健診で指摘されたら早めの相談
内視鏡・肝臓専門医師の総合診療
ふくろう内科・内視鏡クリニック新宿高田馬場
(新宿区/高田馬場駅)
最終更新日:2025/12/15
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健康診断で数値の異常を指摘されても、「忙しくて時間がとれない」「内視鏡検査が怖い」などの理由から、受診を先延ばしにしてしまう人は少なくない。だが放置すれば、進行した大きな病気を見逃すおそれがあり、早期発見の機会を逃してしまうこともある。「ふくろう内科・内視鏡クリニック新宿高田馬場」の松下昌直院長は、日本内科学会総合内科専門医として幅広い症状を診ながら、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医、日本肝臓学会肝臓専門医として、苦痛に配慮した内視鏡検査を行うとともに、肝臓領域では専門的な知識と経験をもとに精密な診療を提供。恐怖心や不安の強い人、多忙な人でも必要な検査が一ヵ所で完結することで一歩を踏み出しやすい環境を整えたいという松下院長に、日常の不調や健診異常にどう向き合うべきかを聞いた。
(取材日2025年11月19日)
目次
内視鏡と肝臓を専門に総合的に診療。健康診断で指摘された数値や不調を気軽に相談できる身近な窓口へ
- Qこちらのクリニックの特徴を教えてください。
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A
▲医療の入り口となれるよう、全身を診る総合診療を提供
当院は、腹痛や胃もたれ、逆流性食道炎など私の専門である消化器はもちろん、風邪や生活習慣病、胸の痛みや息苦しさなど、内科全般を幅広く診ているクリニックです。また、背中・腰・手足の痛みなど、一見、整形外科領域だと感じるものも、背景に内臓の不調が隠れている可能性もあるため、最初に内科で全体像を確認することも大切だと考えています。その上で、内科以外の治療が適切と判断すれば専門医療機関へ速やかにおつなぎしますし、急性虫垂炎(盲腸)のように手術が望ましいケースでは、迅速に病院と連携します。臓器単位ではなく、患者さん全体の状態を俯瞰しながら、医療への入り口としての診療体制を整えている点が当院の特徴です。
- Q内視鏡検査では、どのようなことを大切にしていますか?
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A
▲内視鏡検査時は、リラックス効果のあるブルーライトを使用
苦痛を少しでも減らし、不安を和らげることです。胃潰瘍や胃がん、食道がんの発見に有用な胃カメラは、経鼻内視鏡を用いて負担を軽減し、特につらい方には眠った状態で受けられるよう鎮静剤を使用しています。大腸ポリープや大腸がん、潰瘍性大腸炎などの診断に不可欠な大腸内視鏡も、必要に応じて鎮静剤や、痛みを和らげるために鎮痛剤を併用します。また検査室内の照明にはブルーライトを採用。青の光は患者さんのリラックスにつながるとともに、赤みの強い内視鏡画面を見えやすくし、精度や安全性への配慮も。このほかスタッフ全員で声かけを行い、検査の流れや不安点を丁寧に説明することで不安なく検査に臨めるよう努めています。
- Q肝臓疾患は何が原因で起こるのでしょうか。
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A
▲丁寧な問診、説明を心がけている
かつてはB型肝炎やC型肝炎などのウイルス性肝炎が中心で、そこから肝硬変や肝臓がんへ進行する方が多く見られましたが、近年はC型肝炎の治療が確立し、ウイルスの抑制と患者数の減少により期待が持てるようになりました。一方で現在増えているのが、脂肪肝や非アルコール性のMASLD(代謝機能障害関連脂肪性肝疾患)など生活習慣に関連するタイプです。食生活の乱れ、過食、運動不足、肥満、糖尿病、高血圧、脂質異常症などが背景にあります。こうした生活習慣病と脂肪肝は重なることも多く、気づかないうちに肝臓への負担が進むケースも少なくありません。肝臓は症状が出にくいため、健診で異常を指摘された際は早めの受診が重要です。
- Q疾患の予防・早期発見へ向けて取り組んでいることはありますか?
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A
▲早期発見のため、通いやすさを追求
病気の予防や早期発見のためには「病院に行くのが面倒」と感じる方でも受診しやすいようハードルを下げることが大切です。当院では、ウェブ予約、自動精算機の導入など、来院前から会計までの流れをできるだけスムーズにし、待ち時間の負担の軽減をめざしています。予防という点では、健康診断を積極的に受けていただくことが最も重要です。当院でも区民検診や企業健診に対応しており、健診で例えば肝臓の数値異常が見つかった場合には、そのまま院内でより精密な検査が可能です。特に脂肪肝や生活習慣病は自覚症状が乏しいため、健診の数値が唯一のサインになることも多く、早めの確認が重症化を防ぐ大きなポイントになります。
- Q総合診療と専門診療を一ヵ所で受けられる点は貴院の強みですね。
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A
▲相談から精密検査まで一貫してサポート
私は総合内科専門医や日本消化器病学会消化器病専門医、消化器内視鏡専門医、肝臓専門医の資格を取得しており、初期診療だけでなく、内視鏡検査や肝臓の精密な評価まで当院で完結できる点が強みです。例えば、肝臓の数値異常をきっかけに来院された方でも、血圧や血糖、脂質の状態を含めて総合的に判断し、必要であればそのまま内視鏡検査や超音波検査へつなげられます。生活習慣病と肝臓疾患が重なる例も多く、複数の問題を一度に確認できることは患者さんの負担軽減につながります。また背中の痛みのように診療科を迷いやすい症状でも、内臓との関連性を確認できるため“最初の相談窓口”として役立てると考えています。

