向井 昌大 院長、井上 雅葵 先生の独自取材記事
荻窪ステーションサイド歯科・矯正歯科
(杉並区/荻窪駅)
最終更新日:2025/09/30

荻窪駅から徒歩1分という便利な立地にある「荻窪ステーションサイド歯科・矯正歯科」は、2023年の開業から丸2年を迎える。院長の向井昌大先生は九州歯科大学を卒業後、九州歯科大学附属病院や丸ノ内センタービル歯科・矯正歯科で10年ほど研鑽を積み、2023年に同院を開業。同じ大学出身で矯正歯科を専門とする井上雅葵先生とともに、多忙なビジネスパーソンや地域住民の歯の健康を守るために日々奮闘している。そんな2人に、クリニックの特徴を中心に詳しく話を聞いた。
(取材日2025年8月27日)
歯を守るため、患者の生活に合わせた治療を提案
開業されて2年、この土地を選んだ理由を教えてください。

【向井院長】前の職場が丸の内にあったため、患者さんは多忙なビジネスパーソンが多く、限られた時間で治療を行うことが重要でした。上司からは、一人ひとりの状況に合わせた通院回数と治療時間できちんとした治療を完遂することを徹底的にたたき込まれました。開業の際にはこの経験を生かしたいという思いがあり、駅に近く商業地にあるこの場所を選びました。そのためか患者さんは働いている方が多いですね。しかしここは住宅街からもほど近いですし、自転車でお買い物がてら通ってくださる患者さんもいらっしゃいます。私自身も家庭を持っていることもあり、前職での経験を生かしてビジネスパーソンのお役に立ちながら、ファミリー層の患者さんのお口の健康も守っていきたいと思っています。開業して丸2年を迎え、当院も少しずつこの土地に根づいてきており、うれしく思っています。
患者さんの主訴と年齢層を教えてください。
【向井院長】歯科業界では、クリニックの院長の年齢に近い患者さんが多く集まると言われるのですが、当院も私の年齢に近い働き盛りの患者さんが多いですね。もちろん、ご高齢の方もいらしてくださっています。当院は専門に特化したクリニックではなく歯科治療全般を幅広く行っています。虫歯や歯周病の治療、入れ歯、かぶせ物、インプラント治療やホワイトニングなど、歯の不調は何でも診れるのが当院の強みです。矯正は、矯正専門の井上雅葵先生が行います。この地域の方は歯をきちんとケアされる方が多いため、主訴は歯のクリーニングですね。クリーニングは3~4ヵ月に1度行うのが通常ですが、歯科衛生士がその都度患者さんのお口の状態を確認し、例えば歯肉炎が強く表れている時は次回のクリーニングは1ヵ月後などと症状に合わせて受診の時期を判断しています。
先生は特に予防歯科に注力されているそうですね。

【向井院長】患者さんが来院される度に検査とクリーニングを行うのはもちろん、患者さんがご自身でメンテナンスができるよう適切なブラッシングの指導を行っています。患者さんがお子さんの場合には、フッ素を含んだ歯磨き粉の推奨もしています。実は私自身、昔から歯科医院に行くのがあまり好きではないので(笑)、おそらく患者さんもそうだろうと考え、あまり歯科医院に行かなくても歯を健康に保ってもらえたら良いなと思っているんですよ。患者さんの日常が、特に痛みやかゆみがなく、歯を意識せずに過ごしていただける状態であってほしいと願っています。主に歯科衛生士が患者さんに徹底したブラッシング指導を行っています。
事前説明を通して、どの治療でも安心を届けたい
治療前に丁寧な説明を行っているそうですね。

