対面診療とオンライン診療
特性を知りメンタルヘルスに役立てよう
まいにちメンタルクリニック神田駅前院
(千代田区/神田駅)
最終更新日:2025/03/06


- 保険診療
メンタルの不調を感じても、さまざまな理由で患者自身が受診に踏みきれないケースがある。これらの問題を解決する選択肢の一つが、ここ数年で広く知られるようになった「オンライン診療」だ。2025年3月、「ウィーミート神田」より名称を変えた「まいにちメンタルクリニック神田駅前院」のベトリッジクリストファー心院長によると、問診がメインとなる精神科や心療内科の診療と、オンラインとの相性は良いのだという。しかし「対面診療」には心理検査や点滴などの治療にも対応できるという利点があり、同院では対面診療を行いながら、必要に応じてオンライン診療も受けられるような連携体制を整えている。「この2つの診療方法について知ってもらい、精神科・心療内科がより利用しやすいものになれば」と考える院長に、両者の特性について聞いた。
(取材日2023年11月22日/情報更新日2025年3月1日)
目次
診療範囲の広い対面診療と、利便性が良いオンライン診療。上手に使い分けて、メンタルヘルスをもっと身近に
- Q対面診療とオンライン診療の違いは何でしょうか?
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A
▲精神科や心療内科の診療はオンラインとの相性が良いという
対面診療は、医師と患者が同じ空間にいて診療が進められる従来の診療方法です。対してオンライン診療は、インターネットが普及したことにより生まれた診療方法で、国内では感染症の問題があって以降広く知られるようになりました。どちらも条件を満たせば保険が適用され、国の医療制度にのっとって進められるものですが、法的に診療可能な範囲がやや異なります。また、検査や点滴などの治療のように物理的な接触を必要とする診療では対面が必須となる一方、問診がメインとなる診療科、例えば精神科や心療内科においてはオンラインの特性が生かされる傾向にあります。
- Qメンタルの診療で、対面診療を受けるメリットを教えてください。
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A
▲必要に応じオンライン診療も受けられるような連携体制を整える
メンタルの診療では、問診の内容に加えて、患者さんの顔つきや動きなども診断材料の一つになります。対面診療ならば入室時の行動も注意して見られますし、全身の服装の乱れや清潔感も確認できます。患者さん側からすると、移動の手間をかけることが治療への意欲につながることもありますし、実際に医師に会って安心感を覚える方もいらっしゃるでしょう。また職場の近くにクリニックがある方にとっては、時間や場所の確保が必要なオンライン診療よりも、会社帰りに立ち寄れる対面診療のほうが利用しやすいかもしれません。
- Qオンライン診療のメリットについてはいかがでしょうか?
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A
▲気軽な受診方法の一つであるオンライン診療
例えば子育て中で時間が取りにくかったり、ご高齢で外出が難しかったり、自宅や職場の近くにクリニックが少なかったり。このようにアクセス面の不便を感じている方に、オンライン診療はとても向いています。専門知識を持った遠方の医師の診察を受けることも可能ですし、ご自身の症状や性格に合った医師とつながることができるのもメリットですね。また精神科や心療内科の受診に抵抗がある方にも、他人の目を気にすることのない「気兼ねのない診察方法」として利用しやすいのではないでしょうか。内科ほど検査を必要としない精神科とオンライン診療は相性が良く、海外ではすでにこのシステムが普及しています。
- Qこちらのクリニックの診療体制を教えてください。
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A
▲精神科・心療内科がより身近なものになってほしいと話す院長
対面診療とオンライン診療どちらにも対応できる体制を整えております。対面診療の場として立地にはこだわり、神田駅のすぐ目の前で2023年10月より診療を行っています。対面診療のメリットを生かし、注射や点滴などこまやかな治療を必要とする方にも対応可能です。また、遠方にお住まいだったり、比較的症状が安定していてオンライン診療を希望される方には、必要に応じてオンライン診療も受けられるよう連携体制を取っています。ゆくゆくはシームレスに患者さんの病状に合わせて診療方法を選択できるようにしていきたいと思っています。