内視鏡検査は下剤がつらいという人への
大腸3DCT検査
八王子クリニック新宿院
(新宿区/西武新宿駅)
最終更新日:2025/04/07


- 自由診療
大腸内視鏡検査は「下剤の服用がつらい」「恥ずかしい」などのマイナスなイメージが根強く、検査を躊躇する人が少なくない。そんな人のための新たな選択肢として注目されているのが「CTコロノグラフィ」と呼ばれる新しい検査法だ。内視鏡を使わず、CTで撮影したデータを3D画像にして、ポリープやがんの有無を確認するもので、検査時間も短く、麻酔をしないため安静時間も必要ない。同院では「下剤がつらい」「時間がない」といった理由で検査を避け、命を落とす人をゼロにするため、CTコロノグラフィによる3次元的診断「大腸3DCT検査」を提供している。これはCT検査だが、内視鏡を使ったときのような検査が解析によってできるため、「バーチャル大腸内視鏡」と呼ばれることもある。理事長の井藤先生に、概要や検査の流れについて聞いた。
(取材日2025年3月7日)
目次
内視鏡と同等の精度が期待できる大腸3DCT検査(バーチャル大腸内視鏡)で、負担を軽減し受診率向上を
- Q「大腸3DCT検査(バーチャル大腸内視鏡)」とは何ですか?
-
A
▲日本全体の医療水準を引き上げることが目標と語る井藤理事長
高性能なマルチスライスCTで撮影したデータを3D画像に再構成し、ポリープやがんの有無を確認する検査です。内視鏡をじかに挿入することなく、腸内を構成した3D画像を使って大腸の内部を詳しく調べる検査です。従来の大腸内視鏡検査は検査中の苦しさの対策として、鎮静剤を使用するため、検査後に安静時間が必要でしたが、大腸3DCT検査(バーチャル大腸内視鏡)は内視鏡を使った時のような苦痛がなく、鎮静剤が不要で検査後すぐ帰宅できます。米国放射線学会の研究でも、病変を見つける精度は内視鏡検査とほぼ同等というデータが報告されており、痛みや負担が少なく、検査後の制約もないため、内視鏡が不安な方でも受けやすい検査です。
- Qどのような方が検査を受けると良いでしょうか?
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A
▲下剤がつらくても安心して検査を受けられる
大腸3DCT検査(バーチャル大腸内視鏡)は、内視鏡検査のように事前に大量の下剤を飲む必要がないため、下剤の服用が困難な方や苦手な方にお勧めできますし、内視鏡の挿入による痛みや不快感に不安をお持ちの方にも適しているでしょう。また検査時間が短く、すぐ日常生活や仕事に復帰できるため、多忙な方にも受けていただきたいと考え、新宿という立地で提供できるようにしました。さらに便潜血検査で陽性だった方、大腸がんの家族歴がある方は早めの検査をお勧めします。米国消化器病学会は50歳以上のすべての成人に大腸がん検査を推奨しており、日本でも同様に推奨されていますので、当院での受診を健康管理の入り口にしてほしいですね。
- Qなぜ、この検査を導入しようと考えられたのですか?
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A
▲検査時間は短く負担も少ないので、検査後はストレスフリー
大腸がんは2024年の厚生労働省のがん統計予測によると日本のがん死亡率第2位、罹患率は第1位となっています。ですが大腸がん自体は、早期発見・治療で90%以上が治癒できると見込める病気になってきています。そのため早期発見が極めて重要です。しかし現状では大腸内視鏡検査の受診率が低く、多くの人が「大変そう」といった印象から検査を避けています。日本消化器病学会の調査によると40~60代の約30%が「内視鏡検査の負担が大きい」と感じ、便潜血陽性で精密検査が必要と判断されても、約40%の人は受診しないというデータがあります。その状況を鑑み、より多くの方が負担なく検査を受けられるようにするため導入しました。
- Q検査は具体的にどのように進められるのですか?
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A
▲より気軽に安心して受診してほしいと願う
前日の準備から始まり、便が撮影されないようにする薬を食事とともに服用します。次にコップ1杯ほどの下剤を飲んで就寝いただきます。従来の内視鏡検査ですとさらに検査当日2Lほどの下剤が必要になりますが、当院の検査は当日の下剤は不要です。当日ご来院後、検査台の上で横になっていただき、大腸を膨らませるために炭酸ガスを腸内に注入します。そしてCTスキャンを2回行い、大腸の3D画像を作成します。検査時間は約5~10分で、麻酔をしないので安静時間はありませんから、検査終了後はすぐに帰宅可能です。食事や日常生活の制限はありません。当院のCTはAI搭載で放射線量も低減、安全面にも十分配慮された検査となっています。
- Q検査後の流れや、追加検査・治療について教えてください。
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A
▲大腸3DCT検査によって命を落とす人ゼロをめざす
検査後、CT画像を専門の医師が解析します。結果は当院から郵送します。検査から7日ほどでお手元に届きます。認められた所見に対し、治療が必要な状態か経過観察で良いものかを診断し報告します。ポリープが発見された場合は、大腸内視鏡によるポリープ切除を推奨します。当院でも対応が可能です。大腸がんの疑いがある場合は、大腸内視鏡検査による目視や生検といった精密検査を改めて当院で受けていただいたり、紹介状を手配し適切な治療へとつなげます。治療が必要と診断を受けた場合は、当院またはお近くの消化器内科へ受診し、まずはご相談ください。当院の大腸3DCT検査(バーチャル大腸内視鏡)が皆さまのお役に立てればと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは大腸3DCT検査(バーチャル大腸内視鏡)/1万9800円(検査前処置薬料・検査費料・読影料・診断料・報告書料・薬剤送料・報告書郵送料を含みます。)