森島 勇 院長の独自取材記事
柏の葉ブレストクリニック
(柏市/柏の葉キャンパス駅)
最終更新日:2026/01/23
柏の葉キャンパス駅徒歩約4分、東出口すぐの大通り沿いにある「柏の葉ブレストクリニック」。森島勇院長は日本乳癌学会乳腺専門医であり日本超音波医学会超音波専門医の資格を持つ乳腺診療のスペシャリスト。進行した乳がんを診てきた経験から早期発見・早期治療で命を守りたいという思いは強く、乳がんで苦しむ人がいなくなるようにとの願いを持ち、クリニックのロゴを乳がん啓発のシンボルであるピンクリボンと「夢かなう」という花言葉を持つ青いバラを組み合せたものにした。医療機関特有の緊張感をなくそうと心を尽くした院内で診療にかける思いを聞いた。
(取材日2024年9月5日/再取材日2025年12月1日)
乳腺炎など幅広く相談できるクリニック
乳腺専門の医師として豊富な経験をお持ちです。

筑波大学卒業後、筑波メディカルセンター病院・茨城県地域がんセンターなど関連病院で34年間勤務し乳がん診療に携わってきました。症状の見極め、難症例への対応や手術、アフターフォローなどの経験は今の診療に役立っています。病院では紹介患者さんが大半で、すでにがんが進行している方も少なくないため、もっと早く発見できていればという思いがあり、また気になる症状があっても病院の予約が取りにくい、近所に乳腺科の医師がいない、とお困りの方も多いのではないかと考えクリニック開業に至りました。開業して2年半ほどですがすでに多くの患者さんを診療し、乳がんは本当に身近な病気であることを再認識しています。社会全体で乳がん患者は微増傾向にありますが、最近は30代など若い患者さんも多く、なお一層早期発見の重要性を感じています。国が推奨する乳がん検診の対象は40歳からですが、もっと早い段階から意識していただきたいですね。
来院しやすい優しい雰囲気ですね。
診察室は2部屋。一つはカウンセリングや問診、もう一つは診察・検査用です。超音波、マンモグラフィ、針生検装置などを導入し、自動精算機もあり保険診療も含めキャッシュレス決済が可能。全体的に木のぬくもりを生かして落ち着いた雰囲気にまとめ、患者さんがリラックスできるよう工夫しました。無線LANもあり窓に面した一人がけ席では電源も使えます。お子さん連れの患者さんも多く、ちょうどお子さんの目線にある受付カウンターでは草の中でぬいぐるみたちがかくれんぼしています。スタッフはみんな患者さん思いの人ばかり。多少なりとも不安を抱えて来院される患者さんに対して、マニュアルどおりではなく個人に合わせた配慮で寄り添ってくれますので安心してお越しください。
どのような患者さんが多いですか?

先端技術を活用した町づくりが進行中のこのエリアは若いファミリー層も増加中。当院の患者さんも子育て世代も多く、乳腺炎などを診ることもあります。お乳の困り事に幅広く対応していて、乳房の痛み、違和感、しこりなど幅広い訴えの方が来院されます。乳がん検診を受け要精密検査となった方も多いですね。当院でも柏市の乳がん検診の他、自費での検診も可能なのでご活用ください。早期発見のためにも年1度はマンモグラフィと超音波検査を組み合わせた画像での検診をお勧めしています。40歳以下だから大丈夫と思わず、若い方も年に一回の検査を習慣化させていただけたらと思います。
日々の診療で気をつけていることはありますか?
私の診療の基本は、患者さんが来院された理由やお気持ちに対してできる限り答えを出して差し上げること。何か気になることがあるから来院されたわけですから、それに対して理論的に答えを出し、その後の対処方法や、日々の生活で気をつけていただきたいことなどもお伝えし、患者さんの心にモヤモヤを残さないように、安心していただきたいと思っています。そして何か気になることがあったら、いつでも来てほしいともお伝えします。
乳がんの早期発見・早期治療への挑戦
マンモグラフィと超音波検査の違いは?

