平野 信実 院長の独自取材記事
上永谷デンタルクリニック
(横浜市港南区/上永谷駅)
最終更新日:2025/07/15

ブルーライン・上永谷駅から徒歩2分。「上永谷デンタルクリニック」は、医療ビルの3階にて開業した2023年以来、数多くの近隣住民が治療や定期検診のために訪れている。院長の平野信実先生は、患者が安心して治療を受けられるようなわかりやすい説明を心がけ、何よりも「妥協しない姿勢」を大切にしているという。さらに、治療後も定期検診やメンテナンスを通じ、口腔内の健康維持に力を注いでいる。今回はそんな平野院長に、日々の診療での工夫や患者との向き合い方、地域に根差した歯科クリニックとしての想いを語ってもらった。
(取材日2025年6月12日)
常に患者ファーストで、妥協しない医療をめざす
なぜ、この地域に開業しようと考えたのですか?

この地域は、横浜駅周辺やみなとみらいのようなオフィス街とは異なり、落ち着いた雰囲気のベッドタウンです。都心に通勤する方が多く住んでいて、家族で住まわれている方も大勢いらっしゃるのが特徴です。長く住んでいる方もたくさんおり、そんな地域に根差したクリニックをつくりたいと思い、この場所を選びました。気軽に訪れることができる歯科医院として、皆さんの健康を長く守り、ともに歩む存在であり続けたいと考えています。
どのような患者さんが多く訪れますか?
当院には、幅広い年齢の患者さんが来院しています。小さなお子さんだと、主に定期検診のために受診されることが多いですね。歯並びに不安がある場合などは、将来を考えて歯列矯正を提案したりもしています。ワイヤー矯正やマウスピース型装置を用いた矯正など幅広い方法を用意しており、お子さん一人ひとりに合った提案が可能です。成人の方は、虫歯の症状での受診が多いですね。実際にお口の中を診ると、歯周病の方も多く見受けられます。そのため、虫歯だけでなく歯茎の健康管理にも注意を払っています。最近では予防意識が定着しつつあるためか、大人の方も定期検診を目的に来院される患者さんが増えています。
それでは、クリニックの治療の特徴について教えてください。

当院では、患者さんのどんな要望にも応えられるよう、幅広い治療に対応しています。インプラント治療やセラミック治療などもその一つです。患者さんの選択肢を増やすために、国内外問わず勉強会に参加し、技術と知識を磨いてきました。また、マイクロスコープやCT、口腔スキャナーなどの設備も導入し、精密な治療を提供できるように環境を整えました。必要に応じ、治療を始める前にはカウンセリングの時間を確保して患者さんの考えや不安を丁寧にお聞きします。その上で、全体的な治療計画を立ててプランを3つほど提案します。メリットだけでなくデメリットもわかりやすく説明し、納得していただいた上で治療に入るようにしています。患者さんの気持ちに寄り添いながら、適した治療を一緒に考えていくことが、私たちの診療スタイルです。
医療人としてできることは、最大限提供する
大切にしているモットーはありますか?

当院が大切にしているのは「患者さんのために、妥協しない」という姿勢です。目に見える部分だけでなく、患者さんにはわからない些細な部分まで、丁寧に治療するようにしています。患者さん自身が気づかなくても、そのひと手間が治療の質を大きく左右するからです。医療人としてできることは最大限提供する、それが私のこだわりです。また、スタッフにも同じ姿勢を求めています。もしできていないかなと感じたら、必ず指摘することを心がけています。患者さんにとってより良い医療を提供するため、チーム全体で常に意識を高く持つことが大切だと思っています。
患者さんに安心して診療を受けてもらうために、どのような工夫をされていますか?
私は、患者さんに安心して通っていただけるクリニックづくりを常に意識しています。まずは、治療前に丁寧なカウンセリングを行い、不安や疑問をできるだけ取り除くこと。また、歯科治療では器具を介した感染リスクもありますので、器具はすべて滅菌処理を徹底しています。院内はバリアフリー設計で、車いすやベビーカーでも移動しやすい環境をめざしました。さらに診療室は半個室にし、プライバシーにも配慮しています。小さなお子さんをお連れの方が治療を受ける際には、ベビーカーごと一緒に診療室に入れます。スタッフが声をかけたり見守ったりすることで、子ども連れの方でも安心して治療に集中できるよう工夫もしています。こうした配慮の積み重ねが、信頼につながっていると感じています。
患者さんと接する際に、大切にしていることがあれば教えてください。

