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柴田 宗彦 院長の独自取材記事

東大島メディカルクリニック

(江東区/東大島駅)

最終更新日:2023/04/27

柴田宗彦院長 東大島メディカルクリニック main

東大島駅から徒歩2分。新大橋通り沿いにある「東大島メディカルクリニック」は、大島駅近くにある本院「まつもとメディカルクリニック」の分院として2022年に開業した。院長を務める柴田宗彦先生は、日本循環器学会循環器専門医と日本内科学会総合内科専門医の資格を持ち、本院でも大島の地域医療に貢献してきた。常に情報をアップデートしながら、患者の気持ちに寄り添った診療を行っており、地域に循環器疾患や糖尿病の患者が多いことを懸念して早期発見に注力。糖尿病の血液分析や24時間ホルター心電図の結果は迅速に提供、エコーは先進のタイプを導入している。「いち早く病気を見つけ、悪化する手前で食い止めたい」と話す柴田院長に、これまでの経歴や、診療時の心がけについて話を聞いた。

(取材日2023年2月10日)

患者の気持ちに寄り添い、ともに考える

先生のご経歴をお聞かせください。

柴田宗彦院長 東大島メディカルクリニック1

東京大学を卒業後、同大学医学部附属病院を経て、公立昭和病院で救命救急に携わりました。重篤な症状の患者さんを診る中で循環器の大切さを強く感じたのが、循環器内科を専門に選んだきっかけです。その後榊原記念病院での勤務し、大学病院に戻ったのですが、当時同じ研究室にいらしたのが、当法人の理事長である松本佐保姫先生です。その頃の私は病棟を診つつ、外来にも対応し、研究や外勤にも励むというハードスケジュールでしたね。大学の仕事以外では区の往診を経験し、会員制の健診センターでは働き世代の健康管理も行い、静岡の病院まで当直で出向くこともありました。その後、2016年にはアメリカに渡って炎症細胞や代謝について研究し、帰国後は外資系の製薬企業で臨床試験の運営に携わりました。

幅広く経験を積まれた後に開業されたのですね。

そうですね。製薬企業で勤務していた頃から、当法人の本院である「まつもとメディカルクリニック」でも非常勤で勤務していたのです。開業医としての松本先生の活躍ぶりを拝見し、大島という土地で地域医療に携わって3年ほどたった頃、分院展開の話がありました。もとより松本先生が掲げる「ともに生きる医療」「顔の見える医療連携」「信頼し合う医療」という3つの理念には深く共感していましたし、これまでの経験を地域医療により生かしていきたいとの思いもあり、2022年10月に分院として開業しました。

診療の際に心がけていることはありますか?

柴田宗彦院長 東大島メディカルクリニック2

患者さんとの信頼関係を大切に、その方に合った治療法を一緒に考えるようにしています。これまで循環器を中心に研究を深めてきましたし、今も常に先進のエビデンスを学ぶよう努めています。エビデンスは試験結果に裏づけられたものではあるのですが、患者さんによって合う・合わないがあるのは事実です。金銭的な問題や治療に対する考え方も人それぞれでしょう。適切な知識を身につけた上で提案をし、しかし一方的に押しつけるのではなく、患者さんが納得して治療を受けられるよう心がけています。理念の一つである「ともに生きる医療」に通じるものがありますね。

病気の悪化を食い止めるため、設備と迅速な検査に尽力

こちらにはどのような患者さんが通われているのでしょうか?

