仕事や育児で入院できない人のための
痔の日帰り手術
八王子クリニック新宿院
(新宿区/西武新宿駅)
最終更新日:2024/12/02


- 保険診療
「痔」は日本人の隠れた国民病ともいわれる、身近な疾患である。主に、いぼ痔(痔核)、切れ痔(痔核)、痔ろう(穴痔)の3種類があり、原因も治療法も異なるが、誤った治療法を行い悪化してしまう人は少なくない。悪化して手術が必要になると入院しなければならないケースが多く、仕事をはじめ育児や介護などで忙しく入院ができないため手術を諦めている人は珍しくないそうだ。そんな忙しい人たちにぜひ知ってもらいたいのが、痔の日帰り手術である。近年、痔の日帰り手術を行う医療機関は増えてきているが、その中でも長年にわたって「体への負担が少ない低侵襲な手術」を追求する、「八王子クリニック新宿」の井藤尚文理事長に、日帰りでの手術実施が可能となる理由や、同院の手術の特徴などについて聞いた。
(取材日2023年12月1日)
目次
痔の日帰り手術とはどのようなものだろうか。低侵襲にこだわった術式を徹底解説
- Q一般的に痔の日帰り手術とはどのようなものなのでしょうか?
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A
▲痔の治療について精度の高い診療を心がけている
痔の種類によっても異なりますが、近年痔の日帰り手術ができる医療機関が増えたのは、内痔核の硬化を図る薬ができたことが理由の一つだと思います。これは内痔核硬化療法といわれ、内痔核の初期の段階なら切らずに注射だけで根治をめざせるのが特徴です。痔核を切らないため低侵襲で、日帰りに向いている治療といえます。しかし、急性期である嵌頓(かんとん)痔核や外痔核には使用できず、切れ痔(裂肛)や痔ろう(穴痔)にも効果はありません。また、肛門の外に大きく出てしまっている状態の内痔核には期待する効果につながらないことが多いです。
- Qこちらのクリニックで行う痔の手術の特徴を教えてください。
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A
▲検査・診察に力を入れ、念入りな手術準備を行う
当院の手術はCO2レーザーメスを用いることで過剰な皮膚の切除を行わない術式です。一般的な手術と比べ傷は3分の1程度に抑えることができるため、より低侵襲な手術となっています。限りなく低侵襲にこだわり、日帰りでできるのはもちろん術後の痛みや出血を最小限にすることで、「手術の翌日から日常生活に制限を設けない」ことが大きな特徴です。また、傷を小さく抑えることで肛門の機能を損なわない手術になっており、CO2レーザーメスを用いるため傷が目立ちにくいのもメリットです。
- Q難しい症状にも日帰りで対応してくれるんですね。
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A
▲患者のプライバシーに配慮した個室スペースも完備
一般的に数日間入院が必要な難しい症例でも、手術の徹底的な低侵襲化により日帰りでの実施が可能です。通常大きく切除が必要な症状でも、当院で採用している術式は小さく数回に分けて切除ができるため、術後の出血リスクや痛みも抑えることができます。また、手術時に出血しやすい症状も止血をしながら切除ができるため手術中のリスクも軽減が図れます。また、高い技術が必要とされる痔ろうの手術も当院では日帰り手術を行うことができます。「入院しないと治療できないと言われたのですが……」と当院に相談に来る患者さまも多くいらっしゃいますよ。
- Q痔ろうの手術も日帰りが可能なのですか?
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A
▲院内は患者の過ごしやすさを大切にしている
当院は痔ろうも日帰り手術が可能です。痔ろうは薬剤などで治療することはできず、放置するとがん化するリスクもあるため、手術が必須になる病気です。痔ろうは、複雑に入り組んでいることや肛門の筋肉に入り込んでいることが多いため、一般的には難しい手術とされています。当院は、CO2レーザーメスの特徴を生かし、傷を最小限に抑えてしっかりと肛門括約筋の温存をめざせる術式を採用しています。また、術前の検査を入念に行い、事前に計画を立て、十分に準備した上で手術することで、より安全に配慮した痔ろうの日帰り手術をめざせます。長年痔の日帰り手術を行ってきたからこそ可能になった手術だと自負しています。
- Q手術はどのような流れで行われるのですか?
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A
▲新宿駅から徒歩3分、通院の負担にも配慮した立地だ
予約した日時に来院いただいた後、手術着に着替えてから麻酔を行います。麻酔の効果を確認してから手術になります。手術は20~30分程度です。その後、麻酔が切れるまで個室で安静にしていただき、麻酔が切れたことを確認してから帰宅になります。麻酔が切れる時間に個人差はありますが、来院してから帰宅まで2~3時間程度になります。