松永 和幸 院長の独自取材記事
高島町 まつなが歯科クリニック
(横浜市西区/高島町駅)
最終更新日:2026/01/16
横浜市西区の住宅街にある「高島町 まつなが歯科クリニック」は2023年に開業。横浜市営地下鉄ブルーライン・高島町駅からは徒歩約6分、京急本線・戸部駅やJR根岸線・桜木町駅からも徒歩圏内と便利な場所にある。清潔感あふれる明るい院内は、車いすやベビーカーが入れるようバリアフリー設計。流れる軽快なBGMにリラックスできる。院長を務める松永和幸先生は、穏やかな笑顔と、一つ一つの言葉を丁寧に選ぶ話し方が印象的だ。鶴見大学歯学部卒業後、同大学歯学部附属病院の第一口腔外科医局に入り、皆野病院、湘南東部総合病院の口腔外科などで研鑽を重ねた。そんな松永院長に、クリニックの特徴や診療方針、患者への思いなど、じっくりと話を聞いた。
(取材日2025年11月20日)
先進性と地域密着、2側面を持つハイブリッドな歯科に
クリニックの特徴をお聞かせください。

ひと言で言うと、昔ながらのかかりつけ歯科のような面と、先進的な診療を行う面を併せ持ったハイブリッドなクリニックです。大学歯学部では口腔外科を専攻し、卒後も口腔外科医局に入って関連病院での勤務を経験しました。口腔外科では、虫歯などが重症化して抜歯せざるを得ない段階まで悪化した歯を見る機会が多くあります。そういった症例をたくさん見てきたからこそ、いかにして虫歯や歯周病を防ぐか、逆算してどの段階で介入すれば良いか考えながら診療しているのも特徴の一つです。
予防歯科に力を入れているということでしょうか。
そうですね。車に例えると、故障してからではなく、トラブルが起きる前から定期的に車検を受けたり、必要に応じてタイヤ交換をしたりすることが大切。歯も同様で、問題がないときから定期的に状態をチェックしケアするのが理想です。当院は口腔管理体制強化加算の届出医療機関であり、定期検診やクリーニング、虫歯予防のための毎月のフッ素塗布などを保険診療の枠内で受けていただけます。乳幼児からご高齢の方まで、幅広く口腔機能の管理と疾病予防に取り組めるのです。歯科衛生士も責任感の強い人たちがそろっていますので、これからも予防には特に力を入れていきたいと考えています。
ほかにも注力している治療があれば教えてください。

矯正やインプラント治療、セラミック治療などでしょうか。マウスピース型装置を用いた矯正は、ホワイトニングと併用することで歯の「並び」だけでなく「色」にも同時にアプローチしていきます。ワイヤー矯正と比べ、圧倒的に治療中の虫歯を避けやすいのも魅力です。当院では、矯正を専門とする歯科医師を招き、難症例をバックアップする体制を取っています。歯科用CTを擁し、精度の高い抜歯やインプラントが可能なほか、口腔外科での経験で磨いた判断力で難症例にも対応。必要に応じて大学病院などにご紹介しますが、その際も患者さんの不安を軽減し、紹介先受診のハードルを下げる説明を心がけています。セラミックは自身も17年前から実際に使っており、ジルコニアやガラス系、ハイブリッドなど、種類豊富にご用意しています。強度と見た目のバランスから適切に素材を選べば、従来の治療と比べて格段に耐久性が向上していると感じます。
痛みや負担を抑えた治療で、患者の通いやすさも追求
痛みの少ない治療も心がけていると聞きました。

麻酔に関しては、表面麻酔や細い注射針を使うなど、技術面でも痛みが少ない治療につながるように努めています。ですが、痛みの閾値、いわゆる痛みの感じやすさというものがあり、緊張していると麻酔が作用しにくく、痛みを感じやすくなるのです。お酒に例えるとわかりやすいですが、普段お酒が弱い方でも、緊張していると酔いにくくなるのと似ています。ですから、患者さんがいかにリラックスできるか、環境を整えられるかが重要です。お子さんは特に緊張しやすいので、明るく話しかけるなどして、なるべくリラックスしてもらうよう心がけています。
導入されている機器について教えていただけますか?
口腔内スキャナーやマイクロスコープ、歯科用CTを導入しています。口腔内スキャナーは詰め物やかぶせ物を作る際に型採りで活用します。これまでは、医療用粘土で歯の型採りを行うことが一般的でしたが、気分が悪くなって吐き気を催したり、粘土がずれてしまって型採りがうまくいかなかったりすることもありました。口腔内スキャナーでは、3次元情報をもとに適切かつ患者さんへの負担も少ない方法で型採りができます。口腔内スキャナーを用いた型採りは自由診療での提供にはなるのですが、患者さんにもメリットが多いと思っています。保険診療で使用しているものとしては、マイクロスコープがあります。肉眼で見えないところまで30倍に拡大して見えるので、より丁寧な治療につながると考えています。歯科用CTも、保険診療の範囲内で使用しています。
スタッフさんによる接遇にも力を入れているとか。

