全国のドクター13,725人の想いを取材
クリニック・病院 156,831件の情報を掲載(2025年5月21日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 香川県
  3. 綾歌郡綾川町
  4. 滝宮駅
  5. LIFE DENTAL CLINIC
  6. 黒井 隆太 院長

黒井 隆太 院長の独自取材記事

LIFE DENTAL CLINIC

(綾歌郡綾川町/滝宮駅)

最終更新日:2025/02/20

黒井隆太院長 LIFE DENTAL CLINIC main

「LIFE DENTAL CLINIC」は、綾歌郡綾川町の緑豊かな田園地帯で2023年6月に開業。自然との共存を意識した、カラフルでアーティスティックな歯科医院だ。かつてこの場所では、LIFEという名を冠したカフェが営まれていたが、2022年に国外へと移転。カフェのオーナーとも親しかった黒井隆太院長が、当地を継承している。めざすのは、「病気にならないために通う」「人と地球に優しい」「クールでクリエーティブ」なデンタルクリニック。理想とする医療の実現に向けて、日々患者と向き合っている黒井院長の胸の内を聞いた。

(取材日2023年5月26日)

病気にならないために通うデンタルクリニック

「かっこいい」と思った歯科医院は初めてです。

黒井隆太院長 LIFE DENTAL CLINIC1

もともとこの場所にあったカフェのオーナーにもサポートしていただき、この空間を作り上げることができました。自分だけだったら、絶対にこうはならなかったと思います。この近くの総合病院に勤めていた私は、一人の客としてお店に通っていましたが、お店が移転するタイミングでオーナーからお声がけをいただき、この場所を譲り受けました。青い空に映える白く直線的な建物には、風に揺れる木々が優しく寄り添います。内観は入り口からすぐに奥まで見渡せるオープンな造りになっており、随所に生きた植物も配置しました。受付の壁のグリーンと、院内奥の壁のブルーは当院のコンセプトカラーです。グリーンは森林と呼吸、ブルーは川や海と循環を表しています。

こちらの歯科医院のコンセプトは何でしょう?

「病気にならないために通う」「人と地球に優しい」「クールでクリエーティブ」な歯科医院をコンセプトに掲げています。コンセプト内容は入り口正面の壁にプリントしていますので、当院へお越しになった方はぜひご覧ください。「病気にならないために通う」という一番大きなコンセプトについてですが、総合病院で9年間勤務している中で、たくさんのご病気を持った患者さんを診させていただきました。その中で、病気にはストレスや姿勢の悪さ、食生活、運動習慣が影響していることに気づきました。定期的に通院する機会の多い歯科医院だからこそ、そういった面でも、患者さんの健康のためにできることを提供していきたいと考えています。院内のインテリア家具はビンテージ品のため古く見えますが、地球に優しく、物を大切にしていきましょうという思いを込めました。アートは心の栄養です。当院では平和、女性蔑視、人種差別などをテーマに採用しています。

先生のご出身は、三重県とお聞きしました。

黒井隆太院長 LIFE DENTAL CLINIC2

三重県松阪市で100年続く、歯科医院の家の出身です。勉強家の父と、山好きな母との間に生まれました。父は歯科の専門書を数多く執筆していますが、その中でも印象に残っているのが、「歯科医師は医療人として、貧困や平和、差別といった人類共通の課題に取り組むべきである」という言葉です。私はこの言葉に衝撃を受けて、医療人として社会に貢献したいと考えるようになりました。母からは、地球環境を大切にする姿勢を学んだと思います。岡山大学歯学部を卒業後は、同大学大学院のインプラント再生補綴学分野へ進み、滝宮総合病院に赴任しました。綾川町は故郷に似て自然が豊かで、農作物もおいしい。歯科医療と向き合う中で、地域の患者さんからも良くしていただきましたので、さらにこの地域に入り、皆さまに還元していきたいと思っています。

呼吸を正し、体と心のバランスを整える

滝宮総合病院では、どんな日々を送られていましたか?

