功刀 大地 院長の独自取材記事
ミント歯科・矯正歯科 江古田
(練馬区/江古田駅)
最終更新日:2025/05/02

西武池袋線江古田駅から徒歩1分という便利な立地にある「ミント歯科・矯正歯科 江古田」。歯科一般のほか、矯正歯科、小児歯科、歯科口腔外科の診療を行う同院には、近隣に住む人や周辺で働く人、また近隣に複数の大学があることから学生も多く訪れる。院長の功刀(くぬぎ)大地先生は2024年2月に同院の院長に就任。診療においては「歯を残すための治療」「痛みの少ない治療」をめざし、噛み合わせや歯並びの治療、特に小児期からの矯正に積極的な姿勢で取り組んでいる。「噛み合わせや歯並びが口腔機能や口腔全体の健康に大きく関わることをまずは知っていただきたい」と話す功刀院長に、診療において重視していることなどを聞いた。
(取材日2025年4月21日)
口の健康の土台となる噛み合わせや歯並びを重視
どのような患者さんが来られていますか?

お子さんからご高齢の方まで、幅広い年齢の方が来院されます。近くにお住まいの方、この辺りでお仕事をされている方のほか、江古田は近くにいくつか大学があって学生が多い町でもあるので、学生さんも多いですね。受診される理由はさまざまですが、歯が痛い、しみる、詰め物が取れたなど、お口の中の何かしらが気になって来られる方、検診やクリーニングなどが目的の方が多いですね。
クリニックのコンセプトや特徴を教えてください。
当院では、虫歯や歯周病、義歯など一般歯科に加え、小児歯科、矯正歯科、口腔外科の診療を行っており、トータルな口腔ケアをしていくことに力を注いでいます。近年、噛み合わせや歯並びの問題が要因となって歯を失う方が増えている傾向にあります。例えば、前歯がうまく噛み合わないと奥歯に負担がかかりやすく、その負担の長年の蓄積で奥歯が壊れてしまうことがあるのです。顎の位置や噛み合わせ、歯並びなど、いわばお口の健康の土台となる部分が不安定な状態では、いくら虫歯や歯周病の良い治療をしても、結局は歯を失うことになってしまいます。さらに、噛む、食べる、飲み込む、呼吸するなど口腔機能の低下、ひいては全身の健康にも影響をおよぼすことも。そのようなリスクを未然に防ぐため、当院では虫歯や歯周病の治療などに加えて、噛み合わせや歯並びを整えるための治療にも、積極的に取り組んでいます。
歯並びや噛み合わせが歯を失う原因になることもあるのですね。

そうなんです。でも、そのことをご存じない方も多いので、当院では初診時に13枚ほどお口の中の写真を撮らせていただき、虫歯の状態などと併せて噛み合わせの状態なども確認します。そして、患者さんと一緒にその写真を見ながら、歯並びや噛み合わせに問題がある場合には、ご説明するようにしています。ご自分のお口の中の状態を見ることはなかなかありませんので、そこで初めてご自身の噛み合わせや歯並びの状態を知る方も少なくないでしょう。まさか歯並びが歯を失う原因になるなんて想像もしていない方がほとんどかと思いますので、その方のお口の状態と、噛み合わせや歯並びに問題があることで起こり得るリスク、治療の重要性などを丁寧にご説明した上で、それも含めた治療をご提案するようにしています。
できるだけ歯を残し、歯を守る治療をめざす
診療において大切にしていることを教えてください。

今ある歯をできるだけ残し、守ることを重視しています。虫歯があるからと、どんどん歯を削ったり、神経を取ったりしてしまうと、結果的に歯を失うことにつながります。できるだけ削らない、神経を取らない、抜かない治療をめざし、ずっとご自分の歯で噛める生活が続けられるような治療を考え、組み立てています。そのためにも診察時には必ず拡大鏡を使用しています。肉眼では見えにくい小さな虫歯やひびなども見ることができますし、過剰に歯を削ることなく最小限の治療でしっかり治すためにも、細部まで確認できることを重視しています。また、治療後に再治療にならないよう、良い状態を維持できるようなケアやサポート、そもそも虫歯や歯周病にならないための予防やメンテナンスも大事だと考えています。
検査機器など設備面でのこだわりはありますか。
当院では歯科用CTや口腔内スキャナーなど、精密な検査ができる先進機器も備えています。3Dスキャナーは、マウスピース型装置を用いた矯正用と、詰め物やかぶせ物を作製するためのセラミック治療用の2台を導入しています。それにより、従来、歯型を採るために使用していた粘土状の印象材を使わないで済むようになり、短時間での対応が可能になりました。このように、なるべく患者さんのご負担の少ない形で精度の高い検査や処置が実現できるようにと考えて設備を整えています。
特に力を入れていきたいと考えている診療はありますか?

