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川畑 武彦 院長、川畑 そら 先生の独自取材記事

神宮 川畑整形外科・内科クリニック

(宮崎市/宮崎駅)

最終更新日:2023/07/13

川畑武彦院長、川畑そら先生 神宮 川畑整形外科・内科クリニック main

宮崎市中心部の国道10号沿い、宮崎神宮の鳥居のすぐそばにある「神宮 川畑整形外科内科クリニック」。2022年開業の整形外科と内科を標榜するクリニックだ。院長の川畑武彦先生は千葉大学理学部生物学科を卒業後、社会人になってから医師になることを決意。2010年に浜松医科大学医学部を卒業し、日本整形外科学会整形外科専門医として大学病院や総合病院で研鑽を積んできた。一方、武彦院長の妻である川畑そら先生は2010年に浜松医科大学医学部を卒業後、麻酔科や内科の医師として大学病院や総合病院などで経験を重ねた。武彦院長とそら先生にクリニック開業までの歩みや医師をめざしたきっかけ、診療で大切にしていることなど、語ってもらった。

(取材日2023年5月17日)

地域の人に愛されるクリニックをめざして

この地に開業した理由を教えてください。

川畑武彦院長、川畑そら先生 神宮 川畑整形外科・内科クリニック1

【武彦院長】純粋に私の出身地に近いからですね。私は奄美大島から宮崎県へ移住してきたのですが、私自身は幼稚園から高校を卒業するまでこの地で育ったので、「開業するならお世話になった方たちが多く住むこの地で開業したい」と考えていました。ここは宮崎市の中心地にも近く、何といっても由緒正しい「宮崎神宮」のすぐそばという立地も魅力です。近くに学校などもあり、さまざまな患者さんに通っていただけるのではないかと考え、この地での開業を決意しました。

外観や内装などで力を入れた部分はありますか?

【武彦院長】雰囲気としては、神宮参道入口付近に建つので参道にふさわしい日本らしい部分を意識して造っていただきました。ただ私がサーファーズハウスやバリなど南国らしいモチーフが好きということもあり、院内はそういった自分の好きな要素も含めて造っています。もちろんクリニックですから、清潔感や快適さに配慮した空間づくりも大切にしています。内部の動線については感染症対策も踏まえて入口付近に内科の診察室を、奥に整形外科診療で必要となる部屋を集めるようにしています。バックヤードはすべてつながっていて、私がエックス線室やリハビリテーション室にもスムーズに足を運びやすいよう造られています。

主な患者層や主訴などについてもお聞かせください。

川畑武彦院長、川畑そら先生 神宮 川畑整形外科・内科クリニック2

【武彦院長】地域にお住まいの方が徒歩や自転車で来院することが多いです。年齢層は幅広いと思います。整形外科の場合、日中は高齢の患者さんが多くいらっしゃいますが、夕方になると近くの高校の生徒さんなど学生さんもよく来られます。主訴もさまざまですが多いのは腰痛や膝の痛みでしょうか。
【そら先生】内科では、健康診断の結果をお持ちになってお越しになる患者さんが多いです。健康診断で気になる数値や異常などがあった場合、速やかに生活習慣を見直すなど、医師が介入することで悪化を防ぐことにもつながりますから、気になることがあればどんなことでもご相談いただきたいです。今は痛風でお悩みの患者さんが多いですね。当院は整形外科と内科を標榜しているので、例えば足の痛みなどから痛風が見つかった場合、内科的治療を受けていただけます。

当たり前のことを当たり前にやる大切さ

クリニックの診療の特徴は何でしょうか。

川畑武彦院長、川畑そら先生 神宮 川畑整形外科・内科クリニック3

【武彦院長】私たちは特別な治療を行うというのではなく、「標準的な治療を標準的な形で行う」「当たり前のことを当たり前にやる」ことを特に大切にしています。一見、地味に見えてしまうかもしれませんが、医療の世界ではとても大切なことで、かつ難しいことでもあるんです。私は整形外科を専門としていますが、初めから開業を視野に入れて経験を積んできたので、整形外科領域を幅広く学んできたことが強みだと思っています。幅広く学んできたからこそ、患者さんの相談窓口となることができ、当クリニックでできる治療は当クリニックで完結させますし、より専門的な検査や治療が必要な場合には、それを判断して専門の医療機関へ相談できます。また、理学療法士は県内の拠点病院で活躍してきたベテランばかりです。さまざまな患者さんの痛みや悩みに寄り添えると思いますし、術後の患者さんにも安心してリハビリテーションを行ってもらえると思います。

