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堤 秀昭 院長の独自取材記事

つつみ歯科

(大田区/梅屋敷駅)

最終更新日:2025/09/02

堤秀昭院長 つつみ歯科 main

京浜急行本線・梅屋敷駅から徒歩1分、国道15号沿いにある「つつみ歯科」。院長の堤秀昭先生は、「噛み合わせ」と「予防歯科」を中心に、患者一人ひとりの状態に寄り添った診療を行っている。噛み合わせのバランスを丁寧に診ることで、虫歯や歯周病、顎関節症などの根本的な原因を見つけ、再発を防ぐための処置を行っているという。予防の面では、生活習慣やリスクに応じたフォローアップに加え、「毎日の歯磨きが最も身近な予防ケア」であるという考えのもと、正しいブラッシング指導にも力を入れている。「お口の健康は全身の健康にもつながる。噛み合わせとセルフケアの両方を整えることで、よりよい毎日を支えられたらうれしい」と語る堤院長に、診療で大切にしている考えや日々の取り組みについて話を聞いた。

(取材日2012年1月5日)

噛み合わせは虫歯や歯周病、歯・骨の破壊と密接に関係

噛み合わせを専門的に学ぼうと思われたきっかけを教えてください。

堤秀昭院長 つつみ歯科1

以前の勤務先で、ある患者さまにセラミックの前歯を入れたところ、すぐに割れてしまったことがありました。原因を詳しく調べてみると、その方の噛み合わせに問題があり、前歯に大きな負担がかかっていたことがわかりました。そこから噛み合わせと虫歯、歯周病、顎関節症などの関係に強く興味を持つようになったんです。本来、上下の顎関節から見たときに適した咬合位置がありますが、歯の形や並び方、噛み癖などによって、違う位置で噛んでいる方も少なくありません。たとえば右の奥歯が気になると、左側ばかりで噛んでしまったり、無意識な歯ぎしりや食いしばりで咬合バランスが崩れていったりします。そうした積み重ねが、歯や骨の破壊、知覚過敏、歯周病の進行にもつながっていくんです。こうした経験から噛み合わせについてより深く学び、日々の診療にも生かすようにしています。

別の症状で来た患者さまが、実は噛み合わせに問題があったということは多いんですか?

実際にいらっしゃる患者さまの約8割は、何らかの噛み合わせの問題を抱えていると思っています。私はまず、今ある症状が「なぜ起きたのか」を探ることを大切にしています。「とりあえずここだけ治してほしい」というご希望をいただくことも多いのですが、噛み合わせや歯の状態はお口全体と深く関わっているため、そこだけを治しても根本の原因が残っていれば、結局再発しかねません。例えば「インプラントを入れたい」という方がいらっしゃった場合も、まずは歯が抜けた原因を調べます。そうしないと、また同じように歯を失ってしまう可能性があるからです。その原因を見極める上で、咬合診断はとても有用です。噛み合わせの状態を丁寧に確認することで、力の偏りや癖などがわかり、トラブルの背景が見えてきます。痛いところだけをその場しのぎで治すのではなく、再発を防ぎ、患者さまが長く安心して過ごせるように、根本的な治療を心がけています。

噛み合わせが悪くなるのは歯並びの問題が大きいのでしょうか。

堤秀昭院長 つつみ歯科2

確かに「歯並びがきれいだから噛み合わせも大丈夫」と思われがちですが、実はそうとは限りません。一見きれいに見えても、噛み合わせに問題があるケースは意外と多く、ご本人が気づいていないことも珍しくありません。私たち専門家でも、口の中を見ただけでは正確な判断はできません。だからこそ、咬合診断では必ず歯型模型を造り、上下の歯の重なりや1本1本の歯の形をじっくり確認していきます。その上で、必要に応じて噛み合わせのバランスを整えるための方法もあります。例えば、スプリントと呼ばれるマウスピース型装置を使った方法や、矯正治療などがあります。歯を削るという方法もゼロではありませんが、リスクもあるため、慎重に判断しています。また、噛み合わせは日々の癖や食事、睡眠中の食いしばりなどによって少しずつ変化していくものです。だからこそ、しっかりと経過を見ながら調整していくことがとても大切だと考えています。