すべての診療に精いっぱい臨みたいと思いますが、特に注力したいと考えているのは小児の矯正です。昔と比べて硬いものを噛むことが少なくなったなど、さまざまな要因で顎の筋肉が十分に発達せず、上顎が小さいお子さんが増えている傾向にあります。小児期から無理のない形で骨格を広げ、顎の位置や歯並びを整えていくことがめざせれば、虫歯や歯周病の予防につながるほか、大人になってからの歯並びや噛み合わせの問題によるリスクへアプローチできるかもしれません。将来も見据え、お口を健康な状態に整えていけたらと考えています。お子さんの口腔ケアには、歯科での治療やメンテナンスと、ご家庭でのケアや習慣の両方が大切で、ご家庭でのケアには親御さんのお力が不可欠です。ですから、適切なフッ素塗布、間食の注意、仕上げ磨きの方法など、虫歯になりにくい習慣としてご注意いただきたいことなどを親御さんにお伝えしています。
さらなる診療技術の向上で地域の歯科医療への貢献を
定期的に勉強会を実施するなどスキルアップにも尽力しているとお聞きしました。

私は大学卒業後、クリニックで診療経験を積みながら、インプラント治療と歯周病について専門的な学びを深めてきました。それは、歯を失ってからの最新の治療法について、また歯を失う原因とされる歯周病という疾患について、しっかり学ぶことの必要性を感じたからです。その後、小児歯科や小児矯正についても専門的に学び研鑽を積んできました。当院は職員の教育を非常に重視しており、月に1回、全職種での勉強会や、職種ごとに分かれた勉強会などを実施しています。例えば、歯科医師なら診断力や手技をレベルアップするため、歯科衛生士なら歯周病のメンテナンスやクリーニングについてなど、各職種に特化したテーマで知識のアップデートやスキルアップを図り、患者さんの診療に還元することをめざしています。
診療と勉強会などでお忙しいと思いますが、休日はどのように過ごしていますか?
幼い娘がいますので、休日は家族と出かけたりすることが多いですね。休日にも勉強会などが入ってしまうこともあるのですが、休みの日には家族との時間を大切にしています。また、40代を目前にして体力の衰えを感じつつあるので(笑)、体調を崩して患者さんにご迷惑をおかけすることがないよう、ジムに通って基礎体力をしっかりつけたいというのが現在の目標でもあります。
今後の展望と、読者へのメッセージをお聞かせください。

今後も知識や技術の質向上をめざして研鑽を積み、患者さんの診療に還元していきたいと考えています。中でもお子さんの診療に注力していきたいと述べましたが、もちろん成人の方を含めすべての世代の方に、虫歯や歯周病の予防や治療から、噛み合わせ、歯を失った後の治療まで、これまでに得た知識と経験を生かして、その方に最善と考えられる治療法をご提案していきたいと考えています。また、当院では「痛みの少ない治療」にも注力しており、麻酔時に細い針や電動麻酔注射器を使用する、麻酔注射を打つ時のための表面麻酔剤を使用するなど、できる限り痛みを軽減できるよう努めていますので、痛みに不安がある方にも安心して治療を受けていただけると思います。お口に関する不安や悩みがある方、気になることがある方は、ぜひ一度ご相談ください。しっかり検査をし、丁寧にご説明させていただきたいと考えています。
自由診療費用の目安
自由診療とは矯正治療/19万8000円~、マウスピース型装置を用いた矯正/49万5000円~、小児矯正/55万円~、セラミックインレー/7万1500円~、セラミッククラウン/12万1000円~、インプラント治療/25万8500円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。