田口 恵理佳 院長の独自取材記事
北千住すずらん歯科
(足立区/北千住駅)
最終更新日:2026/02/13
北千住駅から徒歩3分。住居を含む複合施設の2階に位置する「北千住すずらん歯科」は、医療法人社団健晃会の3つ目の歯科医院として2022年10月に開業した。一般歯科をはじめ口腔外科、矯正歯科、インプラント治療などの各分野が専門の歯科医師が在籍し、幅広い症例の治療を院内で完結できるのが特徴だ。2024年から院長を務めるのは、一般歯科全般に通じ、特にマイクロスコープによる根管治療を数多く手がけている田口恵理佳先生。同院は気軽に立ち寄れるカフェのような雰囲気で、待合室ではコーヒーなどを楽しむことができ、患者がくつろげる配慮が随所に感じられる。田口院長に、同院の診療体制や診療で大切にしていることについて聞いた。
(取材日2025年1月21日)
各専門分野の歯科医師がそろい、幅広い症例に対応
まず、先生のご経歴をお伺いできますか?

基本的には、ずっと一般歯科治療全般を手がけてきました。子どもから高齢者まで幅広い患者さんを診る中で、小児治療から義歯治療、根管治療まで、自由診療・保険診療ともに、本当にさまざまな治療を全般的に経験してきました。中でも、マイクロスコープによる根管治療は長く勉強してきたもので、院長になった今も多くの治療を行っています。当院には、もともと勤務していたのですが、ここに来る前に他の歯科医院で分院長を経験していたことなどから院長就任のお話をいただき、2024年から院長を務めることになりました。北千住という土地柄か、当院の患者さんは現役世代の方が多めですが、老若男女さまざまな患者さんがいらっしゃいます。クリニックとしてはインプラント治療や矯正歯科に注力する他、審美的な補綴や根管治療をはじめとする精密治療も、保険診療・自由診療ともに数多く行っています。
複数の歯科医師が在籍されていると伺いました。診療体制を教えてください。
口腔外科や矯正歯科を専門とする歯科医師が曜日交替で来てくれているのに加え、インプラント治療については理事長、難しい根管治療については大学病院に残っている歯科医師などと、それぞれ専門分野を持つ歯科医師がそろっています。もちろん、病状によっては大学病院などに紹介することもありますが、「この症例ならこの先生」と、院内で幅広い症例に対応できる体制を整えています。また、各分野の専門の歯科医師を講師として、勉強会を多く行っています。こうして専門外の分野について学ぶことで、専門外の症例についても「当院で診られるかどうか」を判断できるよう、総合的な診断力の向上に結びつけているのも当院の強みといえるでしょう。月に1回ほどは、同法人の3院で症例検討会や勉強会も開催しています。歯科医師だけでなく歯科衛生士や助手も一緒に参加し、スタッフの知識向上やレベルアップにもつながっていると思います。
保険診療と自由診療ではどのような違いがありますか?

保険診療は適用されるケースや使用できる素材などが決まっていますが、自由診療には制限がありません。そのため自由診療では、保険診療の対象にはならない治療法や耐久性・審美性に優れた素材の使用が可能ですが、自費負担となる分、治療費は高くなります。例えば、1本の歯に問題が生じた時、抜歯してインプラントを入れる、保険診療のブリッジを入れる、自由診療で義歯を入れるなど、さまざまな治療法があります。何が適した治療かは、患者さん自身の口腔内に対する考え方の他、患者さんの年齢や状況などによって変わるので、当院では保険診療から自由診療まで幅広い選択肢をそろえています。なお、当院はインプラント治療に力を入れていますが、マイクロスコープによる根管治療にも同じぐらい注力しています。インプラントは歯を失った場合に有用な治療法の一つですが、当院ではまず1本の歯をなるべくしっかりと残していくための治療を大事にしています。
患者にベストな治療を見つけるためのカウンセリング
診療では、治療に入る前のカウンセリングを大切にしているそうですね。

