大森赤十字病院

中瀬 浩史院長

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病院設立から60年余。日本赤十字社東京都支部大森診療所を前身とする「大森赤十字病院」は、幾度の増築や改築を重ね、現在は2011年に全面改装した新病院で診療を行っている。「地域医療の中で一人でも多くの方に役立つ病院でありたい」と語る中瀬浩史院長のもと、利便性確保と早期治療の実現に尽力。地域の医療機関との密な関係性を支える「地域医療連携サービス」や、検査と診断を当日中に終える「One Day Hospital」、365日のリハビリテーションなど独自の取り組みを多数実施。院長が先導してスタッフの創意工夫を伸ばし、近隣住民の声に応えている。病院全体に免震構造が施されており、2013年には東京都から区南部診療圏(品川区・大田区)における「災害拠点病院」の一つに指定。地域外の災害にもDMAT(災害派遣医療チーム)への参加などで貢献しており、日本赤十字社の使命である災害医療対策からの面からも、同院が成すべき役割は大きい。神経内科を専門とし、院長の傍ら神経内科部長としても活躍する中瀬院長。日々の診療にも病院の運営にも全力で取り組む心意気や、同院の特色などを聞いた。
(取材日2016年8月22日)

患者一人ひとりの声に応え、地域貢献を実現

―長い歴史をお持ちの病院だそうですね。

2013年に創設60周年を迎えました。当院がこれまでも、これからも一貫してめざしているのが、地域医療の中で一人でも多くの方に役立つ病院になることです。救急医療では不安定狭心症や心不全、心筋梗塞をはじめとする循環器疾患への対応、脳梗塞や脳出血など脳血管障害に対する血管内治療に力を入れています。悪性腫瘍に対しても、高度な治療や体への負担が少ない手術を提供するための準備を整えているところです。当院ならではの取り組みの一つに、患者さんが外来を受診された日に必要な検査を終え、結果をお伝えする「One Day Hospital」があります。その日のうちに診断が出るため、検査で仕事を休んだり、診断がはっきりするまで不安な日々を過ごしたりといった負担をできる限り減らすことができます。現在、通常採血や心電図、一般エックス線検査の他、MRI検査、CT、造影CT、超音波検査などは予約なしで当日の検査が可能です。

―地域連携を担う窓口としても機能されているとか。

地域の医療機関と当院をシームレスにつなぐ「地域医療連携サービス」を設置しており、検査のご依頼があった場合、検査を終えた患者さんが医療機関に戻られるまでの間に、紹介元の医師に検査結果をお知らせすることが可能です。また、周辺で働く医療従事者の皆さんとの連携をより深めるべく、院内に設置された医療連携室が窓口として活動しています。近隣の医療機関から患者さんの当日受診のご依頼があった場合は、5分以内の返事を目標として紹介の可否をお伝えできるよう努力しています。もちろん、当院で可能な限りお引き受けすることが前提です。このほか、日頃から医師会や医療機関と情報交換を行い、連携の改善点をヒアリングするなど、地域との協力を重視した取り組みを進めています。急性期治療のご依頼においても、当院が責任をもってケアし、治療後はかかりつけ医にお戻しするといった連携の強い医療体制を構築しています。

記事更新日:2018/01/11


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