足のむくみやボコボコは要注意
下肢静脈瘤の日帰り治療
まにわクリニック
(箕面市/箕面船場阪大前駅)
最終更新日:2026/03/13
- 保険診療
ふくらはぎの血管が浮き出て見える、ボコボコと膨らむ、赤く腫れて痛む。こうした症状が現れるのが下肢静脈瘤だ。見た目の変化だけでなく、むくみやだるさ、足のつりやすさ、かゆみといった不調を伴うこともあり、気づかないうちに生活の質を下げている場合も多い。命に関わる病気ではないものの、症状が進めば日常生活に支障を来すこともあるという。以前は入院治療が一般的だったが、現在は低侵襲の治療を日帰りで受けることが可能となっている。下肢静脈瘤の症状や検査、治療の選択肢について、「まにわクリニック」の馬庭直樹院長に話を聞いた。
(取材日2026年2月18日)
目次
むくみやだるさも症状の一つ。約30分の日帰り治療という選択肢
- Q下肢静脈瘤とはどのような状態ですか?
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A
▲違和感を感じたら、気軽に相談に来てほしいと話す院長
下肢静脈瘤とは、足の静脈で、血液の逆流を防ぐ弁がうまく働かなくなることで血液が滞り、静脈がこぶのように膨らんだ状態を指します。血管がボコボコと浮き出る見た目の変化だけでなく、むくみやだるさ、足のつりやすさといった症状を伴うこともあります。逆に、血管が目立たず、むくみやだるさのみというタイプもあり、「体質」「年齢のせい」と見過ごされることも少なくありません。さらに色素沈着や湿疹などで皮膚科を受診し、こちらを紹介受診して見つかるケースもあります。
- Q受診した場合、どのような検査や治療をするのですか?
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A
▲検査結果をもとに、患者に合わせた治療方針を立てる
まず医師が足の見た目や症状を確認し、超音波検査を行います。超音波では足の血管の走行や静脈瘤の大きさ、血液の逆流の有無などを詳しく調べることができ、多くは5分程度で診断がつきます。診断後は、希望に応じて手術のご提案をいたします。悩まれている方や複数の要因がある場合は、弾性ストッキングを着用して症状の観察を行い、今後の治療方針をご説明いたします。変化が見られない場合は別の要因がないかあらためて評価します。下肢静脈瘤は基本的に良性で命に関わる病気ではないため緊急性は高くありませんが、放置すると生活の質(QOL)が低下することがあるため、むくみや重だるさが続く場合は一度相談していただきたいです。
- Q下肢静脈瘤の治療について教えてください。
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A
▲患者の状態に合わせ、複数の治療法から適切な治療を選択する
下肢静脈瘤の治療には大きく分けて3つの方法があります。まず1つ目が、逆流している血管をカテーテルで閉塞させる治療で、負担が比較的少なくほとんどの場合日帰りで可能です。それでも症状が十分に改善しない場合には、2つ目の方法として、泡状の硬化剤を注射して血管を閉じる硬化療法をプラスすることがあります。3つ目は、問題となっている静脈を抜去するストリッピング手術で、以前はこれが標準的な治療とされていました。ただ、体への負担が大きいこともあり、現在は負担の少ないカテーテル治療が主流となっています。
- Qカテーテル治療について、方法や注意点などを教えてください。
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A
▲注意点を説明した上で、患者に寄り添いサポートする
レーザーを使う方法と、接着剤を使う方法があり、前者はまれにレーザーの熱で神経が傷つく可能性があり、後者では数十万分の1程度の頻度で強いアレルギー反応が起こり得ます。当院ではそれぞれのメリット・デメリットを丁寧に説明し、納得いただいた上で術式を選択しています。いずれの方法も、術後しばらくは腫れや痛がゆさが残り、その後に硬さや突っ張り感が出る場合がありますが、徐々に軽快するでしょう。あらかじめこうした経過を理解しておくと不安を減らすことにもつながります。いずれの方法も痛みに配慮して静脈麻酔を使います。
- Q満足いく治療を受けるためのポイントはありますか?
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A
▲患者の術後のことも考え、丁寧な検査を心がける
まず大切なのはクリニック選びです。カテーテル治療の経験が豊富であることは安心材料ですが、症例数だけにこだわるのではなく、症状を丁寧に評価してくれる医師を選びましょう。実際に他院で治療し「見た目のボコボコはなくなったのに症状が良くならない」と相談に来られる方も多く、詳しく検査すると表在の静脈瘤は治療されていても、深部に残っているケースもあります。また、治療した血管が再発することはほぼありませんが、別の部位に新たな静脈瘤が生じることはありますので、長時間の立ちっ放しや座りっ放しを避け、肥満の方は無理のない範囲で体重管理を行うことも、術後のQOL維持には重要かと思います。

