江草 豪 院長の独自取材記事
わかば皮ふ形成クリニック
(広島市安佐南区/下祇園駅)
最終更新日:2024/08/23

下祇園駅より徒歩5分の好立地にある「わかば皮ふ形成クリニック」。広島県内では比較的少ない、形成外科を専門とするクリニックとして2023年に開業した。「形成外科は皮膚科や整形外科との違いがわかりにくいかもしれませんね」と語るのは、院長の江草豪(えぐさ・ごう)先生。皮膚の傷や変形を手術できれいに、かつ機能を戻すことをめざすのが形成外科であり、江草院長は陥没乳頭手術や眼瞼下垂をはじめ豊富な手術実績を持つ。患者の悩みに一日でも早く応えようと、日帰り手術や診療体制の充実などに取り組む同院。2児の父であり、子どもが怖がらない治療を心がけているという江草院長に、形成外科やクリニックの強みについて詳しく聞いた。
(取材日2024年6月27日)
乳房再建手術に感銘を受け形成外科の道へ
最初に、医師をめざしたきっかけを教えてください。

父が内科の医師で、母には持病がありましたので、子どもの頃から病院は身近な存在でした。多忙な父とは一緒に遠出などができず寂しく思うこともありましたが、逆にそれだけ多くの人を救っている証と捉え、医師という職業の素晴らしさを感じていたんです。当時私は、天才外科医が主人公の、ある有名な漫画作品を夢中で読んでいました。型破りな外科手術により、なくなってしまった患者の体の一部を元通りにする主人公の姿に強く惹かれたんです。ですから、兄は父と同じ内科の医師になりましたが、私は漫画の主人公のような高度な手術により多くの人を救いたいと、外科医を志すようになりました。
もともとは外科志望だったのですね。なぜ形成外科に進まれたのですか?
初期研修を受けたのが形成外科で広く知られていた東京女子医科大学病院だったので、さまざまな症例の手術を見る機会があったんです。中でも乳がんの切除で失ってしまった方への乳房再建手術を初めて見た時は、その技術に大きな衝撃を受けました。そして、自分でもこのような治療に携わりたいと考え、形成外科を選んだのです。形成外科医として皆さんの不安・見た目・痛みに寄り添い、心身ともに豊かになれるような治療をしていくことが、私の理想の医師像ですね。
運命的なものを感じますね。ご実家のこともあり、もともと開業をお考えだったのですか?

形成外科のクリニックは東京や大阪に割と集中していて、広島では中区を除くエリアではまだまだ少ないので、地元で開業して地域に貢献したい思いは長年ありました。そんな中で母が体調を崩してしまった上に、常に父から「いつかは戻ってきてほしい」と言われていたこともあり、親孝行の意味もあって広島に戻ったんです。私は西区の出身で安佐南区にはご縁がありませんでしたが、人口が多く、若い方からファミリー層、ご高齢の方まで幅広い年代の方がお住まいなので、幅広い治療を提供できると考えました。開業後は安佐南区に限らず西区や佐伯区、さらには島根や岩国などからもはるばる来院していただいており、形成外科へのニーズの高さを実感しています。
熟練した技術を駆使し見た目と機能性の両立をめざす
形成外科の治療について、簡単に説明していただけますか?

確かに、整形外科や皮膚科と何が違うのか、とよく聞かれます。私は形成外科を「皮膚表面の外科」と考えております。日常生活におけるケガなど皮膚の悩みごとを主に手術により治療するのが形成外科で、整形外科と皮膚科と治療内容は共通点が多いですが、美容的な側面も含まれます。例えば、転んだときの切り傷であれば、ただ縫合して治療するのではなく、傷痕をきれいに処置することまで考えるのが形成外科です。そのため形成外科医は、傷を早くきれいに治療するための十分なトレーニングを受けています。けが、やけどなどありふれた皮膚のトラブルに対応できる形成外科クリニックという存在がもっと、地域の方の身近な存在になればいいなと思っております。
具体的にはどのような症状や肌のトラブルを診てもらえるのでしょう。
イボや粉瘤と呼ばれるできものを除去したいと来院される患者さんが多いです。あとは、眼瞼下垂症や陥入爪、その他わきがの手術や陥没乳頭(乳首が皮下に引き込まれている状態)の手術も行っております。また、皮膚のかゆみやただれ、ぶつぶつやじんましんなどの皮膚科疾患にも日々対応させていただいております。さらに美容診療も行っており、医療脱毛やしみ取りレーザー施術にも数多く対応しています。
治療できる疾患の幅が広いのですね。形成外科医として先生が大切にされていることを教えてください。

患者さんと術後のイメージが乖離しないように「見た目の結果がイメージしやすい説明」を大切にしています。傷痕はその人自身の一生のことになってきます。なるべく目立たないようにするための術後のケアの重要性に関しての説明も行い、患者さんの不安感を少しでも取り除けるように努めています。見た目だけでなく術後の機能性の面もしっかり考える診療を今後も意識していきたいです。できることはすべて行うのが大切であり、治療を通じて一人でも多くの方が幸せと自信に出会えるよう日々努力しています。
多くの患者が幸せになる医療を提供したい
患者さんが前向きになれる治療をめざされているのですね。

当クリニックのモットーは、患者さんの悩みをできるだけ早く解決し、一日でも早く幸せになってもらえるような診療の提供です。見た目が変わると気持ちも変わります。患者さん一人ひとりが願う「見た目」に寄り添い、老若男女どの世代の方にも毎日を楽しく過ごせるための診療を突き詰めていきたいですね。また、病院の形成外科であれば入院などが必要な手術を、可能な限り日帰りで対応し患者さんのストレスを減らすよう努めています。今はありがたいことに数人の形成外科・皮膚科のドクターが来てくれていて、少しでも迅速に対応できるよう常に工夫しています。
クリニックの雰囲気も大事にされてるようですね。
患者さんを幸せにするためには、働いている側も前向きな気持ちを持って働ける環境であることが大事だと思っています。お子さんのいるスタッフにとって、クリニックの業務はかなりハードワークになってきます。そのため若手からベテランの方まで全スタッフが働きやすいよう、診療時間や勤務形態などにも配慮し、職場環境を整えていくことにも力を入れています。患者さんにもスタッフにも地域にもいい「三方よし」なクリニックでありたいですね。スタッフの方たちの雰囲気は、患者さんにも伝わると思いますので、まずはスタッフの方たちが安心して、誇りを持って働けるクリニックをめざしていこうと思います。
最後に、読者へのメッセージをいただけますか?

形成外科と皮膚科、美容皮膚科の3本柱でお悩みに対応する「皮膚の総合診療所」として成長していきたいと考えています。皮膚のお悩みだけではなく、皮膚科疾患から形成外科的なアプローチもできる、しかも美容医療までトータルで診ることができるのが強みです。また、麻酔では針の選び方や打ち方において、痛みをできるだけ軽くする工夫を取り入れています。お子さんに対しても怖くない診療を心がけ、リラックスして治療を受けてもらえるようお声がけをするなど、スタッフ全員で気を配っています。患者さんの目線に立ち、少しでも恐怖心や痛みを緩和しながら治療・手術を行っていますので、お肌や皮膚、傷痕などのお悩みなど、ぜひお気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはしわのヒアルロン酸注射/7万4800円~ しみ取り/5000円~ 脱毛/前腕9000円~、男性ひげ1万4000円~