印南 知哉 院長の独自取材記事
すみれ歯科
(土岐市/土岐市駅)
最終更新日:2025/04/14

土岐市役所からほど近い県道沿いに立つ「すみれ歯科」。すぐ近くには小学校があり、校庭からにぎやかな声が聞こえてくる。「子どもから高齢者まで幅広く診療したい」と話す院長の印南知哉(いんなみ・ともや)先生は、勤務医時代、歯科治療全般に携わり、その経験と技術を生かして2022年12月に開業した。女性の歯科医師とともに、一般歯科、小児歯科、矯正歯科、審美歯科など、さまざまな歯科診療のニーズに応えているが、中でも特に重視しているのは、予防歯科。そのきっかけとなったのは、勤務医時代に携わった訪問歯科診療の経験だという。これまでの経験や診療時に心がけていることなどから、印南院長の優しい人柄が伝わってきた。
(取材日2025年3月10日)
幅広い年代の口腔内を、幅広く診療
まずは、クリニックのコンセプトを教えてください。

当院のコンセプトは、お子さんからご高齢の方まで、ライフステージに合わせた治療を提供することです。一般歯科から小児歯科、矯正歯科、審美歯科、インプラント治療など歯科診療全般に対応し、さまざまニーズに対応できるようにしています。勤務医時代から「開業するなら、幅広い年代の患者さんを診たい」と考えていましたので、これまで歯科診療全般に携わって経験を積んできました。その経験を生かしたいと思い、2022年12月に開業したのです。開業した現在、理想的な歯科診療をより追求できるようになったと感じています。
クリニックの隣に小学校がありますが、患者さんはお子さんが多いのでしょうか?
徐々にお子さんが増えていきましたね。特に多いご相談は、小児矯正です。当院では、乳歯列の時期に行う0期治療から対応しています。大人の患者さんは、むし歯治療、歯周病治療からセラミック治療まで、ご相談内容はさまざまです。土岐市内だけでなく、多治見井、瑞浪市、恵那市からも来院されていて、最近では患者さんがご家族やご友人などに当院を紹介してくださるケースが増えています。交通量の多い県道沿いにありますので、たまたまクリニックの前を通って当院のことを知ってくださる方も多いようです。また、当院には子どもの治療が得意な女性の歯科医師もいますので、「初めて歯医者に来ました」というお子さんも訪れています。
診療の際に心がけていることを教えてください。

当然のことではあるのですが、丁寧に説明するように心がけています。マイクロスコープや歯科用CTなどの画像をお見せしながら説明したり、自作の資料を活用したりしながら、視覚的にわかりやすく伝えるようにしています。その他にも、精度の高い検査・治療を提供できるよう、各種機器や衛生面に配慮するための滅菌機を使用しています。私はどちらかというと、ラフな感じで患者さんと会話を通して関係を築くよりも、歯科医師として適切な治療を提案し実施することで信頼関係を構築していきたいと思っています。必要な治療についてわかりやすくお話しすることで、患者さんとの関係性を徐々に築いていければと思い、日々治療に取り組んでいます。
定期検診・予防歯科が当たり前になるよう、啓発に注力
勤務医時代はどのような経験を積まれたのでしょうか? ご経歴をお聞かせください。

広島大学歯学部を卒業後、広島県内の歯科クリニックに5年ほど勤務し、2016年から2022年の開業まで、岐阜県内の歯科クリニックで診療にあたりました。実際に歯科医師になり、患者さんに感謝してもらえることがうれしくて、「やりがいのある仕事だな」と実感しています。勤務医時代から開業を意識していましたので、幅広い年代の患者さんを診療することを見据え、歯科診療全般を行う歯科クリニックで経験を積みました。
勤務医時代の心に残るエピソードを教えてください。
広島県の歯科クリニックで、訪問歯科診療に携わりました。その時に、高齢になってからの歯のメンテナンスやセルフケアの難しさを感じました。「もっと早くからケアができていれば」「口腔内をメンテナンスできる環境が整っていれば」と思うケースが多くて。セルフケアが困難になった患者さんをサポートすること、さらに子どもの頃からセルフケアや定期検診を習慣にすることが大切だと痛感しました。訪問歯科診療に携わったのは短期間でしたが、この経験から予防歯科を重視するようになり、現在も予防に力を入れています。
患者さんに予防歯科の大切さを伝えるために、工夫されていることはありますか?

少しでも予防に対する意識が変わってくれると良いなと思い、待合室のモニターに、予防歯科やセルフケアに関する自作の資料を映しています。この資料は、大人と子どものそれぞれのケアについて、イラストを交えて説明したものとなっています。また、患者さんの「痛い」「怖い」に配慮した治療を行うように心がけています。患者さんの痛みや不安に配慮しながら、さらにメンテナンスの変化を実感しやすい機器を備えて、予防歯科にあたっています。
歯科医師と歯科衛生士が、口腔の健康を的確にサポート
予防歯科の中心を担う歯科衛生士さんやスタッフの皆さんについて教えてください。

当院では、技術のあるベテランの歯科衛生士が活躍しており、自信を持ってお勧めできるスタッフです。知識も経験も豊富で、メンテナンスも丁寧に行ってくれています。セルフケアの方法も患者さんにしっかり伝えてくれていますね。他に、女性の歯科医師や歯科助手、受付スタッフが診療を支えています。皆さん、私が指示をしなくても自主的に行動してくれており、日々本当に助かっています。当院にとって頼もしい存在です。
クリニックの設備や雰囲気づくりで工夫されたことはありますか?
入り口にスロープを作り、車いすやベビーカーでも院内に入りやすいようにしました。待合室から診察室への動線は一直線になっているので、スタッフも患者さんも移動しやすいと思います。また、スタッフが診察室の裏で作業している様子が患者さんに見えないようにしました。院内は白と木目を基調とした、シンプルなデザインです。待合室にある小さな観葉植物は、私が世話をしています。開業するまで植物を育てることに関心がなかったのですが、開業祝いで観葉植物を頂いたことをきっかけに、水やりをするようになりました。スミレは咲いていないのですが、小さな鉢に入った観葉植物を見るたびに癒やされています。
今後、どのようなクリニックをめざしていきたいですか?

やはり、予防歯科と定期的なメンテナンスに訪れる患者さんが増えると良いですね。最近は予防に対する意識が高まっているといわれていますが、子どもの頃から予防と定期検診を習慣化してほしいと願っています。また、小児矯正や精度の高いセラミック治療も、将来のより良い口腔内環境づくりの実現につながるので、力を入れていきたいです。今後は歯科衛生士の増員も検討しながら、多くの患者さんに対応できるようにしていきたいと考えています。土曜日も午後5時30分まで診療していますので、平日の受診が困難な方もぜひお越しください。お子さんからご高齢の方まで、幅広い診療に対応していますので、お気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは矯正歯科/33万円~、インプラント治療/38万5000円~、セラミックを用いた補綴治療/6万5000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。