マンモグラフィはエックス線を使った検査で石灰化の発見が得意。当院は熟練の女性診療放射線技師が担当しています。同じ状況下で撮影すれば変化を見つけやすいのが利点ですが、しこりも乳腺も白く映るため乳腺がしっかり残っている比較的若い方はしこりが隠れがちなのが欠点ともいえます。これを補うのがしこりを検知するのに優れている超音波。血流表示としこりの硬さを色分け表示できる機器を導入し、患者さんもご自身の状況を目で見て納得できるようにしています。ただどんなに先進機器を使っていても見落としのリスクはゼロにはできません。診療において人の目と手は欠かせませんので、必ず触診と視診も行い総合的に判断しています。
どんなときに検査をすればいいですか?
乳がんは女性ホルモンと関連が深く、初潮が早い、閉経が遅い、出産妊娠・授乳の経験がない方などはリスクが高いとされています。家族歴がある方、肥満の方などもハイリスク。しかし乳がんは未解明の部分も多く、このようなリスク因子がなくても発症することがあります。女性であることがリスクと言っても過言ではなく、異変かなと感じたら受診し、検査のタイミングを逃さないようにお願いします。異変に気づくためには、普段の自分のお乳の状態を知っておくのが大切。毎日体を洗う時に乳房全体を触り健康な状態の感触を覚えておけば、しこりなどにも気づきやすいでしょう。また紅茶のような色をした分泌物が乳頭から出ている時も、できるだけ早く受診してください。
検査を受けて要精密検査となるのが怖い方も多いと思います。

要精密検査イコール乳がんというわけではありません。一般的には1000人乳がん検診を受ければ50人が要精密検査となり、がんが見つかるのはその中の3人ほど。そのため要検査となっても必要以上に怖がらないでください。万が一乳がんでも早期に診断して適切な治療を行うことが大切で、他のがんと異なり病後良い経過が見込めることが多いのが特徴です。薬物療法、手術、放射線治療すべてのジャンルで患者さんにとって有用な治療法が次々と開発されています。そうはいっても、要精密検査となったりがんを告知されたら、心穏やかではありませんよね。少しでも落ち着いて過ごすためのヒントをブログでも書いているので、もしもの時は参考にしてください。またまれに男性も罹患します。男性も乳がんがあり得るということを意識し、普段の自分の体を知り異常を感じたら受診してください。
友人のように親身に寄り添い患者の不安と向き合う
今後の展望は?

患者さんからの質問から気になったテーマなどをブログに書きためているのですが、より充実させたいですね。例えば検診で局所的非対称性陰影を指摘され心配そうに来る方もいます。漢字ばかりの字面を見て不安になる方も多いと思いブログで詳しく解説しています。その他乳腺嚢胞など疾患別の解説も多く、お胸に関する心配事が解決するようなブログをめざしています。これからも日々の診療の中で患者さんの関心事をキャッチし、いずれはプリントアウトして待合室に置きたいですね。概ね4~5週に1回更新しています。
お忙しい毎日ですが健康維持法は?
運動と食事です。太らないようにバランスの良い食事と定期的な運動習慣が科学的にも乳がん予防や再発リスク低減にも有用だとされていますので、自分で実践するとともに患者さんにもお勧めしています。実は約9年前に心臓の病気をして健康の大切さが身にしみました。そこから体重も15kgほど落とし、学生時代から続けているバドミントンで汗を流しています。料理は家族からのリクエストを受けなんでも作ります。たまの外食の際には家でどう再現しようかと分析しますし、実験のような面白さがあるなと。料理番組もよく参考にしています。もっと腕を上げて家族を驚かせたいです。最近は孫に喜ばれるようなメニューを作っています。
読者へのメッセージをお願いします。

乳がんは痛みを感じることはあまりなく、他の病気を疑い受診して偶然見つかる例も多いです。開業して乳がん以外のお悩みがある人が大勢おられることも実感していますし、少しでも気になることがあれば遠慮なくご相談ください。基本的に予約制ですが急な対応も可能ですし、土曜も夕方まで診療・検査も行っています。小さなお悩みにも友人のように寄り添い「大丈夫」と伝えられる存在でありたいと考えています。私にとって患者さんの安心した顔を拝見できることは喜びです。男性は乳がんの他に成長に伴う思春期男子の胸の痛みなどもあるので、どなたでも気軽に足を運んでください。すべての患者さんが笑顔になれるよう、スタッフ一同、真心を込めて全力でサポートします。
自由診療費用の目安
自由診療とはマンモグラフィ/8800円、乳房超音波検査/8800円、マンモグラフィ+乳房超音波検査/1万5400円

