藤田 晃大 院長の独自取材記事
フジタデンタルクリニック 青山
(港区/表参道駅)
最終更新日:2023/03/07

表参道駅から徒歩6分、骨董通り沿いに立つオフィスビル7階にある「フジタデンタルクリニック 青山」。世田谷区駒沢にある「フジタデンタルクリニック」の分院として2021年に開院した同院は、矯正治療やセラミック治療など審美面に配慮した治療に特化した歯科医院。エレベーターを降りると、サロンのような高級感あふれる空間が広がっている。センスの良い院内デザインは、すべて藤田晃大院長が手がけたもの。「院内を見た患者さまに『こういうデザインをする先生なら安心して任せられる』と感じていただければうれしいですね」と笑顔で話す。同じ歯科医師だった亡き父の思いを受け継ぎ、南青山での開院を実現した藤田院長に、同院の特徴や診療のコンセプト、歯科診療にかける思いなどを聞いた。
(取材日2023年1月18日)
美しく機能的な口元をデザインすることをめざす
こちらの歯科医院の特徴と開院の経緯をお聞かせください。

当院は歯列矯正と審美歯科に特化した、自由診療専門の歯科医院です。2001年に世田谷区駒沢に開院した「フジタデンタルクリニック」の分院として、2021年にオープンしました。このエリアで開院したのは、父との約束があったからです。父は矯正治療が専門の歯科医師で、神奈川県で歯科医院を営んでいました。本院でも月に1、2度診療してくれていて、「南青山あたりで一緒に歯科医院をやろう」と話していたのですが、10年ほど前に他界しました。歯科医院が林立するエリアで自分一人でやっていく決意ができず、歯科医院を開院する話はそれきりになっていたのですが、この先、人生の最期を迎えたときに「やっておけば良かった」と後悔したくない、失敗してもいいからやってみようと決意して、父と描いた夢を実現するためにスタートを切りました。
どのような患者さんが来院されていますか。
歯列のでこぼこや出っ歯をきれいにしたい、口元を美しくしたい、歯を白くしたいなど、審美面でのニーズに幅広く対応しています。患者層としては20~30代の女性が多いですね。ブティックやレストラン、カフェなどが立ち並ぶ骨董通り沿いにあり、ショッピングや食事などを楽しむついでに予約を入れておいて、気軽に立ち寄ってくださる方もいらっしゃいます。私にとって「患者さまの満足度の高い治療」とは、治療したご本人の満足にとどまらず「友人・知人に紹介したくなる治療」だと考えています。質の高い、精密な治療とホスピタリティーを追求することで、思わず友人に紹介したくなる、そんな歯科医院をめざしています。
院内は、サロンのようなラグジュアリーな空間ですね。院長ご自身のデザインと伺っています。

世田谷区駒沢の本院同様、当院も私が自分でデザインしました。女性の患者さまが多いので、待合スペースは白を基調に、華やかでありながらリラックスできるサロンのような空間を意識しました。対して診察スペースは、黒やグレーなどシックな色合いを取り入れ、落ち着いた雰囲気に仕上げており、大きな窓に面してユニットを設置しています。ビル7階にあるので眺めも良く、患者さまの緊張感を和らげてくれるのではないかと思います。当院は単に見た目をきれいにすることをめざすだけではなく、一本一本の歯の形や位置、患者さまの顔とのバランスなどをトータルに考えながら口元をデザインすることに力を入れています。院内を見ていただいて「こういうデザインができる先生なら安心して任せられる」と感じていただけたらうれしいですね。
細部にまでこだわった治療で美しさを引き出す
こちらの歯科医院での矯正治療の特徴を教えてください。

