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マンモグラフィと超音波検査を併用
精密な乳がん検診で不安を軽く

山下医院

(大田区/蒲田駅)

最終更新日:2025/05/12

山下医院 マンモグラフィと超音波検査を併用 精密な乳がん検診で不安を軽く 山下医院 マンモグラフィと超音波検査を併用 精密な乳がん検診で不安を軽く
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日本人女性がかかるがんの中で最も多いという、乳がん。発症のピークは40~50代と比較的若く、仕事や子育てで忙しい世代を直撃するため、本人はもちろん家族や職場などへの影響も大きいのが特徴だ。芸能人の乳がん公表や、友人や同僚など身近な人の発症を機に不安を感じている人もいるのではないだろうか。乳腺外科を専門とする山下晃徳先生が院長を務める「山下医院」では、マンモグラフィ検査や超音波検査などを用いた精密な検診により、乳がんの早期発見をめざしている。「マンモグラフィ検査は痛いというイメージがあると思いますが、当院では痛みに配慮した検査を心がけています」と話す山下院長に、乳がんの初期症状や同院での乳がん検診の内容について聞いた。

(取材日2025年4月22日)

マンモグラフィ検査と超音波検査の併用により、患者の乳房の状態に適した検査が可能に

Q乳がんの初期症状を教えてください。
A
山下医院 患者の不安を払しょくするために尽力する

▲患者の不安を払しょくするために尽力する

最もよく見られるのは乳房のしこりです。また、乳頭から血性分泌という血が混じったような分泌物が出ることもあります。赤・茶色・濃い黄色の分泌物は早期乳がんのサインである可能性があるため、必ず受診しましょう。乳頭や乳輪のただれは、パジェット病という高齢者に見られる特殊な乳がんの可能性もあります。一方で初期の乳がんで痛みが出ることは少なく、乳腺症や乳腺炎などが疑われます。ただし、痛みを伴うケースもありますし、逆にしこりや血性分泌があっても必ずしも乳がんとは限りません。乳腺線維腺腫という良性のしこりや、乳頭や乳輪のただれも皮膚炎ということも。自己判断せず、乳腺専門の医師の診察を受けることが大切です。

Q検診の意義と、何歳からどの頻度で受けるべきか教えてください。
A
山下医院 コミュニケーションを大切に、検査や治療を進める

▲コミュニケーションを大切に、検査や治療を進める

乳がんは女性の9人に1人が生涯のうちに罹患するといわれ、誰もがかかる可能性があります。乳がんの治療では、腫瘍の大きさよりもがんの性質やホルモン受容体の有無が重視されるようになっており、2cm以内の小さながんでも再発のリスクはあります。しかし、ごく早期に発見することで、再発予防や乳房温存手術につなげやすくなります。だからこそ、早期発見・早期治療が大切です。自覚症状がなくても定期的な検診を継続しましょう。厚生労働省は40歳以上の女性に2年に1度の検診を推奨しています。ただし、家族に乳がんの既往があるなどリスクが高い方は、30代からの検診もご検討ください。

Qこちらで対応している乳がん検診について教えてください。
A
山下医院 小さな違和感も見逃さないように、さまざまな手法で検査を実施

▲小さな違和感も見逃さないように、さまざまな手法で検査を実施

当院では問診と視触診のほか、マンモグラフィ検査と超音波検査を行っています。マンモグラフィ検査は、小さなしこりや、しこりになる前の「石灰化」という状態を見つけることが得意で、早期発見に役立ちます。しかし、画像には乳腺も乳がんも白く映るため、高濃度乳房という乳腺の量が多いタイプの人ではしこりの有無がわかりづらく、1cm程度のがんを見落とす可能性もあります。その点、超音波検査では小さい腫瘤をみるのに優れているので、マンモグラフィでは判別しにくいしこりの有無の確認に有用です。それぞれの機器の弱点を補うために、最初の検診では両方の検査を受けるようお勧めしています。

Q乳がん検診を行う際に、先生が心がけていることはありますか?
A
山下医院 患者の状態に合わせ、負担の少ない検査をめざす

▲患者の状態に合わせ、負担の少ない検査をめざす

乳がん検診ではすべての方に同じ検査を行うのではなく、患者さんの乳房の状態に応じて適切な検査方法を選ぶことが大切だと考えています。例えば高濃度乳房の方には、マンモグラフィ検査では病変が見にくいため、超音波検査を併用するよう提案しています。また、触診を希望しない方には画像検査を先に行い、その結果を見て必要があれば触診を行うという流れを取っています。マンモグラフィ検査は乳房を圧迫板で挟み、薄く広げて撮影するため痛みを感じる方が多いのですが、当院ではなるべく痛みを和らげるために工夫をしています。痛みの少ないマンモグラフィ検査により、なるべく多くの方に検診を受けていただければと思っています。

Q検診結果が要精密検査となった場合の対応を教えてください。
A
山下医院 患者に寄り添った、丁寧な説明を行う

▲患者に寄り添った、丁寧な説明を行う

診断をより適切なものにするために、特殊麻酔の後に少し太い針で組織を取り、顕微鏡で調べる組織検査を行います。その結果、乳がんと診断された場合は専門治療のできる医療機関をご紹介いたします。要精密検査という結果が出て、パニックになる方もおられるかもしれませんが、要精密検査だからといって必ずしも乳がんとは限りません。がんと確定する人の割合は要精密検査と判定された方の5%未満です。異常がないときは「心配ありませんよ」ときちんと説明することも、開業医の役割だと思っています。不安を抱えたまま過ごすのではなく、早めに医療機関を受診しましょう。

ドクターからのメッセージ

山下 晃徳院長

厚生労働省が推奨する乳がん検診の頻度は、40歳以上の方で2年に1回ですが、私は年1回の受診をお勧めしています。というのも、仮に検診を忘れてしまっても、年1回であれば次の検診までの間隔が空きすぎず、発見の遅れを防げるからです。間隔が2年以上空かないよう、意識していただければと思います。また、乳がんに対する関心を持つことは大切ですが、過度に不安になる必要はありません。セルフチェックも「しこりを探す」ではなく、「いつもと違う変化がないかを確かめる」程度で十分です。検診を定期的に受けるとともに、セルフチェックで不安なことや気になる変化があれば、ためらわず相談に来ていただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マンモグラフィによる乳がん検診/8800円、マンモグラフィとエコーによる乳がん検診/1万3200円

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