患者さんと接するときに大切にしていることは、「ご自身の状況を理解しやすい丁寧な説明」です。これからどのような治療をするのか、その目的は何か、しっかり理解してもらうことを大切にしています。口頭だけでなく、口腔内の写真や図を使いながら、視覚的にも伝わるよう工夫しています。私たちが説明しているつもりでも、患者さんにとっては理解が難しいこともありますので、常に「伝わっているだろうか」を意識して話すようにしています。また、診療チェアで話かける際、少なくとも最初と最後は後ろから話しかけるのではなく、なるべく患者さんの顔が見える位置から話すように心がけていますね。治療中もこまめに声をかけ、少しでも不安を軽くして、安心して治療を受けていただけるよう努めています。
口腔健康を長く守り続ける「パートナー」をめざして
今後、力を入れていきたい治療はありますか?

今後は、小児矯正にさらに力を入れていきたいと考えています。将来的に虫歯や噛み合わせのリスクを減らすためには、小さいうちから歯並びを整えていくことが重要です。また、審美面でも満足いただけるような治療の提供にも注力していきます。開業してから、予想以上にホワイトニングを希望される方が多く、20代から60代など幅広い年齢層の方がいらっしゃっています。ご自身の歯に興味がある方が多くうれしいです。加えてセラミック治療を選ばれる方も増えていますね。セラミックは見た目が自然できれいな歯をめざせるだけでなく、機能性にも優れています。金属に比べて虫歯になりにくく汚れもつきにくいので、きれいな状態を長く保ちやすいんです。こうした特徴を丁寧に説明し、患者さんが納得して治療を受けられるよう努めています。治療もしっかりとメリットを説明するとセラミック治療を選択されることも多く、伝えることの大切さを改めて感じています。
小児矯正に力を入れるようになった理由を教えてください。
私には、小学校と保育園に通う子どもがいます。自分の子どもができて初めて、「親として子どものために何ができるだろう」と真剣に考えるようになりました。そんな中で、小児矯正を検討したことがきっかけでした。実際に矯正を進める中で、小児矯正は限られた時期にしかできないということを、身をもって感じました。また小さい頃の小児矯正や筋機能療法は、歯並びだけではなく将来的な全身の健康にも関わってきます。限られた時期にしかできないので、もう少し早く小児矯正の話をできればと悔しく思うことも多々あります。だからこそ、もっと多くの子どもたちに必要な治療を届けたいという思いが強くなりました。親としての視点があるからこそ、お子さんへの声がけや保護者の方の不安への配慮にもつながっていると思います。今後も、パパとしての視点も生かした小児矯正に力を入れていきたいと考えています。
最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

お口の健康を守るためには、虫歯の治療だけでなく、その後のメンテナンスがとても大切です。治療が終わったらそこで終わりではなく、状態を維持していくために、継続的にサポートしていきたいと考えています。当院では、理解していただきやすい説明を心がけ、一人ひとりの声にしっかり耳を傾けています。そして、定期検診やメンテナンスにも力を入れ、地域の皆さんのお口の健康を長期的に支えられるパートナー的存在をめざしています。小さなお悩みでも構いません。気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。皆さんにとって、安心して通えるかかりつけの歯科医院として、これからも努力を続けていきます。
自由診療費用の目安
自由診療とは成人のワイヤー矯正/70万円~、成人のマウスピース型装置を用いた矯正/70万円~、小児のワイヤー矯正/40万円~、小児のマウスピース型装置を用いた矯正/40万円~、インプラント治療/40万7000円~、ホワイトニング/2万2000円~、セラミックインレー/5万5000円~、セラミッククラウン/10万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。