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村上 正洋 院長の独自取材記事

まぶたとヒフのクリニック 千駄木プラザ形成外科

(文京区/千駄木駅)

最終更新日:2024/02/06

村上正洋院長 まぶたとヒフのクリニック 千駄木プラザ形成外科 main

東京メトロ千代田線千駄木駅から徒歩2分の位置に所在する「まぶたとヒフのクリニック 千駄木プラザ形成外科」。院長の村上正洋先生は日本医科大学で形成外科医として長年研鑽を積んだ後、2023年7月に同クリニックを開院。まぶたの形成外科に関するスペシャリストとして数多くの手術を行ってきた村上先生が重視するのは、視機能と整容面の両立。また、まぶたに関する外科手術に長けた医師を増やすため、クリニックの休診日には全国各地で手術指導なども熱心に続けている。「手術は後戻りできない治療だからこそ、ゆっくり考えて理解・納得することが大切です」と語る村上先生。同クリニックの理念や診療方針について話を聞いた。

(取材日2024年1月16日)

負担の少ない手術でまぶたの機能改善を

開院された経緯をお聞かせください。

村上正洋院長 まぶたとヒフのクリニック 千駄木プラザ形成外科1

日本医科大学を卒業後、長く付属病院の形成外科で研鑽を積んだ後、眼科にも在籍して両者の境界領域について深く学びました。形成外科と眼科双方のスペシャリストはそう多くなく、その経験を生かせるまぶたの形成外科もあまり知られていません。そこで知識と技術をより多くの人に届けるために開院することにしました。千駄木を選んだのは、日本医科大学があり自宅からも近いからです。僕は名古屋出身なのですが、19歳で東京に出てきて以降、留学など以外はずっとこの周辺に住んでいて、なじみのある土地です。患者さんは近隣にお住まいの方はもちろん、遠方からいらっしゃる方も多いですね。中には都内だけでなく新幹線に乗って他県から来院してくださる方もいらっしゃいます。

どのような症状の患者さんが多いのでしょうか?

「まぶたとヒフのクリニック」という名前のとおり、まぶたの疾患で来院される方が多く、まぶたが下がってきて見えにくくなる眼瞼下垂(がんけんかすい)がその代表です。眼科と形成外科の境界領域であるまぶたの形成外科をメインとする医師は少ないので、どんな診療をしているかわかるような名前にしました。また「ヒフ」ともあるように、皮膚科については、医師となったころ形成外科研修と並行して研修してきましたので、まぶたに限らず全身を診ており、ほくろ、粉瘤、傷痕などの手術治療を中心に診療しています。

眼瞼下垂について、患者さんに知ってもらいたいことは?

村上正洋院長 まぶたとヒフのクリニック 千駄木プラザ形成外科2

まぶたの疾患、特に眼瞼下垂についてはこれまで加齢に伴う現象だから仕方ないのだ、と片づけていた患者さんも多くいらっしゃいます。まぶたが垂れ下がってくる症状なので、どうしても整容、つまり見た目の問題として捉えられがちですが、視界が妨げられて見えにくくなるという機能障害が一番の問題。局所麻酔を使って体に大きな負担をかけないようにして手術できるということを知っていただきたいです。手術することでぱっと視界が広がったとしたら、活動範囲も広がるといったことも期待できます。年齢によるものだからと諦めるのでなく、まずはご相談いただければと思います。

十分に時間をかけて、手術に関する理解を促す

まぶたの手術に関して、機能と整容の二つの側面の兼ね合いはどのように考えますか?

村上正洋院長 まぶたとヒフのクリニック 千駄木プラザ形成外科3

手術の第一義的な目的は、間違いなく機能の改善です。その一方で、患者さんの納得度の観点でいえば、整容面も非常に重要です。機能的な改善については手術前後の変化がわかりやすいのですが、整容に関しては患者さんの期待度や主観によるところも大きいため、満足度を高めることは簡単ではありません。保険診療による形成外科の手術において大切なのは、不自然さのない整容にすることです。人間の体には左右で対になった臓器がたくさんありますが、特に目やまぶたに関しては左右同時に見られる箇所のため、双方に差があると不自然さを感じやすく、非常に気になるという人がみられます。ですから、そうした左右差がなく、また年齢相応の自然さを得られるような手術をめざしています。整容面の重視はまぶた以外の皮膚の手術でも同じです。普段、外に露出しない部位でも、常に傷が残らない無瘢痕(むはんこん)治療をめざす。それが形成外科の究極の目標です。

診療にあたって、心がけているのはどのようなことでしょうか?