ワイヤーとブラケットを用いたスタンダードな矯正治療のほか、マウスピース型装置を用いた矯正も行っています。マウスピース型装置の作製の型採りには3Dスキャナーを使用しており、従来のシリコン印象のような不快感は少なく、より精密・適切な歯型を採ることが期待できます。また、スキャナーで取得したデジタルデータをパソコンに取り込み、歯の動きをシミュレーションすることで矯正前にめざす矯正後の歯並びと口元の雰囲気を確認することも可能です。事前に矯正後のイメージがわかっていれば安心して始められるでしょうし、モチベーションにもつながるのではないかと思います。
マウスピース型装置を用いた矯正で気をつける点は?
マウスピース型装置は透明なので目立ちにくく、ワイヤーを用いた矯正と比べて通院頻度が少ない、食事や歯磨きの際は取り外しできるなどのメリットがあります。多くの症例に使用できますが、1日のうち20~22時間は装着する必要があるので、患者さま自身の努力も問われます。きちんと装着する自信がない方はワイヤーを用いた治療法をご提案します。その場合は、なるべく目立たないように白や透明のワイヤー・ブラケットの使用や、歯の裏側に装置をつける舌側矯正も行っています。
セラミック治療も行っているそうですね。

補綴治療において歯の色が気になる患者さまには、歯にセラミッククラウンをかぶせるセラミック治療もご提案できます。セラミッククラウンの作製は歯科技工所に一任している歯科医院が一般的と思いますが、当院では仮歯のデザインも私が行います。カウンセリングに十分な時間をかけ、何度も患者さまとご相談しながら、色を細かく調整し、患者さまの理想に近づけたデザインに仕上げた上で、信頼している歯科技工士さんに本歯の作製をお願いしています。
カウンセリングを重視し、患者との信頼関係を築く
治療を自由診療に限定しているのはなぜですか?

保険診療には治療内容や使用する材料などに制限があり、限界があると感じているからです。また、患者さまに治療法を複数ご提案したときに、「値段が安いほうでいい」と安易に決めてほしくないという思いもあります。私自身は費用のかかる治療をお勧めしたいわけではなく、大切な体に入れるものだからこそじっくり検討した上で、ご自身が満足できて、長く使えるものを選んでいただきたいと考えています。そのためにも、当院ではカウンセリングを重要視しており、患者さまがご自分で適切な治療を選んでいただけるよう、わかりやすい説明を心がけています。その結果、他の歯科医院で保険診療が適応される治療を受け、矯正治療だけを当院で受けていただいても構いません。ご提案した治療を無理強いすることはありませんし、矯正治療に関しては無料相談も行っています。安心してご相談いただければと思います。
診療で大切にしていることを教えてください。
患者さまと信頼関係を築くことを大切にしています。そのためには、私たち歯科医師が患者さまのニーズやこだわりをくみ取って治療をご提案することはもちろんですが、患者さまからも治療に対する要望や不満、意見などを率直にお伝えいただく必要があると考えています。歯科治療について何でも気兼ねなく話し合い、同じゴールをめざして協力し合える関係でなければ、治療の成功にはつながりません。ディスカッションを重ねて患者さまが理想とする美しい口元を一緒にデザインしていければと思っています。また、患者さまがご自分の気持ちや意見を気軽に話せるように、治療を行う私自身もオープンマインドでいたいと思っています。時には自分の趣味の話なども交えながら、コミュニケーションを深めています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

歯列矯正やセラミック治療で歯や口元を整えることをめざせたら自信が生まれ、人生観が大きく変わるかもしれません。歯科医師は治療を通して歯の健康を守ることはもちろん、患者さまの生活の質の向上にも貢献できる、素晴らしい仕事だと感じます。数ある歯科医院の中から当院を選んで足を運んでくださった患者さまに「ここに来て良かった」と思っていただけるよう、技術的に専門性が高く、審美面にも配慮した治療の提供はもちろんのこと、ホスピタリティーあふれる対応を心がけています。SNSでの相談にも対応していますので、歯や口元の悩みは気軽にご質問いただければと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正(前歯を中心とした矯正)/55万円~、マウスピース型装置を用いた矯正(全体矯正)/88万円~、表側矯正/85万円~、裏側矯正/104万5000円~、セラミッククラウン/11万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。