村上 祥 院長、村上 小夏 先生の独自取材記事
SHO DENTAL Salon
(小平市/花小金井駅)
最終更新日:2023/10/18
西武新宿線花小金井駅から徒歩1分の場所に2023年2月に開院した「SHO DENTAL Salon」。院長の村上祥先生は会社員を経て、20代後半に歯学部に入学したという経歴の持ち主。いくつかの歯科医院での経験を積んだ後に地元である花小金井に開院を果たした。ファミリー層が多い土地柄ということもあり、子どもの歯並びを整えながら、口呼吸の改善を行うなど家族全体の健康と安心を提供していきたいという。祥先生とともに診療にあたる妻の村上小夏先生は明海大学の補綴科に在籍し、顎関節症治療などを主に担当。「うちを選んで来てもらいたい」という思いから院内のインテリアにこだわり、スタッフのホスピタリティーあふれた対応も意識。穏やかな人柄でありながら、歯科医療に強い熱意を持ち取り組む2人に話を聞いた。
(取材日2023年4月12日)
会社員を経て、小さい頃に夢見ていた医療の道へ
こちらは開院して間もないと聞きました。
【祥院長】はい。開院は2023年2月です。明海大学歯学部を卒業した後、複数の歯科医院で勤務し、分院の立ち上げなども経験後、こちらを開院しました。花小金井は私の地元です。この辺りは若い世代のファミリー層が多く住んでいるので、患者さんは子連れのお母さんが多いのではと開院前から想定していました。実際に子連れのお母さん方が予想以上にたくさん来てくださって、そのお母さんが紹介してくれて横のつながりで来てくださる方も。うちにも小さい子どもがいますので、子育て世代の目線に立てていればうれしいです。
【小夏先生】私も夫と同じく明海大学を卒業後、博士号を取って明海大学歯学部の職員として補綴科に在籍しています。現在も講師として学生の指導、診療、研究に携わっています。こちらのクリニックでの診療は主人がメインに行い、私はサポートすることになります。
院長先生は会社員として働いた後に、歯科医師をめざされたそうですね。
【祥院長】私は小さい頃体が弱かったので医師への憧れがありました。医療の道をめざしたい気持ちはあったのですが、会社員として、官公庁系の法案づくりに関わるコンサルティング業務に携わっていました。でも、身近に会社員から歯科医師をめざして頑張っている人がいまして、「そうか、そういう道もあるのか」と。ところが、彼は志半ばにして病気で急逝し、私は大きなショックを受けました。そして、そのことがきっかけでまた医療の道をめざそうと考えるようになり、歯学部に合格したのは27歳の時でした。
【小夏先生】主人からその経緯を聞いた時には、「志が高いな」と強く思いました。一度別の道を歩んでいながら、新たに歯科医師をめざすというのは並大抵のことではないので。その中でこうして志を貫き通して開業に至ったのは素晴らしいことだなと、身内ながら尊敬しています。
前職での経験が診療に生かされているところはありますか?
【祥院長】コンサルティング職の時に行っていた「人との会話を通してコミュニケーションを深め、その方との関係づくりを行いながら物事を進めていく」という点は歯科医師も一緒だと思っています。満足してもらうことや納得した上で決めてもらうということは、会社員時代の経験が役立っているかなと自分では感じています。
【小夏先生】私から見ていても、院長が患者さんに接するときの温かさを感じる話し方は、もともとの人柄もありますが、これまでの経験があったからこそ自然に出てくるものなのだろうと感じます。
子どもの歯並び改善、顎関節症治療などにも力を入れる
一般歯科以外に力を入れていきたい診療内容はありますか?
