大川 隆一 院長の独自取材記事
錦糸町おおかわ眼科
(墨田区/錦糸町駅)
最終更新日:2026/01/30
錦糸町駅すぐ近くのビル5階にあり、通院にも便利な「錦糸町おおかわ眼科」。眼科専門病院や大学病院の眼科で経験を積んだ大川隆一院長が、保険診療を中心に、一般的な眼科診療から緑内障や糖尿病網膜症のレーザー治療まで幅広く提供している。このほど、旧医院のすぐそばとなる同じ錦糸町エリア内で移転し、診療環境を整えると同時に、診療動線やプライバシーへの配慮を含めた環境づくりにも注力。患者がより安心して受診できるような体制となった。「これまで培った知識・技術を生かすのはもちろん、患者さんが抱える不安な気持ちを忘れず、一人ひとりに寄り添う医療を心がけています」と語る大川院長に、移転後のクリニックの特徴や診療方針、力を注ぐ診療などについて幅広く話を聞いた。
(取材日2025年12月8日)
移転リニューアルで施設が大幅拡張。先進の設備も導入
こちらを開院されるまでの経緯をお聞かせください。

私は大学時代から眼科志望で、卒業して臨床研修を終えた後は、眼科に専念できる環境がいいと思い、関西の眼科専門病院や大学病院の眼科で診療経験を積みました。その後、東京にある長い歴史を持つ井上眼科病院に入職したのは、手術や難しい症例をもっと経験したいと思ったからです。そこでは多くの患者さんの治療を担当することができ、さらに同院のグループ施設である西葛西・井上眼科病院に移ってからは、一般的な眼科診療に加え、より専門的な網膜硝子体手術などにも力を入れました。同院で医局長も務めた後、この「錦糸町おおかわ眼科」を開院したのは、これまでの経験をもとに地域の皆さんに貢献できればと考えたからです。
今回、旧医院のすぐそば、同じ錦糸町駅前での移転となりました。決断された背景を教えてください。
旧医院で診療を続ける中で、ありがたいことに患者さんの数が徐々に増えてきました。一方で、従来の規模では診療動線や体制の面で無理が生じつつあると感じる場面も出てきました。今後は医師の増員も視野に入れながら、より安定した診療体制を整えていきたいと考えていますし、将来的には医療法人化も見据えています。そうした先の展開を考えた時に、早い段階で環境を整えておく必要があると判断し、従来の倍以上のフロア面積を確保できる場所への移転を決断しました。移転にあたっては、これまで通院されていた患者さんが迷うことなく通い続けられることを最優先に考え、旧医院の斜め向かいにあたる錦糸町駅前のビルを選びました。
移転にあたり、どのような点を重視されましたか。

旧医院での診療を振り返り、防音面をはじめとする環境面の課題を見直しました。診察内容が周囲に聞こえてしまうことや、治療説明をオープンスペースで行わざるを得ない場面があったため、今回は落ち着いて話ができる面談室を複数設け、プライバシーに配慮した説明環境を整えています。手術室については、通常時は透明で外から様子が見える調光ガラスを採用しました。普段から手術室を目にすることで、「どんな場所で治療を受けるのか」を事前にイメージでき、手術時の緊張を和らげられると考えています。実際の手術時には電動ロールスクリーンで遮蔽を行いますのでご安心ください。見えない密室に突然入る不安をなくし、安心して治療に臨んでいただくための工夫です。
検査から手術まで一貫対応。日帰り白内障手術にも注力
院内の設備・検査体制の特徴を教えてください。

