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奥田 恭子 院長、高倉 桃子 副院長の独自取材記事

奥田皮膚科医院

(横浜市磯子区/洋光台駅)

最終更新日:2020/04/01

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洋光台で30年以上も診療を続け、地域からの信頼も厚いという「奥田皮膚科医院」。「開業した頃は女医も皮膚科の医師も少ない時代。本当にやっていけるの? と心配されるほどでした」と開業当時を奥田恭子院長は振り返る。2012年春からは長女の高倉桃子副院長も加わり、午前が副院長、午後が院長という診療体制に。患者の要望にきめ細かに応え、迅速で的確な診断と丁寧な治療を心がける二人の医師に地域に根ざした診療を行う同院の魅力と親子2人で行う、息の合った診療の秘密に迫った。
(取材日2017年11月8日)

30年以上続けた皮膚科医院を、母と長女の2人体制で

先生方が、医師をめざしたのは何がきっかけだったのでしょうか?

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【奥田院長】私は「手に職をつけたい」と思ったことがきっかけです。当時は女医は医師全体の中で1割未満の珍しい存在でしたが、私の実家は歯科医院だったせいか、すぐ賛成してくれましたね。また私が通った高校の大先輩に、日本女医会会長にもなった女性医師が高校にも何度も講演に来ていただいて、非常に尊敬していました。こうした方の話も、私が医師になる後押しをしてくれました。東邦大学医学部に入ったのは、この方が卒業した大学だったからなんです。
【高倉副院長】私は患者さんがどうしたら喜んでくれるかと毎日考えて一生懸命仕事をしている母を見て、私だったらどんな医者になろうかなといつも考えていました。また、女性ですからきれいな肌に興味があったのと、女性であることがプラスになるのではと皮膚科を専門にしました。実際に診察してみると、皮膚科は全身状態も関与する非常に奥深い科だと実感しています。

こちらで診療を続けてきた感想をお聞かせください。

【奥田院長】洋光台は70年代から駅とともに団地ができて開発が進み、大勢の人が住み始めた場所ですが、私が開業した1980年当時は近くに皮膚科がほとんどなかったので、開院したところ地域の方々に非常に喜んでいただきました。知り合いから「本当にやっていけるのか?」と心配されましたが杞憂に終わりましたね(笑)。今では、高齢の方はもちろん、若い方やそのお子さんの受診が増えてきたので4年前に診療室と待合室を拡大し、待合室にはお子さんが遊べるキッズルーム、トイレにはベビーシートを完備し、患者さんが気持ちよく過ごせるようにしました。

副院長が診療に加わったことでの変化はありましたか?

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【高倉副院長】予約制での対応になりますが巻き爪ワイヤー治療やナローバンドUVB治療を導入し、さらに美容分野にも力を入れています。ケミカルピーリングはニキビ治療や美顔ケアが期待でき、幅広い年齢層の方が受けています。予約制で健康保険適用外なのですが、比較的お手頃と感じられる料金で提供しています。医院で使用する基礎化粧品、美白化粧品、ピーリングなどに関しても全て母と試して納得のいくものを扱っております。特に美白などの化粧品は次々と新製品がでるので美容皮膚科学会などの情報を常にチェックしています。

スタッフ全員の協力で実現する、迅速で丁寧な治療

待たずに済む時間帯など、受診のこつはありますか?

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【奥田院長】皮膚科は熱傷、じんましん虫さされといった急患が多いので、すばやく対応できるようあえて予約制を採用していません。通常は副院長が午前、院長が午後の診察を担当しますが、日によって混雑の具合は違うので、混雑時は二診体制にて待ち時間短縮を心がけています。受付では順番やおよその待ち時間をお知らせできますし、受付に声をかけていただければ外出していただいて構いません。また院内全員で協力し丁寧な診療に努めています。コミュニケーションも大切にし、看護師やスタッフとお薬や治療方法についての勉強会を開き、患者さんにわかりやすく説明できるようにしています。私が患者さんと話すと早口になりがちなので、それを補ってもらう大事な役割です。また外用薬もステロイドと保湿剤を混ぜて効果を高める、その割合も変えるなど、いろいろと工夫もしています。そのためか湿疹でお悩みの患者さんは、当院を受診されることが多いんですよ。

湿疹の患者さんへの治療とは、どのようなものでしょうか?