【祥院長】お子さんの歯並びを整えることには積極的に取り組んでいけたらと思っています。一般的に矯正は一期治療と二期治療に分けられます。一期治療は乳歯と永久歯が混在していたり、乳歯だけで顎の発達が未熟だったりする状態で行う治療。この時期にある程度誘導してあげることで、二期治療の負担の軽減が図れます。一期治療では主に機能性マウスピース型矯正装置を使用します。筋肉の動き、発音、飲み込み方の誘導により歯並びを整えることをめざすもので、お口ぽかんによる口呼吸の改善につながることも期待できます。ワイヤー矯正や床矯正と呼ばれる顎を拡大する装置を入れるよりも費用を抑えられ、二期治療の負担軽減にもつながります。床矯正が必要になる子も中にはいますが、そこまでではない軽度な場合にはこのような矯正が有用と考えています。一般的には6歳から10歳くらいが適応。つけっぱなしではないので歯磨きしやすいこともメリットです。
小夏先生が専門とされている治療内容は何ですか?
【小夏先生】私は顎関節症の治療などが特に専門です。顎関節症という名前はよく知られるようになりましたが、現在は歯周病と同じくらい罹患者が多いといわれています。マウスピースを使うだけの治療は顎の痛みが増大してしまうことがあり実はリスクがあるんです。ですから、当院ではマウスピースを作る以外にマッサージなどで顎をゆるめるための方法もお教えするようにしています。セルフケアとして患者さんご自身にやってもらい、2週間後くらいに再びチェックして改善が見込まれればマウスピースは必要ありませんし、それでもまだという方にはマウスピースをお勧めしています。チェックする際にお口の中まで拝見しますので、それで虫歯が見つかったり、ホワイトニングを希望されたりする場合は、その他の診療も対応できます。
診療の際に心がけていることはありますか。
【祥院長】歯科医院に行くと、座ったとたんにいきなり治療が始まることが多いとも聞きます。当院ではできるだけ患者さんとコミュニケーションを取りながら、「どういうことを考えているのかな」「どういうタイプの人かな」と考えています。治療内容によっては自費診療が選択肢に入ってくる場合もありますが、その際には保険診療と自費診療の材料の説明とともにメリット・デメリットを丁寧に説明し、その方のためになるような治療方針をご提案するようにしています。
ラグジュアリー感ある院内でゆったり治療が受けられる
とてもすてきなインテリアですね。コンセプトについて教えてください。
【祥院長】この辺りは歯科医院が多いので他院とのすみ分けを考え、内装に高級感を持たせてホテルのような雰囲気を意識しました。一番近いところに行くというより「あそこに行ってみたいな」と思ってもらえるようなサービスの提供を強く意識しています。院内は半個室と個室のスペースがあり、子連れのお母さんや「人から見えるのは嫌」という方など、ご希望があれば個室での診療が可能ですのでおっしゃってください。院内は全部フラットで各ユニットの横も広くしてあるので、車いすやベビーカーも問題なく入れます。半個室は白とベージュが基調で、個室は黒基調のシックな感じや花柄など部屋ごとにコンセプトを変えています。エックス線室の壁紙は動物のかわいらしいものにして、お子さんなどの緊張感が少しでも減らせればと思っています。
その他に院内の設備の特徴はありますか?
【小夏先生】歯科医院はお口を触られる特殊な場所ですから、女性の場合はその後が気になることも多いのではないかと思います。診療台で手鏡を渡されても、その場でお化粧までは直せないですよね。ですから、トイレ横の手洗いスペースを広めに取って、パウダールームのような役割を持たせています。受付からも見えないですし、プライバシーを守りながらお化粧直しをしてもらえたらと。また、お子さま連れでも安心して来られる場所でありたいと思っているので、おむつ替えコーナーや小さいですがキッズスペースもご用意しています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
【祥院長】私の地元ということもありますので、地域に根差した歯科医院でありたいというのはまず第一に、うちを選んで来てもらえるような特徴を出すことを一番に考えていきたいです。「歯科医院に行かなくてはいけない」ではなく、「SHO DENTAL Salonに行きたい」と思ってもらえる場所になれるよう、スタッフのホスピタリティーも高くしていきます。慌ただしさを感じることのないよう、お一人お一人にできるだけゆったりと時間を取りたいとも思っています。皆さんの信頼に応えられるように、診療しながら患者さんのニーズをさらに拾い上げていければと考えています。
自由診療費用の目安
自由診療とは一期矯正治療/7万7000円~、二期矯正治療/33万円~、ホワイトニング/2万2000円~、セラミックインレー/6万500円