池田 祐子 院長の独自取材記事
川崎駅前デンタルオフィス
(川崎市川崎区/川崎駅)
最終更新日:2023/07/14
川崎駅から徒歩5分、小土呂橋バス停から徒歩1分と交通利便性の高い好立地にある「川崎駅前デンタルオフィス」。一般歯科、小児歯科、矯正歯科、口腔外科、審美歯科と幅広い診療で、さまざまな歯と口腔の悩みに対応する地域密着型の歯科医院をめざし開院した。長年、川崎市内の歯科医院で勤務医として実績を積んできた池田祐子院長は、歯科材料に精通したエキスパートでもある。その知識を生かし、質の高さにこだわったかぶせ物や入れ歯の作製、インプラント治療を行うほか、女性ならではのこまやかな視点で診療に取り組んでいる。明るい笑顔と親しみやすい人柄が魅力の池田院長に、同院の特徴や歯科材料の重要性などについて話を聞いた。
(取材日2023年6月27日)
多様な患者ニーズに対応する頼れる歯科医院をめざして
5月に開院されたばかりと伺っています。開院までの経緯を教えてください。
これまでは、川崎市内の複数の歯科医院で、週に2日ずつといった変則的な勤務形態で働いていました。そのような形では、患者さんに何かあった時に対応できないことから自身の歯科医院の開院を決めました。もう20年以上通ってくださっている患者さんもいらっしゃることから、開院するなら川崎でと考えていましたね。ここはビル内ということもあって、内装やレイアウトにさまざまな制限がありましたが、担当してくださった内装業者さんがセンス良く仕上げてくださいました。新型コロナウイルス感染症の流行もあったので、感染症対策をしっかりしたいと考え、換気がよくできる環境づくりにはこだわりました。また、当院はビルの5階に位置しているので、見晴らしの良さを生かす位置に診療台を設置しています。親子連れやご年配の付き添いの方も一緒に入っていただけるよう診療室は広めのスペースを取っています。
こちらの歯科医院のコンセプトを教えてください。
今は、専門に特化している歯科医院が増えていますが、いわゆる「普通の歯医者さん」を必要としている患者さんも多いと思います。もちろん当院でもインプラント治療や審美歯科、矯正に対応していますが、それだけになると診療の幅が狭くなってしまいます。一つの治療が専門になると、そこに行きつくための治療になってしまいますが、患者さんが望んでいるのは、それもありつつ他の治療選択肢も知りたいということではないでしょうか。そういう意味で、全体を網羅してご提案し、患者さん自身で選んでいただくという診療を心がけています。
診療で大事にされていることは何でしょう。
患者さんが望んでいることをできる限り聞くことですね。「これを聞いてもいいのかな?」と思われるようなちょっとしたことでも気軽に聞いてもらえるような雰囲気づくりは心がけています。「何かわからないことや質問したいことはないですか?」とこまめに聞くようにしていますし、治療方針を説明する時には必ず2つ以上の選択肢を出して、患者さんの希望を聞くようにしています。
歯科材料の知識を生かし丈夫で長持ちする治療を
先生が得意とされている分野は何でしょう?
歯科材料を勉強してきたので、その人の症例に合った材料を選択する、質の高さにこだわった治療に取り組んでいます。歯科材料には本当にいろいろな種類があります。例えば、入れ歯は大きさによって合う材料が異なります。材料の特性と人によって異なる口の中の状態や噛み方の強さに合っているかという点も見極めて選別するようにしていますね。どんなかぶせ物も材料一つで持ちが違いますし、今は新しい材料もどんどん出ていて、その特性も違いますから、材料はしっかり選んだほうが良いと思います。
歯科材料の選択によって治療の精度も変わるのですね。
例えば、入れ歯の場合、金属を使うか使わないかだけでなく、ピンク色の床(しょう)と呼ばれる部分の材質によって丈夫さが変わってきます。また、セラミックというのは実はとても大きなくくりで、洋服で言うとズボンというくくりと同じです。ズボンにもデザイン性や素材の特性などさまざまあり、その人の体型に合ったズボンを履いたほうがスタイルがよく見えますよね。セラミックもそれと同じで、さまざまな特性を考慮した上で患者さんに合うものを選ぶことが大切です。歯科技工士さんは詳しいですが、歯科材料に詳しい歯科医師の数は少ないと思います。あまりメジャーではないかもしれませんが、補綴を研究されている先生方が博士号を取る時はたいてい歯科材料の教室で勉強されるほど、歯科において歯科材料はとても大切な分野です。
先生が歯科医師を志され、歯科材料を専門に学ばれたきっかけは?
親が医師だったことから医療系の道に進みました。眼科や耳鼻咽喉科を選択することと同じ感覚で歯科を選んだのですが、実は、それまで一度も歯科医院に行ったことがなかったんです。学生時代も「歯科医院に行ったこともないのに歯科医師になるの?」とよくからかわれましたね(笑)。実際に進学してみて、なぜ歯科だけ別なのかと不思議に思っていましたが、確かに学ぶべきことが多く、医学部の一部門では無理だなということがわかりました。歯科材料に興味を持ったのは、大学時代に所属していた弓道部の先生のご専門だったからです。歯科材料は、口の中に入れてずっと唾液にさらされることで影響が出てきますから、材料だけを専門に学ぶ教室ができるぐらい細かく深い領域なんです。
親や子どもたちには「来るだけで偉い」と伝えたい
小児歯科で、お子さんに対応する際心がけていることはありますか?
診療室はお子さんと一緒に入れるよう治療用チェアの横に椅子を置いています。お母さん方からは、「歯医者に行くと、子どもの歯の管理のことで叱られるから嫌だ」という声も聞かれます。私は自身が子育て中だということもあって、お母さん方の大変さは身にしみているので、叱るということはありません。9歳頃までは親御さんがお子さんの歯を磨いたほうがよいともいわれますが、それも大変じゃないですか。お子さんの歯が虫歯になったとしても、それに気がついて連れてくるだけでも偉いと思います。もちろん、ちゃんと来ているお子さんもそうですよね。最近のお母さん方はネットでいろいろ勉強されていて、不安を感じて来院される人もいますが、心配ない場合は納得できるようにご説明をして、歯の生え替わりの時期の変化など、この先に想定されることをお話しするなどしています。心構えができていれば安心ですからね。
予防についてはいかがでしょう。
年齢が上がれば、基本、月に1度は歯科で歯のお手入れをされたほうがいいと思います。家で毎日お掃除していても大掃除はしますよね。それと同じで、毎日歯磨きをしていても、お口の中は唾液の状態も含め年齢とともに変化していきます。同じように磨いているつもりでも手の力が入りづらくなったり、磨きにくくなったりするので、40代、50代になったら月に一度の受診をお勧めしますね。歯がなくなってからでは遅いですし、インプラントや入れ歯の技術が進んでも、やはり自分の歯が一番だと思います。
最後に読者へのメッセージをお願いします。
自分のお口の中のことに関して少しでも何か疑問があるならば、聞いていただければと思います。ネットで調べることもできますけれども、お口の中の状態を診て言えることもあるので、治療するしないに関わらず、不思議に思ったことは直接聞いていただきたいと思います。痛くならない限り口の中には興味がないという人が多いと思いますが、「何だろう」と思った時が歯医者さんに行く時だと思います。当院は、アットホームな雰囲気でありながらも治療においてはしっかりとフォローできる、患者さんに安心して頼っていただける歯科医院をめざしていますので、気軽に相談にいらしてください。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/30万円~、セラミック/詰め物:5万円、かぶせ物:7万円、金属を使用しない入れ歯/5万円~、インプラント治療/30万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。