長引く咳は
呼吸器内科の医師に相談
エフユークリニック 代々木公園
(渋谷区/代々木公園駅)
最終更新日:2025/08/13


- 保険診療
「風邪が治ったと思ったのに、咳だけが何週間も続いている」、そんな時は呼吸器内科の受診を検討すべきサインかもしれない。「エフユークリニック代々木公園」では、呼吸器疾患の専門家である内田英彦院長が、咳の原因を丁寧に診断し、必要に応じて近隣の病院と連携しながら早期治療へつなげる。咳は、気管支炎や喘息だけでなく、肺がんや結核といった重大な疾患の初期症状である可能性もある。今回は、長引く咳の原因やリスク、受診の目安について、内田院長に詳しく聞いた。
(取材日2025年7月29日)
目次
“ただの咳”ではないかも? 呼吸器の専門家が語る診察の目安
- Q咳が出たとき、どのような医療機関を頼るのがよいのでしょうか?
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A
▲自己判断せず、専門的な知識を持つ医師に相談しよう
まずは、日頃からかかっている内科クリニックなど、身近な医療機関に相談するのが良いでしょう。多くの咳は一般的な風邪などに伴うものなので、かかりつけ医に診ていただくことが大切です。ただし、薬を飲んでも改善しない咳が2〜3週間続く場合は、専門的な治療が必要な病気が隠れている可能性があります。当院のような「呼吸器内科」は、肺や気管支といった呼吸に関わる臓器の専門家です。特に、喘息を指摘されたことがある方、長年タバコを吸っている方、息苦しさや痰に血が混じるなどの症状がある方は、一度、詳しい検査ができる呼吸器内科の受診をご検討ください。
- Q先生の専門である呼吸器内科について教えてください。
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A
▲患者一人ひとりと真摯に向き合う
呼吸器系の病気は、症状がなく健診によって発見されることもありますが、症状として、発熱、長引く咳、長引く痰や血痰、息切れ、胸痛、声のかすれ、喉の違和感や痛みなどが見られることがあります。具体的な疾患としては、細菌やウイルスの感染によって起こる肺炎、気管支炎、肺結核、アレルギー性疾患である喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、その他に肺がん、胸膜炎などがあります。呼吸器疾患は種類が非常に多岐に渡ります。
- Q長引く咳を放置すると、どのようなリスクがあるのでしょうか?
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A
▲咳によるリスクを資料を用いてわかりやすく説明する
一般的な風邪による咳は1~2週間で軽快することが多いですが、長く続く場合は、喘息、肺炎、COPDといった呼吸器疾患だけではなく、逆流性食道炎など呼吸器以外の疾患が原因のこともあります。また、初期の咳喘息を放置すると、気管支に慢性的な炎症が起き、気管支喘息に移行することがあります。気管支喘息も発作を起こしにくくするための治療である安定期治療が適切に行われないと喘息発作が起きたり、呼吸機能が低下してしまうことがあります。まれではありますが、中には肺がんや結核といった見逃してはならない病気が隠れていることもあります。
- Q専門的な診察を受ける目安はあるのでしょうか?
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A
▲適切な診断のために必要となるレントゲン検査
2〜3週間咳が続くのは、専門的な診察を検討する一つの大きな目安になります。特に、気管支喘息や咳喘息は頻度が高く、「夜間や明け方に咳がひどくなる」「冷たい空気を吸ったり、少し動いたりしただけで咳きこむ」「息苦しさを感じる」といった特徴的なサインが見られることがあります。もちろん、長引く咳には他にもさまざまな原因がありますし、肺炎や肺気胸などのようにすぐに命に関わる可能性のある病気もあり、その場合は速やかに受診していただくのが望ましいです。咳が持続する期間にこだわりすぎることなく、症状が強い場合や気になることがあれば呼吸器内科への受診をご検討ください。