医学・科学両面から迫る
多彩な経験有す専門家のスポーツ診療
まつえだ整形外科・ウェルスポーツクリニック
(高槻市/高槻駅)
最終更新日:2023/06/14


- 保険診療
もっと足が速くなりたい、けがをしないようマイペースに取り組みたい、プロのアスリートをめざしたい……。人がスポーツに求めることはそれぞれ異なるが、自分に合った充実したスポーツライフはどうすれば手に入れることができるのか。「まつえだ整形外科・大阪高槻ウェルスポーツクリニック」は、スポーツ医学とスポーツ科学の両方に精通する松枝洋院長が、スポーツをする人の内臓疾患や爪・皮膚トラブル、貧血や月経不順などさまざまな症状を一手に引き受ける「スポーツ診療」を提供している。スポーツ医学・科学をベースに行われる「正しい体の動かし方」の指導は、けがやトラブル防止につながるだけでなく、運動をしない人にもメリットがあるのだという。近年設置する医療機関も多いスポーツ整形とは異なる同院の「スポーツ診療」について聞いた。
(取材日2023年4月24日)
目次
多彩な経験を持つ専門家が、スポーツ医学・科学の視点からアプローチする「スポーツ診療」
- Q一般的な「スポーツ整形」と異なるという「スポーツ診療」とは?
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A
▲医者・選手・指導者・保護者とさまざまな立場から考慮し診療する
「スポーツ整形」は整形外科内の一領域であり、主に膝前十字靱帯の診療に強みを持つ医師が中心となって展開している部門です。一方、当院の「スポーツ診療」は整形外科領域にとどまらず、スポーツにも関係するさまざまなトラブルを一手に引き受けることができるのが特徴。内臓疾患や爪・皮膚トラブル、女性であれば貧血や月経不順など、スポーツ整形分野だけでは完結できず、またスポーツを知る医師が少ない他診療科では答えを出しにくい、さまざまな悩みに対応しています。例えば血液検査の結果を見て「明日の試合に出ていいか」「どう対処すればスポーツに打ち込めるか」などを判断するのも当院のスポーツ診療ならではといえます。
- Qスポーツ選手は当然ながら、一般の人も受診対象だそうですね。
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A
▲「健康とスポーツ」をテーマに全年代・すべての人を対象に診療
当院は「健康とスポーツ」をテーマに、全年代・すべての人を対象としています。当院におけるスポーツとは、野球・サッカー・陸上・バスケなどパラスポーツも含めたすべての運動競技から、長時間同じ体勢で体を傷めることもある将棋などの頭脳スポーツ、反射神経が成果に大きく関わるゲーム対戦のeスポーツまで広範囲にわたります。一方、運動になじみのない方からすれば階段の昇り降り、寝たきりの方なら起き上がるだけでもスポーツです。スポーツ診療のベースにある「スポーツ医学・科学の両方の視点」から分析し、トラブルの原因となり得る“体の使い方”を知ることができる面は、選手・一般の方のどちらにも大きなメリットがあると考えます。
- Q先生は「現在の体の状態」を把握することを推奨されています。
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A
▲同院での「スポーツ」は、eスポーツや、将棋・チェスなども含む
運動能力を上げて競技を楽しむことがスポーツの醍醐味ですが、その土台が健康でなければ成り立ちません。プロ選手ですらスポーツ中の突然死リスクもあるのですから、たとえ体が良い状態にあったとしても、まずは自身の現状を把握しておくことが重要だと考えます。土台を知ることは、けが・事故防止や技能アップにもつながりますし、過去の記録と比べ運動能力の向上を実感したり、リハビリテーション中は健康時の数値を競技復帰ラインに定めたりと、検査データも有効活用できます。また一般の方は現在の体の状態を知るとともに、フォーム矯正・指導に強みを持つ専門家のもと正しい日常動作を獲得し、痛みの出にくい体をめざします。
- Qこちらではどのような検査が受けられますか。
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A
▲実際にスポーツの動きを行いながら、検査やフォームの確認が可能
メディカルチェックでは、尿・血液・胸部エックス線・心電図・肺機能・心臓超音波など内科的検査、骨格や筋肉の状況などを調べるアライメントチェックや関節柔軟性を評価する関節弛緩性テスト、筋緊張を確認するタイトネステストといった整形外科的検査などが可能です。加えて四肢に痛みがある場合は四肢専用MRI、骨の状態を調べる全身型骨密度測定機器を用いるなど、患者さん一人ひとりに適切な検査をご提案します。フィジカルチェックでは、体の動きやフォームの確認など、スポーツ動作が可能なネット囲いつきリハビリスペースも活用しながら、時には理学療法士も参加して診断を行います。
- Qスポーツ診療の治療・リハビリなどについて教えてください。
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A
▲理学療法士や運動指導のトレーナーがマンツーマンでサポート
検査で現状を把握したら、患者さんごとに適した運動能力の改善をめざした治療・リハビリへと進みます。これらはすべてパーソナル対応で、決まった治療・運動メニューの用意はなく、必要に応じた注射や薬物治療を行い、理学療法士や運動指導のトレーナーらは競技・社会復帰、痛みの緩和・改善、パフォーマンス向上などそれぞれの目的へ向け、患者さんが行うスポーツに合ったフォームの指導、その人に適した歩き方や体重の乗せ方などをマンツーマンでサポートします。天井から吊るしたロープを用いて行う運動療法や動的ストレッチマシンなども導入。ただし患者さんの体の状態や症状、検査目的などによって項目・順序・リハビリの有無は異なります。