黒井隆太院長 LIFE DENTAL CLINIC3

滝宮総合病院の患者さんは、そのほとんどが80代以上。私は専門とする補綴・噛み合わせ治療の知識を持って、医科の先生方と一緒に、患者さんの命と向き合っていました。歯がたくさん残っている方を見ると、やはり健康な方が多いです。ですが、歯がたくさん残っている方でも、長生きできるとは限りません。「もっと腰を据えて、もっと本質的な医療に取り組まなければいけない」。そう考える中で、だんだんと見識を深めていったのが呼吸と姿勢です。病院にいらっしゃる高齢の方々には、呼吸が浅く姿勢が悪いという共通した症状が見受けられましたので、歯科治療と並行して、それらをアドバイスするようになりました。どんな食べ方をして、どんな呼吸をして、どんな姿勢を意識すべきなのか。私はそれをセルフケアとして、患者さんに「処方」していくという考え方を持っています。

具体的には、どんなアドバイスをされるのですか?

自律神経のバランスを重視する観点から、特に呼吸を大切にしています。寄せては返す波と同じリズムで、息を吸って吐く。深く、ゆっくりと呼吸をしていただくことで自律神経にアプローチし、体と心のバランスを整えていきます。呼吸の次は、姿勢です。人はネガティブな気持ちになると呼吸が浅くなり、姿勢も丸まりがちです。脳と姿勢は連動していますので、筋肉の緊張をほぐした上で姿勢を伸ばしていただきます。副交感神経が優位に立つよう、院内ではサウンドデザインにも気を配りました。現代社会では、ストレスや疲労によって体が緊張している方が多いです。緊張はさまざまな病気につながります。自然の音や、景色に包まれることで心身をリラックスさせ、人がもともと持っている免疫力を高めることが大切だと考えています。

設備のデジタル化にも力を入れられています。

黒井隆太院長 LIFE DENTAL CLINIC4

歯から頸椎までを3Dで撮影することができる、先進の歯科用CTを導入しています。デジタル歯科治療は、型採りや矯正、義歯の部分で今後発展していく分野です。患者さんにとっては有益な要素が多いため、当院でも未来に向けたチャレンジとして、積極的にデジタル化を推進していく方針です。また紙のカルテではなく電子カルテを採用するなど、紙ごみの減量化にも取り組んでいます。病院では紙ごみを破棄する機会が多く、「これが全国、全世界となったら、なんて膨大な量になるのだろう」と感じたことが、ごみの減量化を考える契機となりました。デジタル化は「人と環境に優しい」歯科医院を体現する上でも、重要なテーマと捉えています。

地域連携を図りながら、口腔機能を研究

今後は病院とも連携していくのですか?

黒井隆太院長 LIFE DENTAL CLINIC5

基幹病院に籍を置いていた頃から、地域医療連携は課題の一つでした。食事ができなくなった方や、飲み込みにくくなった方に対する食形態や栄養剤のアプローチは、飲食を提供する場所によって差異が生まれてしまいます。病院でやわらかいものを召し上がっていた方が、施設で硬いものを出されて喉を詰まらせる、そんな事態は絶対に阻止するべきです。地域の病院、施設が同じ情報を共有し、適切なアプローチができるよう、滝宮総合病院とは引き続き連携を図っていきます。

口腔機能が低下した方々と、向き合われていくのですね。

口腔機能は、食べる、飲み込む機能だけを指す言葉ではありません。呼吸機能や姿勢保持機能など、人が健康な生活を送る上で必要な、さまざまな機能が包括的に含まれています。「口腔機能は、健康の最前線にある」。それが、私の持論です。「LIFE DENTAL CLINIC」という名のラボで口腔機能の研究を進め、その大切さ、必要性を患者さんと一緒に体現していけたら理想的ですね。治療の選択肢はできるだけ多く用意した上で、患者さんお一人お一人の話に耳を傾け、その方の望みをしっかりとキャッチしながら、食べる、飲み込む、呼吸をするといった基本機能の維持に貢献していく所存です。

これから、どんな患者さんに来てほしいとお考えですか?

黒井隆太院長 LIFE DENTAL CLINIC6

ご自身の健康と、心から向き合いたいと思われる方々にお越しいただければと思います。世の中には医療にまつわる情報があふれていますが、私は体と心のバランスを本来の状態に戻して差し上げることが、医療の本質だと思っています。患者さんには、ご自身のバランス、リズムを取り戻すことで、日々の生活や人生を愛していただきたいです。当院も、地域の皆さまに長く愛していただけるよう、努力を重ねてまいります。お体のことで気になる点がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

Access