診療にあたって心がけていることがあればお聞かせください。

【武彦院長】患者さんの話をよく聞いて、患者さんが何を求めているかをしっかり把握することですね。前述のとおり、当院にはさまざまな患者さんがいらっしゃいますので、困っていることは何か、医師にどんなことを求めているのか、薬は欲しいのかなど、患者さんの希望をこまやかに聞き取り、その上で医療の基準としてできることを提供するのが大切かなと思っています。
【そら先生】私もそれは同じ考えです。人によって考え方も大きく違いますからね。
【武彦院長】実際に患者さん側に立ってみるということも大切ですね。患者さんの中にはゴルフをやっている方が多いので、私も開業した頃にゴルフを始めてみたんです。同じスポーツを始めたことで患者さんとの距離もぐっと近くなりましたし、体の使い方や痛みの出方もわかるようになりました。やはり経験を共有してみるというのは大切ですね。

スタッフ全員で大切にしていることはありますか?

川畑武彦院長、川畑そら先生 神宮 川畑整形外科・内科クリニック4

【武彦院長】スタッフ全員が当事者意識を持ち、当院に関わるすべての患者さんの担当者であるという自覚を持って診療に臨むことを大切にしています。あとはスタッフ同士が相手を思いやることも大切ですね。スタッフ同士の思いやりやチームワークが大切だと気づかされたのは、横浜の高度救急救命センターで研鑽を積んでいたときのことです。救命救急の現場で勤務していたのですが、そこでは皆が同じ方向を向き熱心に仕事をしていました。私も規模は小さくても同じような姿勢で医療に取り組める場所を作りたいと思いました。また、スタッフにとってクリニックが家の次に居心地が良い場所になることを願っているんです。その上でスキルや知識を高めていき、患者さんにとっても居心地の良い場所になるといいなと思っています。

なんでも相談できるクリニックをめざして

改めて先生方が医師を志したきっかけを教えてください。

川畑武彦院長、川畑そら先生 神宮 川畑整形外科・内科クリニック5

【武彦院長】私は社会人になってから医師を志すようになりました。生物に興味があったので、高校卒業後は生物学科へ進学して勉強していたのですが、生物について学んでいく中で人間という生き物についても興味を持つようになったのが一つのきっかけです。また、ちょうど大学卒業後に私の友人の何人かが大きな病気にかかり、自分の中で無力さを感じたんです。「大切な人が病気にかかったときに役に立ちたい」という気持ちで医師を志すようになりました。医学部進学後は周りと比べて年齢も上ですし「体力を使う外科系は諦めて、内科系の診療科に進もうかな」と思っていたのですが、たまたま整形外科の先生方の熱意ある診療を数多く見学させていただく機会にも恵まれ、整形外科に興味を持ちました。同僚の後押しもあり「自分の気持ちに素直になろう」と思い、整形外科の道に進むことにしました。

そら先生はいかがですか?

【そら先生】医学部をめざしたきっかけは、ちょうど私が高校生の頃に「小児科の医師や産婦人科の医師が少ない」という報道が話題になったからです。当時生物の授業などにも関心があり、理系の大学に進学することを検討していましたし、自分自身女性として女性の健康には興味があったので、「産婦人科の医師になるのもすてきだな」と思い、医学部を志すようになりました。ただ、実際医学部に進学して実習などを経験してみると「自分は外科系よりも内科系に興味があるな」と思うようになり、進む診療科に悩むようになりました。そんな時、初期研修でお世話になっていた病院の麻酔科の先生が「麻酔科に向いてるんじゃない?」と声をかけてくれて、麻酔科の道に進むことにしました。現在は内科の医師として診療をしていますが、薬の効き方などの観点や治療後の経過を理解している点などで麻酔科時代の経験は生かされていると感じますね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

川畑武彦院長、川畑そら先生 神宮 川畑整形外科・内科クリニック6

【そら先生】生活習慣病などを予防するためには定期的な健康診断を受けることが欠かせません。また健康診断を受けたあとは受けっぱなしにせず、気になることがあれば医師に相談することが大切だと思います。ちょっとした異常であれば、生活習慣を見直すことで悪化を防げるかもしれませんのでお気軽にご相談ください。
【武彦院長】当クリニックはさまざまな症状を幅広く診ることを大切にしています。体の痛みなど気になる症状があれば、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。

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