時間をかけてお話をすることです。手術は後戻りができない治療ですから、十分に説明してご理解いただくことが大事です。当クリニックでは初診の患者さんには30分時間をお取りしていますが、その時間内で納得できなければ、次回もう一度同等の時間を取って、納得していただけるまでじっくりお話をさせていただきます。仮に経営のことだけを考えるならば、決して効率のいいやり方ではありませんが、患者さんのためには必要なことだと考えています。眼瞼下垂に関しては、一般的には早く手術しなければ手遅れになるという疾患ではありませんし、すべてのケースで手術が必要というわけでもないですから、慎重に考えていただきたいと思います。ただし、逆さまつげや腫瘍といった疾患がある場合は、僕のほうから手術をお勧めするかもしれません。例えば、逆さまつげであれば角膜障害が起きて視力に影響が出る可能性が考えられるので、早めの治療が望ましいです。

眼瞼下垂の手術を行うかどうかのポイントは?

村上正洋院長 まぶたとヒフのクリニック 千駄木プラザ形成外科4

一つはまぶたがどの程度下がっているかを測定して、その値が一定以上であること。そして、もう一つはそれに伴う症状があり、患者さんが治療したいと考えていることです。測定値と患者さんの訴え、この2つがそろったときに眼瞼下垂の手術を行うということになります。それから眼瞼下垂の症状というのは、視界の上のほうから見えづらくなってくるものですが、例えば家の中だけで生活している分には、日常生活の大半は下を見ているため、あまり大きな影響はありません。けれども自動車の運転手をされていたり活動範囲が広かったりする方の場合は、必要に駆られて早めの手術を希望される方が多いですね。このように最終的に手術をするかどうかは、その方の生活スタイル次第で決まるとも言えます。

まぶたの形成外科のすそ野を広げるべく全国を飛び回る

手術するかどうかも含め、治療方針は患者さん次第なのですね。

村上正洋院長 まぶたとヒフのクリニック 千駄木プラザ形成外科5

「医学」は学問ですから、一つの定められた正解があります。しかし「医療」は患者さんごとにオーダーメイドで行うものであり、正解はありません。もちろん、学問をベースにした正しい情報をお伝えして理解していただくことが大切ですが、臨床においては患者さんの気持ちを尊重し、一人ひとりに合ったゴールを設定することが求められます。例えば糖尿病の治療を考えてみても、患者さんそれぞれの状態を考慮して目標を決めるので、全員が正常値にする必要はないわけですよね。人によって状況や希望は異なりますから、10人いれば10通りのゴールがあると考えます。

まぶたの外科手術のスペシャリストとして研鑽を積んでこられましたが、今後の展望をお聞かせください。

当クリニックの診療日以外は、全国各地で治療や手術指導を行っています。それは、まぶたの外科手術を行うスペシャリストの数が足りていないから。僕が専門とする眼科と形成外科の境界領域は、留学していたオーストラリアなど、海外では「眼形成外科」として独立した診療科になっているところもあるのですが、日本では厚生労働省が認める標榜診療科名になってはいません。それもあり、まぶたの形成外科を学ぶ人がまだ少ないので、若手医師を多く指導することで、「眼形成外科」という領域を広めていかなければと考えています。そうして医学部の教育においてこの領域をもっと学べるようにすそ野を広げ、広く社会に認知されるようにしていけたらと思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

村上正洋院長 まぶたとヒフのクリニック 千駄木プラザ形成外科6

まぶたや皮膚に関して気になることがある方は、ご予約の上でご来院いただければ、じっくりとお話をさせていただきます。まぶたの手術を考えている患者さんにお伝えしたいのは、後戻りできない治療なので慎重に考えて結論を出してほしいということです。ご自身が納得できるまで、時間をかけて何回でも考え直していいと思います。そのためには、ゆっくり話をしてくれる医師を選ぶことを大切にしてください。

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