検査機器では広角の眼底検査と網膜断面の検査が1台でできる検眼装置、自動で視野の範囲や欠落を測定する視野計、角膜内皮細胞を測定する装置などを設置しました。また、診療室には大きく見やすい有機ELディスプレーがあり、検査や治療の結果などを映し出すことで、患者さんにわかりやすく説明するのに役立てています。治療機器では緑、黄色、赤の3色のレーザー光を1台で照射でき、治療目的に応じて使い分けられるレーザー治療器を導入した他、白内障治療など非常にクリーンな状態で行う必要がある手術のために、外部から雑菌が入らないよう手術室は陽圧換気となっています。今回の移転に合わせて、白内障手術や網膜硝子体手術に用いる手術機器の更新を行いました。また、角膜形状解析装置や前眼部OCTなどの検査機器を導入することで、人工レンズ選択や治療方針の判断において、より精度の高さにこだわった評価ができる体制を整えています。
クリニックの診療方針を教えてください。
クリニックレベルでは珍しい検査・治療機器を備えていますが、診療の中心はあくまで保険診療による一般的な眼科診療です。加えて前職での経験をもとに、日帰り白内障手術、緑内障や糖尿病網膜症の治療など専門的な領域にも対応するのが特徴です。今回の移転で院内の規模は大きくなりましたが、「大きなクリニックだから入りづらい」と感じることのないよう、軽い症状やちょっとした不安でも気軽に受診できる眼科でありたいという考えは変わっていません。また、患者さんと接するときは、見え方が気になるなど何かご心配があって来院されていることを忘れず、相手の声に真摯に耳を傾けるよう心がけています。目がよく見えなければご不安も大きいでしょうから、会話で互いの考えをキャッチボールしながら、気持ちに寄り添う診療を心がけています。
力を入れている白内障手術について教えてください。

白内障は加齢などにより、レンズの役割を果たす水晶体が濁る病気で、物がぼやける、光をまぶしく感じる、視界がかすむといった症状が現れます。当院では問診に加え、視力や眼底検査などを行い、水晶体の濁り具合を確認して病状を判断します。こうした見え方の変化で日常生活に支障が出てきた場合には、水晶体を人工レンズに置き換える白内障手術を検討します。人工レンズには、保険診療で対応できる単焦点レンズと、自由診療となる多焦点レンズがあり、単焦点は1ヵ所にピントを合わせるため、距離によっては眼鏡が必要です。一般的な生活であれば、単焦点レンズと眼鏡の組み合わせでも十分対応できるケースが多いでしょう。移転に伴う設備更新により、目への負担を抑えた手術が可能な環境も整えています。
レーザーによる緑内障や糖尿病網膜症の治療に対応
緑内障や糖尿病網膜症の注意点を教えてください。

緑内障は目と脳をつなぐ視神経がダメージを受け、放置すると視野が欠け、失明に至ることもある病気です。眼圧の高さが原因とされますが、日本人では眼圧が正常でも発症するケースが多く、早期発見のためには定期的な眼科検診を受け、見え方の変化を継続して確認することが重要です。糖尿病網膜症は、糖尿病が原因で網膜の血管に異常が生じ、視力低下や失明につながる病気です。いずれも初期から中期は自覚症状が乏しく、症状が現れた時点では回復が見込めない場合がありますが、病状に応じてレーザー治療が役立つケースもあります。当院ではレーザー機器を備え、院内で治療を行っています。
レーザー治療にはどんなメリットがありますか?
レーザー治療は痛みがほとんどなく、薬だけでは十分な効果が期待できない患者さんにも有用性が見込める点がメリットです。緑内障では目薬による治療が基本となりますが、次第に薬の種類や量が増え、負担になることも少なくありません。初期の段階でレーザー治療を行うことで、薬の増量の回避につながる可能性があります。また、薬物治療で十分な効果が望めない場合にも、眼圧を下げる目的でレーザー治療を行うことがあります。糖尿病網膜症では、網膜に不要な血管が生じるのを防ぐことがレーザー治療の目的で、重症化を防ぎ、将来的に手術が必要となる患者さんを減らす効果も期待できます。
今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

今回の移転を機に、検査や手術体制を見直し、これまで以上に安心して治療を受けていただけるような環境を整えました。今後は新しい検査・手術機器の導入により適用判断の精度が向上したため、有水晶体眼内レンズを用いた手術にも力を入れていきたいと考えています。有水晶体眼内レンズに関心があっても、これまでは遠方の医療機関まで足を運ばなければならないケースもあったと思いますが、身近な地域で相談から治療まで完結できる体制を整えていきます。移転後も、軽い症状や不安なことでも気軽に相談できる眼科であり続けたいと考えています。今後も地域の医療機関と連携しながら、必要に応じて専門病院への紹介や術後のフォローまで責任を持って対応していきます。
自由診療費用の目安
自由診療とは多焦点レンズ/30万円~