【向井院長】初診の患者さんには問診票をご記入いただいた後、私と歯科衛生士とでお話を伺います。歯科衛生士には患者さんの状況にしっかりと耳を傾けてもらっています。そのため初診時は1時間ほどお時間をいただいています。その後エックス線画像の撮影と、5枚の写真を撮影します。治療方法については、保険診療も含め複数の方法をお伝えし患者さんに選択していただきます。それらを総合して治療計画を作成し、患者さんにお渡しします。患者さんが最も不安に感じるのは、治療がいつ終わるのかわからないことだと思うので、治療開始の前にゴールの時期もきちんとお伝えしています。また、インプラント治療の際は、スキャナーで口腔内をスキャンし、CTを撮ってデータ上で合わせ、インプラントを打てる場所を図で説明しています。これを行っている歯科は少ないと思います。
患者さんと接する時に心がけていることは何ですか?
【向井院長】患者さんへの対応が画一的にならないよう努めています。患者さんによって、求めている対応がフレンドリーだったりビジネスライクだったりと異なるため、初診時にお人柄を観察し、その方に合った対応をするように努めています。患者さんの症状の変化を見逃さないため、最初に担当した歯科衛生士がその後も同じ患者さんにつくように心がけています。また、多くの方が嫌がるのが型採りで、人によっては嘔吐反射が表れるケースもあります。そのため当院ではスキャナーを導入しています。この機器で小さな詰め物やかぶせ物はもちろん、ブリッジも作ることができます。注射の際には表面麻酔を塗っています。さらに、来院された患者さんの気持ちがほぐれるように布おしぼりをお渡ししています。夏はレモンの香りがする冷やした物を、冬はヒノキの香りがする温めた物を用意しています。
矯正についてお聞かせください。

【井上先生】当院では、ワイヤーを使用したブラケット矯正やマウスピース型装置を用いた矯正など、基本的な矯正はすべて行っています。対象は小児から60歳代までと、歯があれば年齢は問題ありません。当院の矯正の患者さんは成人が多いですね。そのため審美面のこだわりと虫歯のケアがしやすいという理由から、マウスピース型装置を用いた矯正を選ばれる患者さんが8割を超えています。期間は症状によって異なりますが、早い方で半年ほど、長くかかる方で2年半くらいです。小児矯正も行っています。小児矯正には、顎の幅を広げ将来の歯並びや噛み合わせを整えるための拡大装置を使用しています。この装置のメリットは取り外しができる点ですね。装着時間は1日10時間ほどなので、夕食の後に装着しそのまま就寝していただけます。期間は2~3年かかるかと思います。
困った時に思い出せる、地域の頼れる存在に
矯正の際に患者さんに配慮されている点は何ですか。

【井上先生】フェイススキャナーを使用した顔のデータと、口腔内スキャンやCTデータを連携させて3D化した画像を作成します。これにより矯正前後の画像を見比べることができ、ゴールのイメージを持っていただきやすいかと思います。現在の歯並びと、矯正による最終的な歯並びの予想を画像で比較できるので、患者さんのモチベーションアップにもつながります。先ほどの向井院長の話と同じで、処置を始める前にゴールのイメージ図をお見せすることで、患者さんの矯正への不安をなくしたいと考えています。
歯科医師をめざされた理由と、お二人の出会いについて教えてください。
【向井院長】高校生の時に医療の道へ進もうと決めました。歯科医師を選んだのは、幼少期に良い歯科医院が身近にあったからだと思います。そのせいか姉も歯科衛生士になっています。初めて治療した患者は父親でした。人と接することが好きで、人を助ける仕事に就きたかったので、歯科医師は自分に適した職業だと思っています。井上先生とは大学が同じである上、前職の後輩の親友でした。そんなご縁で一緒に働くようになりました。
【井上先生】私は4人兄弟なのですが、子どもの頃4人全員が同じ歯科医師に矯正をしてもらっていました。とてもすてきな先生だったこともあり、自然と矯正に興味を持つようになりました。歯科医師をめざし矯正を専門に選んだのも、その先生の存在がきっかけですね。
今後の展望と、読者へのメッセージをお聞かせください。

【向井院長】歯の違和感を感じたり痛くなったりする前にお越しいただけたらと思います。歯科医師は常に患者さんの歯を問題のない状態にすることが重要だと思っています。そのために、歯石がつかないようにブラッシングの指導も大切にしています。大きな目標は特に掲げてはいませんが、これからも他の先生やスタッフとともに、この街の人たちの歯の健康を守っていきたいですね。困ったことがあったら「あのクリニックがあった」と思い出してもらえる、地域の頼れる存在であり続けたいと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/39万6000円~、ワイヤー矯正/88万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/93万5000円~、ホワイトニング/ホームホワイトニング:3万3000円~、小児矯正/88万円~