時には厳しいことを伝えることもあると思います。

私は患者さまにできるだけ寄り添いたいと常に思っています。ただ、お口の健康を守るためには、時には厳しいこともお伝えしなければならない場面があります。例えば、歯ブラシの使い方一つをとっても、正しいケアができていないと将来的に虫歯や歯周病のリスクが高まってしまいます。そのため、患者さまがご自身の健康を守れるように、必要なことは遠慮せずにしっかりお伝えしています。そうした話をすると、時には戸惑われたり、気まずく感じられることもあるかもしれませんが、長い目で見て患者さのためになることを最優先に考えています。信頼関係があってこそ、患者さまにも理解していただけると思いますし、だからこそ誠実に向き合いながら、正しい情報を丁寧にお伝えしていくことが大切だと感じています。

個々に合った予防法を提案し、口腔の健康を守る

こちらのクリニックでは矯正治療もされていますね。

堤秀昭院長 つつみ歯科3

歯並びが悪い場合、噛み合わせ治療の一つとして矯正は有用です。最近では成人矯正も一般的になり、30〜60代と幅広い年代の方がご希望されます。長く通ってくださっている方の中にも、「時間に余裕ができたので矯正を始めたい」とおっしゃる方もいらっしゃいます。見た目よりも、歯周病や顎関節症の改善を目的とするケースが増えていますね。当院の矯正担当は私の実の姉で、親身な対応と丁寧な治療を行ってくれており、信頼して任せています。

噛み合わせ同様に予防にも力を入れていらっしゃると伺っています。

堤秀昭院長 つつみ歯科4

車の車検と同じように、お口の健康維持には歯や歯肉、噛み合わせの定期検診が大切です。虫歯治療で悪い部分を削りかぶせ物をしても、その後のケアが不十分だと数年で炎症が起きることも。当院では噛み合わせチェックや歯周病検査、スケーリング、SRPなどを組み合わせ、一人ひとりに合った検診を行っています。特にケアが足りない部分は重点的にフォローし、ブラッシング方法も私が丁寧に指導しています。最近は予防やメンテナンスを希望する方も増え、「ここなら歯も歯茎も健康になりそう」と言っていただけることが多く、努力が実っていると感じています。何より大切なのは毎日の歯磨きです。どんなに丁寧に磨いても、正しい使い方でなければ汚れが落ちにくく、歯や歯茎を傷めることもあります。だからこそ、正しい磨き方をお伝えし、一人ひとりの習慣を見直していただくことが健康維持には欠かせません。意識や習慣次第で、お口の状態は大きく変わります。

十分な説明と誠意ある治療姿勢を日々心がける

患者さまと接する時に気を配っていることはなんでしょうか。

堤秀昭院長 つつみ歯科5

一番大切にしているのは、患者さまを思いやる気持ちです。皆さまが希望される治療をできるだけかなえたいと常に考え、診療に取り組んでいます。ただ、時には「この歯だけ治してほしい」とおっしゃっても、そのためには他の歯の治療も必要になるケースがあります。患者さまのご希望と、お口の健康にとって必要なことが大きく離れている場合は、お口の健康を優先していただきたいと思っています。そうした時に私の考えを受け入れていただくには、何より信頼関係が大切です。日々、しっかりと説明し誠実な姿勢を示しながら、患者さまとしっかりコミュニケーションを取ることを心がけています。

最後に歯科医師としてのやりがいを教えてください。

堤秀昭院長 つつみ歯科6

噛み合わせを通じて患者さまの健康をサポートすることに大きなやりがいを感じています。私は自分のことを咬合調整を重視するオクルージョニストだと思っているんです。これは、英語のオクルージョン(咬合)をもじった自作の言葉ですが、それくらい専門性の高い仕事だと自負しています。悪い噛み合わせは肩凝りや頭痛、胃を悪くする原因もなりますから、体全体のためにもバランスを整えるのは大切です。オクルージョニストとして患者さまの健康を支えられるのが今の私の喜びですね。今後も新しい歯科技術を取り入れつつ、患者さま一人ひとりに喜んでいただける治療を続けていきます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/24万2000円~、矯正/16万5000円~99万円、ホワイトニング/1万9800円~、咬合診断/3300円~

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