるからです。また、タミータイムとは、赤ちゃんが起きているとき、うつぶせの姿勢で過ごす時間のことです。首を持ち上げる練習になったり、後頭部への圧を減らすことで、ゆがみの予防につなげることが期待できます。
- Qどのようなタイミングで受診すれば良いですか?
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A
▲発達に関する悩みがあれば気軽にすぐに相談を
当院では、診察は生後2ヵ月からが対象となっており、生後6ヵ月頃までにご相談いただくことを推奨しています。できるだけ早い段階でご相談いただくことで、生活指導などの対応が取りやすくなるからです。頭の形のゆがみは、自然に目立たなくなるケースもありますが、ゆがみの程度や原因によっては経過観察だけでは改善が難しい場合もあります。当院では、発達や頭蓋骨の評価を含めて総合的に判断しますので、不安や心配がありましたら、ためらわずに受診していただきたいと思います。
- Q貴院での具体的な治療法を教えてください。
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A
▲成長にあわせた治療の相談ができる
頭のゆがみが中等度以上と診断された場合や、生活指導・姿勢の工夫などによるアプローチが難しいと判断された場合には、専用の矯正用ヘルメットによる治療をご提案することがあります。この治療は、赤ちゃん専用のやわらかいヘルメットを1日23時間ほどかぶってもらい、2〜6ヵ月ほどかけて頭の形をゆっくり整えていく方法です。ヘルメットでしめつけるのではなく、ゆがみのある部分の成長を促しながら、バランスの良い丸みをめざすのです。日本では2018年から行われている治療法です。なお、ヘルメット治療は基本的に自費診療となります。
- Qヘルメット治療の具体的な流れを教えてください。
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A
▲院長から父親目線、医師目線でのアドバイスを受けられる
まずは診察で位置的頭蓋変形症かどうかを判断します。別の原因による頭の形の変形が疑われる場合は、専門の医療機関を紹介します。次に、赤ちゃんの状態に応じて、ご家族と相談しながら治療方針を決めていきます。理学療法的アプローチを取り入れ、経過観察をする場合もあります。ヘルメット治療を行うことになった場合は、赤ちゃんの頭の形に合わせてオーダーメイドでヘルメットを作製。治療管理アプリを使用し、装着時間などの記録を取ってもらいます。4~5週間ごとに当院にて経過観察を行います。装着期間は赤ちゃんの状態によって異なりますが、2〜6ヵ月程度が目安です。治療が終了したらヘルメットを外し、通常どおりの生活に戻ります。
自由診療費用の目安
自由診療とはヘルメット治療/30万円~