【奥田院長】湿疹がひどい方には、ステロイドを塗るだけでなく、その上に亜鉛華軟膏を伸ばしたリント布を貼って、包帯を巻いています。1時間くらいかけて全身処置をすることもあるんです。この方法で、10年くらい苦しんでいたひどい湿疹が3日くらいで楽になった、もっと早く来院していればよかったという声も聞きます。
【高倉副院長】ただ、これは院長が話したように非常に手がかかるのです。しかしやはり患者さんのことを考え丁寧に治療したいと思うと、時間がかかっても行います。

本当に丁寧な診療を心がけられているのですね。

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【高倉副院長】患者さんからも「前回のはべたべたして嫌だから、次はもっとさらりとしたお薬がいい」など、細かなご要望が出てきますので、それに対応できるよう例えばお薬は勉強会で自分たちでつけて、その感触を確かめるようにしています。あと母と仕事をしてみて、「この方はもっとシンプルな治療のほうがいい」「この方はこの薬がきらいなの」と患者さん一人一人の背景、性格などに応じ治療をしているのには驚きました。30年以上も続けていると、詳しくお話ししたい方、用事だけ済ませて帰りたい方、患者さんの個性まで把握しているのです。私も見習っていきたいですね。

地域の患者の要望に応えて、よりきめ細かな診療を

皮膚科を受診する時、何か患者さんにアドバイスはありますか?

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【奥田院長】最近は塗り薬や飲み薬など、よく効くお薬がそろっています。特に爪白癬は内服薬に近い効果のある外用剤も出てきています。しかし患者さんが市販薬を塗っていると、医院では菌が検出しにくくなり、治療しにくくなるんです。また皮膚病から、糖尿病などの全身性疾患がわかる場合があります。皮膚科になじみがない方も多いと思いますが、何か皮膚の異常を感じたら皮膚科を受診していただきたいですね。
【高倉副院長】皮膚科のお薬は塗り方が適切でないと、治りが悪くなることもあるので「この範囲に、これくらいの量を、こんなふうに塗って」と、初めてのお薬を渡す場合など、必要に応じて看護師や専任スタッフが丁寧に説明しています。実は家族もひどいアトピー性皮膚炎でしたが、毎日きちんとスキンケアをし、薬を塗ってあげたら、本当にきれいになったんです。忙しくても、毎日続ければ効果はあるんだと実感しましたね。

診療の日はお忙しいようですが、お休みはどうやってリフレッシュを?

【奥田院長】15年ほど前からは、時間に余裕が出てきたので写真撮影も趣味になりました。待合室に飾ってある写真は全て自分がとったもの。おかげさまで最近は土門挙文化賞奨励賞も受賞しました。またそうした写真の趣味が発展して、より生き生きとした人間を見たいと思い、ここ数年はアジア各地を回り、そのうちいくつかは写真集にしました。インド、ケニア、バングラデシュなどの国々を旅行しています。
【高倉副院長】前日まで診療していたのに、翌日は海外ですから、母の行動力には驚きますね。しかも携帯電話も通じない場所なので、こちらは帰ってくるまで心配しているんですよ。私も旅行は好きですが、子どもがいて母ほど色々なところにはいけません。最近は子どもとミュージカルや映画などを楽しんでいます。

医師の立場からは、どんなことに気をつけて診療されていますか?

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【高倉副院長】日々患者さんが本当に気にしていることを、解決したいと思って診療に取り組んでいます。表面的には「かぶれができた」「ニキビを治したい」という話でも、よく話を聞くと、肌のしみが気になっている、ニキビの再発が心配という場合もあるんです。それを解決するには治療だけでなく、ふだんの生活や化粧品の選び方などのアドバイスも大事になります。患者さんが納得して、よかったという笑顔で帰っていただくために、一人ひとり丁寧に治療していきたいと思っています。
【奥田院長】買い物途中や外出前に立ち寄る方も多く、「この時間までに終わりたい」といった希望もあります。患者さんの要望には、これからもできるだけ対応したいと思っています。これから家族と一緒に洋光台でずっと診療を続けていきたいと思っています。

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