自分の状態を正しく知り、どんな治療法があるのか、それぞれのメリット・デメリットを知った上で治療法を選んでもらえるように、カウンセリングはとても大事にしています。たとえ症状は同じでも、歯科治療にどれぐらいのコストをかけるか、どこまでの治療を望むのかは、患者さんによってさまざまです。自分の口腔内の状態を知った上で、ご自身にとってベストな治療法を選んでほしいので、最初にしっかり時間を取り、患者さんが何を優先したいのかを聞き出しながら、その方にとってベストな方法は何か、話し合うようにしています。
先生が診療の際に大事にしていることも教えてください。
患者さんのバックグラウンドまでしっかり見ることでしょうか。患者さんにはそれぞれの生活がありますから、例えば「音楽系の習い事をしているので、発表会の日に仮歯だと音が変わって困る」「○日から入院を控えている」というような、さまざまな事情があります。治療が患者さんの生活の質を下げることのないように、向こう数ヵ月から1年ほどのご予定も伺いながら、治療の日程を調整しています。特に妊婦さんの場合は、産後は通院が難しくなることが多いため、出産前の無理のない時期に治療を進めるようにしています。当院に来てくださっていた妊婦さんが、出産後に「生まれました!」と赤ちゃん連れで来られることもあります。当院の診療ユニットは個室または半個室で、ベビーカーごと入って診療椅子の横に止めておけるんですよ。「歯が生えるのが遅いんです」など、赤ちゃんの成長に関するご相談も結構あり、信頼していただけているようでうれしいですね。
他にも、患者さんがリラックスして過ごせるようにさまざまな工夫があると伺いました。

まず、院内全体の清潔感を保つこと、それから当たり前ですが機器の滅菌などをしっかり行うことには気を配っています。待合室は2つあるのですが、窓辺に沿ってカウンターを設けたので、外の景色を楽しみながら、ハーブティーやお茶、コーヒーなどを飲みつつ待っていただけるようにしました。歯科医院っぽくない空間にしたかったんですね。お出ししている飲み物は、歯に色がつきにくいものを選んでいますので、ホワイトニングの後でもお楽しみいただけます。
「先生に頼んでよかった」の一言が何よりのやりがい
先生が歯科医師の道を選ばれたきっかけを教えてください。

歯科医師だった父の姿を小さい頃から見てきたことですね。父は開業の歯科医師だったのですが、口腔外科、歯周外科、フルブリッジ、義歯の加工……と何でもできる人で、家には技工所もありました。それを見て楽しそうだなと思ったんです。あと、治療を受けながら寝てしまうぐらい、父の治療は痛みが少なかったんですよ。後に歯列矯正のために違う歯科医院に行ったらすごく痛くて、父は治療が上手だったんだな、人によって違うんだなと実感しました。そういうところから興味を持ち、歯科医師の道に進みました。この仕事を選んでよかったなと思うのは、やはり患者さんから「ここに来てよかった」「もっと早くここに来ればよかった」と言われたときですね。患者さんに満足してもらえたときに、一番やりがいを感じます。
クリニックをまとめていく上で大事にしていることはありますか?
スタッフの人数が多いので、立場に関係なく意見を言い合える、風通しの良い環境を保つことを大事にしています。あと、慣れてくると「これでいいか」と適当にやることが起こりがちなので、締めるところはしっかり締めること。患者さんをお待たせしないことや患者さんに対する声のかけ方など、基本的なことですが、折にふれて見直したり、ミーティングで取り上げたりしながら、緩みが出ないように気を配っています。
最後に、今後の展望と地域の方へのメッセージをお願いします。

最近、マウスピース型装置を用いた矯正に、アプリを使って自分で口腔内写真を撮影して当院に送ることで、定期チェックのための来院の負担を減らせるシステムを導入しました。技術はどんどん進んでいるので、新しいシステムや機器、材料には常にアンテナを張り、取捨選択して、良いものがあれば、今後も取り入れていきたいと思います。さまざまな専門性を持つ歯科医師もそろっていますので、口周り、頭周りで困ったことがあれば気軽にお越しください。まずは受診の窓口として相談を受けていける歯科医院をめざしていますので、小さな困り事一つからご相談いただければと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは矯正/66万円~、インプラント治療/47万5000円~、ホワイトニング/3万3000円~、マウスピース型装置を用いた矯正/66万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

