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森川 善一 院長の独自取材記事

森川歯科クリニック

(福岡市早良区/藤崎駅)

最終更新日:2025/11/10

森川善一院長 森川歯科クリニック main

藤崎駅から歩いて9分、三角屋根に煙突という童話に出てきそうな一軒家が「森川歯科クリニック」だ。2023年7月に開業した森川善一院長は、福岡歯科大学卒業後、大学病院の補綴科や複数の歯科医院での勤務を経て、この文教地区の地に根を下ろした。「デンタルIQの高い方が多く、説明すればすぐに理解してくださるので、とてもやりがいがあります」と語る森川院長。訪問診療で目の当たりにした口腔ケアの重要性から、予防とメンテナンスを診療の柱に据え、基本に忠実な治療を実践する。小学3年生の息子とのキャッチボールを楽しみ、トレーニングで体力維持に努める家族思いの一面も。地域に根差した親しみやすい歯科医院をめざす森川院長に、診療への思いや今後の展望について話を聞いた。

(取材日2025年10月18日)

温かさと活気が共存する文教地区で開業

この地域で開業されたきっかけを教えてください。

森川善一院長 森川歯科クリニック1

自宅が近かったというのもありますが、この辺りは小学校や商店街が近くにあって、昔ながらの温かさと新しいファミリー世帯の活気が共存している地域なんです。駅からも徒歩圏内ですし、地域の方々が日常的に立ち寄れる歯科医院をつくりたいと思いました。開業するなら自宅から近い場所で、しかもデンタルIQが高そうな地域がいいなと考えていたところ、たまたまこの土地が見つかったんです。大通りから1本入った場所ですが、その分落ち着いた環境で診療できるのも良いと思いました。以前は熊本や春日市まで通勤していた経験から、通勤時間の短縮は診療に集中できる大きなメリットになっています。

外観や内装のこだわりについてお聞かせください。

外観は「病院っぽくない」雰囲気にこだわりました。三角屋根に煙突、れんが色の壁という一軒家のデザインです。子どもたちから「かわいいおうち」と言われることも多く、通りがかりに「行ってみたい」と言ってくれる子もいるんです。内装は清潔感や明るさを大切にしつつ、待合室やトイレには少し遊び心のある壁紙も取り入れています。受付後ろのターコイズブルーの壁、診療室のシャンデリア、待合室のシーリングファンは個人的にも気に入っています。ちょっと見上げてもらえればうれしいですね。来院される方の不安な気持ちを少しでも和らげられればと思い、居心地の良い空間づくりを心がけています。

どのような患者さんが多く来院されていますか?

森川善一院長 森川歯科クリニック2

小さなお子さんからご年配の方まで幅広い世代の方にお越しいただいています。この地域はファミリー層が多く、ご家族で通われる方がとても多いです。お母さんが来てその後お子さんを連れてくるケースや、逆にお子さんの治療で来て親御さんも診てほしいというパターンもあります。地域全体に穏やかで落ち着いた空気があり、歯に対する意識が高い方が多い印象です。初診の時点で検診希望や歯石取り希望という方も多く、口腔内を見てもそんなに虫歯がない人が多いんです。近くに糖尿病専門の病院があるので、そちらの患者さんも歯周病との関連で来院されます。大学も近いので学生さんも結構来てくれていますね。

予防を重視し、基本に忠実な治療を実践

予防やメンテナンスへの取り組みについて教えてください。

森川善一院長 森川歯科クリニック3

当院では予防やメンテナンスに特に力を入れています。歯科衛生士が一人ひとりに時間をかけて丁寧にクリーニングを行っているんです。朝のミーティングで前回誰が診たかを確認し、できるだけ同じ歯科衛生士が担当して継続的に経過を見られるようにしています。これによって患者さんの変化にも気づきやすくなります。ただ症状の改善をめざすだけでなく、将来にわたって健康な口もとを保てるサポートを重視しているんです。予防に前向きな方が多いこの地域で、長く健康な口元を保つサポートができるのがうれしいですね。患者さんと二人三脚で予防に取り組んでいけることに、とてもやりがいを感じています。

歯周病治療にも注力されているそうですね。

歯周病は初期段階では自覚症状が少ないですが、放置すると歯を失う原因になります。勤務医時代に訪問診療も経験しましたが、口腔ケアができていない方の状況を目の当たりにし、口腔ケアの大事さを痛感しました。その経験から、当院では基本的な処置をしっかりと行うことを重視しています。根管治療の際にラバーダムをできるだけ使用し、無菌状態を保つことに気を配っています。歯型を採る際に糸を使って歯肉を押し広げる圧排(あっぱい)は、基本的な処置なんですが、意外と行っている歯科医院は少ないんです。拡大鏡も日常的に使って、できるだけ歯を削らずに行う精密な治療を心がけています。これらの基本をしっかりやることが、結果的に良い治療につながると考えています。

診療で心がけていることをお聞かせください。

森川善一院長 森川歯科クリニック4

患者さん一人ひとりの状況やライフスタイルに合わせて、丁寧に説明することを心がけています。「なぜこの治療が必要か」「どんな選択肢があるか」を理解してもらうことで、安心して通っていただけるようにしています。初めて来られる方はだいたい緊張されているので、笑顔で接するようにしていますね。お子さんの治療では、歯科医院に来るのが嫌にならないよう、とにかく痛くないようにして手早く終わらせることを心がけています。押さえつけたりはしたくないので、安心できる場所だということをわかってもらえるように努めています。治療内容だけでなく、患者さんの気持ちに寄り添うことも大切にしています。

姉に憧れて歯科医師の道へ

歯科医師をめざされたきっかけと、これまでの経歴について教えてください。

森川善一院長 森川歯科クリニック5

中学生の頃、医療の道に進んだ姉を見て、自分も人に喜んでもらえる仕事がしたいと自然に思いました。福岡歯科大学卒業後は同大学病院の補綴科に3年いました。その後、福岡市、春日市、熊本市の一般歯科に勤務し、幅広い経験を積みました。春日市の歯科医院では数多くの義歯治療を担当させてもらえて、良い経験になりました。開業前には熊本で、かつて大学のインプラント科で臨床教授をされていた先生のもとで、さまざまな治療分野を一から学び直しました。訪問診療も経験し、認知症を患う方との接し方も上手になったと思います。これらの経験すべてが、今の診療に生かされています。

お休みの日はどのように過ごされていますか?

基本的には小学3年生の息子と過ごすことが多いです。すぐ近くの小学校の校庭が開放されている時は、キャッチボールをするなど一緒の時間を楽しんでいます。子どもが学校に行っている間や勤務が終わってから、ちょこっとジムに行くこともあります。以前は勤務先の同僚の影響でアクアスロンをしていましたが、子どもが生まれてからは難しくなりました。今はトレーニングだけは続けています。体を動かすことはストレス発散にもなり、仕事にも良い影響を与えてくれるので続けていきたいですね。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

森川善一院長 森川歯科クリニック6

今後は患者さんが気軽に相談できる、親しみやすい歯科医院であり続けたいです。スタッフも増やして、もう少し多くの患者さんを診られるようにしたいと思っていますし、スタッフにとっても居心地がいい歯科医院になるよう努めていかなければなりません。診療だけでなく、クリニック全体の居心地の良さやスタッフの対応にも力を入れ、地域の方にとって身近な歯科医院でありたいと考えています。まだ新しいクリニックですが、スタッフと力を合わせて日々頑張っています。当院のスタッフは皆明るくて親しみやすいので、どうぞ肩の力を抜いて気軽に足を運んでください。長く付き合っていただけるような関係を築いていければと思います。

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