機器や設備は理想的なものを取り入れることができました。ですが、機器というハード面だけでなく、やはりそれを使う私たちスタッフの接遇などのソフト面が、非常に重要だと思っています。ですから、新しい機器を入れているからと満足するのではなく、技術、そして接遇などのマナーも常に向上するように、心がけていきたいです。マニュアルは最低限の方向性を決めるもので、それをベースに患者さんの立場に立って主体的に動けることが重要であると考えています。より良いクリニックをめざしてスタッフ一丸となって患者さんと長くお付き合いできればと思います。
個々に合わせたゴールを明確に示し、二人三脚で追求
どのような方針で治療を行っていますか?

私がめざす「最適な治療法」の基準は、寿命の長さ、快適さ、使い勝手と金属アレルギーリスクのないもの。さらに、自分の家族に提供したいと思える治療法であるかどうかですね。当院は自由診療、保険診療双方に対応し、どの治療法であっても安心して受診してもらえる内容です。保険診療は、競技に例えると「世界大会選手レベル」であるのに対し、自由診療は「メダリストレベル」のものを提供していると自負しています。自由診療だからこそ可能な、患者さんに大きな喜びをもたらす治療があると思っています。精密な診療を可能にする口腔内スキャナーを利用した治療では、診療時間や通院回数の削減が見込め、患者さんの負担の軽減につながります。また、金属アレルギーや嘔吐反射のリスク、見た目などを重視したセラミック製の詰め物やかぶせ物の処置を施す治療の希望者も増加しているように感じます。
患者さんを診る時に、意識されていることは何でしょうか?
常に治療に要する期間や費用、内容の3点を意識しています。中でも早い段階で「治療期間」を明確に伝えるよう心がけています。マラソンでも明確な距離や給水所の数などがわかっているから、何とか頑張って走ることができるように、治療においても「あと何回通院すれば治療が終了するのか」を示すことは大切です。患者さんのめざすゴールは治療期間や費用など、人それぞれ異なります。治療内容を判断する際は、歯科医師という立場は一度脇に置き、患者さんの立場で「本当にこの患者さんにとって適切な選択なのか」と再検討を行います。例えば、90歳を過ぎた患者さんにインプラント治療を勧められるか。日々のケアや定期検診の必要性など、さまざまな要素を加味して患者さんの目線で判断を下すのが私のスタイルです。また診断するには、患者さんの生活背景に関わる情報が必要な場合もありますので、できるだけ世間話をするようにしています。
今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

現在4台あるユニットは5台まで増設可能ですので、いずれは歯科医師の増員も視野にさらに多くの患者さんのお役に立てるようになれたらと考えています。治療とメンテナンスの両軸でより厚みのある診療を実践し、2代、3代とお付き合いいただけるようなクリニックでありたいです。診療を通して、お子さんからお年寄りまで、どの世代の方に対しても、何かしらお伝えすべきことがあると感じています。ライフステージごとに健康なお口を守るためにアドバイスできることはたくさんあるので、美容院のように生活サイクルの一部に歯科通院を組み込んでいただきたいと思います。お口の健康を守り、健康寿命を延ばすことは、ご自身のためだけでなく、ご家族や周囲の方の幸せにも直結します。みんなが幸せになるための歯科医院をめざしていますので、ぜひ気軽にお立ち寄りください。
自由診療費用の目安
自由診療とはCAD/CAMシステムによるインレー(詰め物)/5万5000円~
CAD/CAMシステムによるクラウン(かぶせ物)/11万円~
口腔内スキャナーを用いた型採り/5万5000円~
マウスピース型装置を用いた矯正/77万円~
インプラント治療/56万円程度
オフィスホワイトニング/4万4000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