柴田宗彦院長 東大島メディカルクリニック3

近隣にお住まいの方、また本院の「まつもとメディカルクリニック」から移ってきた患者さんもいらっしゃいます。大島と東大島は隣駅で、歩いても行ける距離ですので「本院で予約が取れないからこちらに来た」という方も多いですね。カルテは共有されていますので安心して移っていただけます。本院・西葛西院・当院と、グループ間でスタッフの行き来もあるんですよ。月曜の午前中は私が本院で診療を行い、代わりに松本先生がこちらにいらっしゃいます。本院と当院の両方に通っている患者さんも、顔なじみの医師やスタッフがいるとホッとされるようです。大島で診療して思うことは、この地域には循環器や糖尿病の患者さんがとても多いということ。ちょっとした違和感や健康診断の結果を放置してしまい、悪化して救急車で運ばれるケースもあります。

悪化する前に治療することが重要なのですね。

そのとおりです。循環器疾患も糖尿病も、初期ではあまり症状がありません。だからこそ気にせず放置してしまう方が多いのですが、進行すると命に関わりかねません。早期発見のため、当院では検査機器の充実にも力を入れています。院内にはエックス線撮影装置や心電図、血管年齢の測定器を備えています。エコーは先進のタイプを導入し、心臓はもちろん、頸動脈・腹部・下肢静脈の検査も可能です。糖尿病の血液分析は5分程度お待ちいただければ結果が出ます。また不整脈や狭心症の有無を調べるホルター心電図でも、24時間経過後の分析を院内で行っています。装着の翌日診察時に即時解析を行い、循環器専門医である私がその場で読影します。このように基本的な検査を迅速に行えるよう設備を整え、CTやMRI検査が必要と判断した際は、江東病院など大規模病院と連携して治療を進めています。

医療機関との連携について教えてください。

柴田宗彦院長 東大島メディカルクリニック4

より詳しい検査や手術が必要な場合には、近隣の江東病院や東京都立墨東病院、三井記念病院などに依頼しています。その逆で、手術後の再発を防ぐため、病院から術後の患者さんの経過観察を任されることもありますが、大規模病院から当院に移っても、治療レベルを落とすことのないよう努めています。そのための一つが先ほどの検査機器の充実であり、病院の勉強会にも積極的に参加しています。また地域の他科との診診連携も大切です。当院は地域の皆さんの医療の入り口。循環器や糖尿病だけでなく、さまざまな不調にお悩みの患者さんが日々来院されます。まずは診療によってどのような病気かを見極め、症状に応じて専門のクリニックをご紹介しています。

これまでもこれからも、地域住民の健康を見守りたい

ところで、先生はなぜ医師を志したのですか?

柴田宗彦院長 東大島メディカルクリニック5

実は最初から大きな志があったわけではないんです。ただ、子どもの頃から生き物がとても好きでした。生命への関心や研究心が、私を医療の道に導いたのかもしれませんね。実際に医師になり研究や臨床に携わるうち、私の中に医師としての使命感が芽生えてきました。特に救急救命や循環器内科では、命に関わるような疾患を取り扱うこともありますし、重篤な症状の患者さんに接することも多いです。私たち医師の行動が、患者さんの人生を左右するといっても過言ではありません。目の前の患者さんに真摯に向き合い、しっかりと診ることが使命なのだと思います。患者さんが気づいていなかった病気を見つけることができたり、悪化を食い止める手助けができたりすると、医師になって良かったと思うのです。

今後の展望をお聞かせください。

当たり前のことを、当たり前に。適切に診断して、丁寧に診療を行っていきたいですね。患者さんの中には、医師を前にすると「話しにくい」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。そういうことのないよう、スタッフ全員で話しやすい雰囲気づくりに取り組んでいます。気になることはなんでもお聞かせくださいね。英語での診療も可能です。これまで本院で、またこの場所で、江東区大島の皆さんの健康を見守らせていただきました。これからも地域に信頼されるクリニックをめざしてまいります。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

柴田宗彦院長 東大島メディカルクリニック6

ぜひ年に一度は健康診断を受けてほしいと思います。職場で受ける機会のない方は、区の健診などを利用すると良いでしょう。循環器疾患や糖尿病もそうですが、初期段階では自覚症状のない病気も多々あります。健康診断がきっかけで病気が見つかることも多いんですよ。もし気になる数値が出たら、放置せずにいらしてください。糖尿病の血液分析もすぐに結果をお伝えできます。何の病気でも早期発見・早期治療が悪化を防ぐ第一歩。健康な毎日を送るためにはどうしたら良いか、一緒に考えていきましょう。

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